西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

橘町芸者

2017-09-06 | 浮世絵
これは鳥居清長(宝暦2〜文化12・1752〜1815年)
の浮世絵だ。
制作年は天明2(1782)年。タイトルは「当世遊里美人合 橘中妓」とある。

この頃は江戸中に芸者が流行った時期だ。
下町も山の手も顔のいい娘はみな芸者になった。

それだけ需要もあったわけで、
少々の宴会でも武家屋敷から酌取女として町芸者を呼んだ。
橘町・薬研掘辺りの芸者は屋敷へ行く時は振袖を着て行き、
座敷着の留袖に着替える。
帰りはまた振袖に着替えた。

この浮世絵はまさにそれを描いたものだ。
お供の女が抱えている風呂敷包みには座敷着が入っているのだ。
      
         
コメント
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