遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

大皿・大鉢・壷29 絵唐津鳥紋(?)大鉢

2022年01月24日 | 古陶磁ー大皿・大鉢・壷

絵唐津の大鉢です。

径 30.8㎝、高台径 9.8㎝、高 10.4㎝。桃山ー江戸初期。

発掘品です。割れとニュウが数多くあります。

 

 

黒釉でササッと何かが絵描かれています。鳥でしょうか?

 

補修をかねて、金銀で大胆な絵付けがなされています。

夜の景色をイメージしたのでしょうか、バックを茶色に塗りこめています。三日月は良いとしても、桜や雪の結晶は何の意味?

茶色の塗りは、裏側までに及んでいます。よく見ると、茶色の部分には、ニュウ以外に傷はありません。欠けた部分を漆で補修したのではなく、わざわざ大きく茶色に塗ってあるのです。絵唐津に、さらに絵を加えたかったのですね(^^;

これまでいくつか紹介した唐津系の陶器とは異なり、非常に白く、ガサガサした土がつかわれています。

三分の一高台。石咬みの跡があります。

陶工の指跡、発見(^.^)

高台や轆轤目など、同じ頃の美濃の陶磁器を思わせる雰囲気をもっています。

遠く離れた美濃と唐津ですが、当時、両者の間に技術交流があったという説は正しいかもしれませんね。

コメント (6)
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