遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

紫ソラマメ大福で老化防止

2021年01月28日 | ものぐさ有機農業

先日、正月後の餅をついてから一週間しか経っていません(完食)。

が、またまた、餅つきになりました(^^;

というのも、ソラマメの種が残り、捨てるのももったいないし・・・どうしたものか?と思っていた時、

ひらめきました。

そうだ、餅!

ソラマメを蒔いた残りが1.5㎏もあるので、これを餡にしたらどうかと考えたわけです。

もちろん、ソラマメ餡など作ったこともないし・・・・

餡中模索とはこのことです(^^;

実は、美濃中西部には、ミョウガボチという郷土菓子があります。かつては2km四方位の狭い地域の家庭で伝統的に作られていた季節菓子だったのですが、今では、町の和菓子屋さんでも売られるようになりました。

ソラマメの餡を皮で包み、さらにミョウガの葉で包んで蒸した物です。初夏限定の品で、素朴な味わいがたまりません。

ミョウガボチで使っているなら、できるはずです。

私が、考えたレシピです(^^;

①一晩水に付けておきます。

②高圧鍋で10分炊く。

③ソラマメの実を取り出す。

④水、砂糖を加えて、鍋で煮詰める。

 

この中で、最も大変なのが③。

ソラマメ、特に紫ソラマメの皮は大変丈夫で、裏ごしが難しい。

フードプロセッサも考えたのですが、処理した後、硬い皮が口にさわっても、取り除く方法がありません(^^;

これは、手作業しかないか?

ミョウガボチを作ってきた地区の女性にソラマメ餡の作り方を聞いた所、指で実を取り出すとのこと。

覚悟を決め、ひとつ一つ取り出すことにしました(^.^)

 

一時間の格闘の結果が、この写真です。

 紫ソラマメの実   紫ソラマメの皮

 

巣籠り時間とはいえ、よくぞこれだけ剥きました。

まあ、指先を使って、多少なりとも老化防止に役立ったと思えばいいでしょう(^.^)

 

鍋に入れ、

 

水と砂糖を加えて煮詰めます。

 

40分ほどかかって、やっと餡子らしくなりました。

ずっとかき回していたので、手が痛くなりました。

 

後は、餅をつくだけです。

もち米の上に、里芋ペーストをのせて、

 

さらに、もち米をのせ、

を繰り返して、4層のサンドイッチです。

 

あとは、スイッチ・ポンでOK!

のはずでしたが、ここでトラブル。

うまく蒸せません。途中で止まってしまいます。

考えられる理由は、①餅つき機が古くなった、②全体の量が多すぎた、③その他・・・

実は、全部当てはまるのです(^^;

おまけに、③容器の下部の穴が詰まっていて、蒸気が米の方へ十分に上がってこない、のです。

急遽、昔の鍋の蒸し器を捜しだして、とりあえず蒸し直しました。

餅つき機に入れて、無事餅がつけました。

餡を餅で包んで、

 

 

紫ソラマメ大福の出来上がりです。

甘さを控えて、上品なお味に仕上がりました。例によって、見かけは悪いですが(^^;

 

ところで、紫ソラマメ(別名、赤ソラマメ)は、数年前から栽培しています。それまで、普通のそら豆だったのですが、代々重ねているうちにだんだん出来が悪くなりました(劣性遺伝?)。で、その時、知人から少しもらったのが紫ソラマメです。実は、普通のそら豆より、少し小ぶりです。炊き込みご飯にすると、赤飯のようなきれいな色になります。何よりも良いのは、育てるのが楽。丈夫なのです。今はやりのお多福や一寸ソラマメを一緒に作るのですが、出来具合が全然違います。病気や虫に強い野生児なのですね。

赤米や赤ジャガイモもそうですが、原種に近いのではないでしょうか。アントシアニンは、紫外線などから、種や実を守り、子孫を残していくためにあるのでは、と思えてきます。品種改良を重ねた美肌の華奢な野菜は、ひ弱になるのは当然かもしれませんね(^^;

紫ソラマメの皮、アントシアニンたっぷりです。

せっかくですから、次回は何とか工夫して、ホールビーンズの餡を作り、抗酸化色素入りの大福を腹いっぱい食べ、老化を少しでもくい止めたいと思う今日この頃です(^.^)

コメント (5)
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