1月20日(木)天気
今日はゴー君の2回目の発達検査を受けました。
前回同様、臨書心理士によるK式検査。
『姿勢・運動』 『認知・適応』 『言語・社会』 の3分野に分け、各項目でいろいろな検査をし、数値を出します。
積み木、カードでの模様作り、神経衰弱みたいな記憶テスト、鉛筆書き、数珠つなぎみたいな指の操作、聞き取り問題、数の足し算、
左右の認識、ケンケンできるか・・・・などなどかなり多くの種類のテストがあります。
この半年ほど、家でも良いことをしたらきちんと褒める、悪いことをしたときの叱り方や言い方、友達との接し方などなど・・・
いろいろ本を読んだり、勉強してかなり気をつけて接してきたつもりだったので
『だいぶよくなってきている』と家の中では感じていました。
どちらかというと今回も『どれだけよくなっているか知りたい』ぐらいの気持ちで受けました。
でも結果は、違いました。
前回出来ていたこともできなくなっていたり、自分への認識が甘くなっていたり・・・・・
前回の検査でも言われましたが、ゴーくんの場合、基本的な能力には全く問題はないようなのですが
とにかく上記3分野における『発達の偏り』が見られるようです。
いわゆる一般的に『よく出来る子』と言われる子の場合、この検査ではすべての分野において同じような安定した数値が出るらしいのですが
ゴーくんのようにちょっと難しい子の場合、この発達の偏りによる分野間の数値の差が『やりにくい子』『個性の強い子』となるようです。
今回の臨床心理の先生はベテランではっきりと分かりやすく説明してくれる先生で
『この子はちょっと『コツのいる子』ですね』と言われました。
本当にその通り!コツがいるんです。
この『コツ』を理解するのになかなか時間がかかるんですが・・・・。
そして私が先生に一番聞きたかったコト。
-『これは障害に当たるんですか?』
怖かったけど、勇気を出して聞きました。
もちろん『これは障害ではありません』と言って欲しかった。
心でその答えを期待しました。
-『うーん。・・・・グレーゾーンですね。』
一瞬、ショックというよりは、開き直りのような『やっぱりそうなんだ!』っていうスッキリした気持ちの方が先に
やってきました。
1歳半ごろから
『この子なんかちょっと変わっているんじゃないだろうか?』『どこか問題があるのでは?』
って心の中でずーーーと想い続けていた疑問。
誰かに相談するたびに
『そんなことないでしょ。ゴーくん、普通でしょ。』『心配しすぎ』『考えすぎ』
ってたくさんの人に言われ続け、自分もそう思いたいけど、なんか心に引っかかるものがずーーーっとあって。
『やっぱり私の直感は合ってたのか・・・』
その答えがちょっと見えたような。
自閉症と健常児の間を『
自閉症スペクトラム』と呼び、
その障害の重度さが虹のように濃淡を描いて広がることからこういう呼び方をされるみたいです。
昔、私が学生時代にはほとんど聞かない言葉でしたが、臨床心理学もいろいろと研究が進んでいるようです。
ちょっとなるほど。
でもいわゆる昔の『個性の強い子』や『クラスでちょっと変わった子』も検査をするとこのスペクトラムに分類されるようで
あくまでも『障害』ではなく、『発達の偏り』を示すものだとか。
先生はすごく分かりやすくいろんなことを教えて下さり、
私が疑問に思っていることや
ゴーくんの理解出来ない行動について質問すると、
とても明確に答えて下さり、その対策もアドバイスしてくれました。
でも、最後まで聞きたくても怖くて聞けなかったことが・・・・
-『ゴーくんのスペクトラムの濃さはどれくらいなんですか?』
何度も聞こうとしたけど、その答えがよくない答えだったときにこれ以上のショックを受け取める自信がなくて
結局、聞けずに療育センターを後にしました。
写真は帰りの電車の中で、うれしそうに外の景色を見ながら仮面ライダー人形で遊ぶゴーくん。
私は、社会という現実に戻されたようで、ぼーーーっといろんなコトを考え、思わず涙が。
『そっかー。・・・・・やっぱりグレーゾーンかぁ・・・・・』
今になって、ショックが押し寄せてきました。
昔、教職時代にクラス担任を離れ、自閉症の子を担当している時がありました。
障害のある子どもをもつ親は、子どもの障害をなかなか認めたくない、認められない人がたくさんいます。
先生としてはこういう親にどうやって対応するかが一番大変だった経験もあり、
ついつい『自分は障害を認めたがならい親にはなりたくない。』という変な意地もあって
さっきは『良い親の仮面』をかぶってしまったなー。と思ってみたり。
いざ自分がこういう親の立場になると、正直本当にツライ。
認めたくない気持ちもよくわかります。
あの時、〇〇ちゃんのお母さんはこんな気持ちだったんだろうなー。
もっとツライ思いだったんだろうなー。
と思い出したりしていました。
小学校に行けるのかな、大きくなったら大丈夫かな、どうなるんだろう?
将来のコトを思うと不安はどんどん大きくなるばかり。
でも心配してばかりじゃ何も始まらないし、
とにかく前向きに今できることをしっかりやろう!やるしかない!
って自分に毎日言い聞かせてます
ちょっと暗い日記になりましたが、なんとか元気なのでご安心を~。
ショックだった反面、先生にいろいろ自分の思いを打ち明けて、自分の思いが解けたようですっきり。
やっぱり女の人は話すとすっきりする生き物みたいですね~(笑)