土の器   (この土台の上に)

多摩ニュータウン憩いの家教会に通うゴスペルシンガーです。
多摩ニュータウンで礼拝を捧げています。

海からの贈り物

2012-10-31 00:18:23 | 礼拝








アン・モロウ・リンドバーグ著

「海からの贈り物」  吉田健一訳  新潮文庫 を読み終えました。

私が属している日本クリスチャンペンクラブのMさんのブログ「希望の風」で紹介されていました。

ブログ記事を拝読し、心惹かれて本を購入しました。

抽象的な文章ではあるけれど、

作者の心境に共感を覚え、どんどん先に読み進みました。

いつの間にか、時代を越えて共感できる女性と出会えたことが嬉しくなっていました。



後ろカバーの内容紹介にはこんなことが書かれていました。

「女はいつも自分をこぼしている。

そして、子供、男、また社会を養うために与え続けるのが女の役目であるならば、

女はどうすれば満たされるのだろうか。

い心地よさそうに掌に納まり、美しい螺旋を描く、この小さなつめたい貝が答えてくれるー。

有名飛行家の妻として、そして自らも女性飛行家の草分けとして活躍した著者が、離島に滞在し、女の幸せについて考え

る。現代女性必読の書。」




かつて私は、小さな一人旅に出かけていました。

(移動時間がかからない近場がほとんど・・・)

気持が開放され自由な発想が養われる・・という用意されている目的を果たし小さな一人旅は終わります。


「海からの贈り物」と出会い、

私が必要としていた手順がまさにそこに記されていて驚きながらも嬉しさがわいてきました。


「女はいつもこぼしている・・・どうすれば満たされるのだろうか。」



この頃、一人旅に出かけなくなりました。




一昨日、小野路の礼拝堂で過ごした礼拝のひとときを思い浮かべました。

日常生活から離れたところ。

そこでは会話もほどよい距離感を保ちつつ、ゆっくりと交わされます。



「今日は気合を入れてコーヒー淹れますね。」

Mさんが持参して淹れてくださったブルーマウンテン。

小さな佇まいはたちまちコーヒーの香りに満たされます。


山小屋風の礼拝堂は今年初めてストーブも点きました。

「海からの贈り物」と出会い知りました。私にも贈り物が届いていることを。

日常生活からちょっと離れ「女の幸せを考える」

捜し求めてみたら誰にでも神さまから贈り物が届いている・・・そんなことを思いめぐらしました。







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みなさまの上に神さまの祝福を・・・小野路の礼拝堂からお祈りします。
















賛美歌がルーツだった・信時潔作曲「海ゆかば」から

2012-10-22 23:22:32 | 礼拝
昨日の礼拝の後、一枚の新聞の切り抜きをいただきました。(朝日新聞 2012年10月20日)

記事のタイトルは


賛美歌がルーツだった

信時潔作曲「海ゆかば」





帰宅して早速、新聞記事を読み進みました。

桜美林学園の創立者  清水安三先生のことも記されていました。

実は、桜美林学園の旧校歌はメロディが「海ゆかば」だったのです。

(現在、校歌は新しくなりました。)


私はこの新聞記事を読みながらの信時潔氏が牧師さんの息子さんであったことや、氏ご自身が「海ゆかば」が軍歌のよう

に使われたことを憂いていらしたこと等をあらためて知りました。

さらに手元にあった清水先生ご著書「桜美林物語」を再読し校歌について記されている箇所を見つけました。


「桜美林物語」に記されている清水先生が「海ゆかば」のメロディをなぜ校歌に選んだか・・をここに転載させていただきます。

                   ☆★☆★☆★☆

   第1章 桜美林学園の創立

     10.  5月5日の開校式

式は讃美歌370番 尾崎先生の聖書朗読、小川理事の祈祷に依て始められたがわたしは先ず、参会者一同に校歌を唄って

頂いた。

起立せぬ2,3の人々があったから、校歌を唄う時は皆帽子を取って学園の者も学園に関係のないものも、

唄うと唄わぬに拘わらず、起立するのがエチケットであることを説明した。

校歌もまた日本人の誰でもが知っている「海行かば」の譜であるから、一同声高らかに唄いえた。

何故にかかる軍国主義の時代の楽譜をそのままに用いたかと言うに、この楽譜そのものは、非常な傑作であって、

今までに凡そ日本人の作曲した楽譜の中で、最も勝ぐれた楽譜の一つだと聞いていたからである。

而かもこの楽譜の作者は基督者である。

わたしはそうした楽譜を世に長く、伝えるには、私達の学園如きが校歌の楽譜として用いるより他に、道はあるまいとさ

え思ったからであった。

校歌斉唱の後に私は壇に登って、学園創立の経過報告をしたのであったが、先ず校歌の説明から始めた。

校歌こそは学園創立の精神、意義を具に伝えているからである。


1、美はしのさくら花咲く林ぬち

養はむかな万世に太平拓く大和心を


2、村里の土に親しみ新しく

養はむかな日の本を再び建つる大き力を


3、空高く富士の高嶺仰ぎつつ

養はむかな人の子の示めし給へる高き理想を



「従来は桜花といえば、パット咲きパット散る桜哉、身を鴻毛の軽きに比し、戦場の露と惜気もなく消える、日本武

士道の魂を象徴する花と言われ来ったが、そういう精神を象徴する桜花は、も早や永遠に日本国土に咲き匂わないことに

なりました。

この時に於いてわたしは桜花の象徴する新らしい精神を提唱する。

桜花が欄漫と咲き乱るるところ、何となく天下太平のどけさを感ずるではありませんか。

今後と雖も平和の花として、桜花は引き続いて日本国民にもまた、外国の人々にもめでられるに相い。

換言すれば古い桜花はパージされて、新しい桜花がデビュウするのであります。」

わたしは窓の外を眺めつつ語り続けた。窓へは吹雪の様に桜花が舞い込んで来る。

キャンパスは足をふみ入れるところなきまでに、ほんのりと桜色に染めた時ならぬ雪が敷き詰めている。

「校歌の第2節には、地に落ちている日本の道徳を、先ず農村から上り坂にしようという精神が歌われている。

古来何れの敗戦国も農村の再建から復興している。

硝子戸も畳も机も椅子もド―アも障子も瓦も門の扉も何もかも掠奪された校舎で、

『汝盗む勿れ』から説き始めようと言うものである。


第3節には富士山が歌われている。

富士は学園を丹沢連山の峰間に、小さい扇の如きほんの僅か額だけ顔を出して眺めている。

今朝も富士は背伸びして、遥かに学園を見ている。

丁度その様に神様はこの学園を天からじっと眺めていらっしゃる。

丁度そのようにこの学園は神様の目の届くところで、経営されているのであります。

私共は学校設立の資金を持っていません。

けれども神はなくてはならぬ物を与え給うことを信じています。

人材も資金も必ず与え給うことを信じています。

ご覧の通り昨日までこの講堂にベンチ一脚なかったのに、今日はこの通り、皆様に一人ひとり掛けて頂くことができまし

た。」

わたしは3月22日、リュックサック一つ背負って東京に到着した以来の学園創立の経過を具さに語った。

わたしは演説中一再ならず、どうしても声を出しえず、1分2分と黙し話を途切らし、涙を喉に呑まざるを得なかった。

次いで賀川先生、忠生村長その他の人々の祝辞等あって、開校式は非常なる感激の中に無事終了した。式後壇を降りると

私の手を握って、泣ける母姉も少くなかった。

「先生のご心中、お察し申し上げます。」

「謝謝(しえしえ)」

思わず中国語で応えて、

「清水安三、ここに見事に立ち上がりました。どうか皆様宜敷く」

と言って人々に握手し歩いた。

生徒達、父兄、お客様を送り出してから後、わたしは顔に両手の掌を打ち当てて壁に額をくっつけてよよと泣いた。

泣いた後にわたしは両手の掌をきっと握って堅いこぶしを作り

「さあ、これからだ、やるぞ」

と叫んだ。

(エホバ取りエホバ与え給うなり。エホバの御名は讃むべきかな)--ヨブ記 1:21 の逆用



   以上。  桜美林学園発行  清水安三著 「桜美林物語」より



                     ☆★☆★☆★☆



長い文章をお読みくださりありがとうございます。

この開校式は今から66年前、終戦直後の1946年5月5日に執り行われました。

※先頃、多摩センターに建てられていた厚生年金宿泊施設「サンピア多摩」が閉鎖され売却されることになりました。

桜美林学園がこの施設を買い取りました。

そしてその施設内での雇用をそのまま維持できるように配慮されつつレストラン営業も以前のままに続いています。

宿泊者に限らず近隣住民の方々の憩いの場として今も施設はこの町で活かされています。



昨日の礼拝の後、いただいた一枚の新聞の切り抜き。

切り抜きをきっかけに清水安三先生自ら書かれた生きた文章を再読する機会が与えられました。

今、その骨太なキリスト者としての生きざまに深い感動を得ています。感謝。





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ゆっくりと時間の経過を味わう・・・礼拝の時。

2012-10-20 23:18:16 | 礼拝



今日、仕事の合間にキリスト教書店に立ち寄りました。

2冊の絵本を見つけ買ってきました。

この2冊の本と出会い週末を過ごしました。


ブルーのリボン「もう だいじょうぶ」

ピンクのリボン「しあわせ いっぱい」


「しあわせいっぱい」の本からすこしだけ文章を抜粋させていただきます。



「かみさまが たすけてくださると しんじて まつはしあわせ。・・


いばらない ひとは しあわせ。・・・


わるいことを かんがえないようにする ひとは しあわせ。・・・


よい ことを していたのに  わるくちを いわれたら それでも しあわせ。


かみさまは わかってくださるから。・・・


ひとの ことを だいじにする ひとは しあわせ。


かみさまも わたしを だいじにしてくださいます。・・・」






明日は日曜日。礼拝に出かけ神さまの前に進み出て新たな生命をいただきます。

礼拝を過ごし魂をやすめ神さまへお祈りを捧げます。

神さまに向かって讃美をささげ、良い方向へ思いを導いてくださる神さまを喜びます。



時には慌ただしく過ごし、苛立ち憤りの思いに襲われそうになる日常です。

さまざまな思いを携えながら向かう礼拝。

どんなときにも礼拝の時だけは、ゆっくりと時間の経過を味わうことが出来るので嬉しいです。





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阪急電車  片道15分の奇跡

2012-10-19 21:40:53 | ちゃき日記
映画を観ました。(自宅でですが・・)

「阪急電車 片道15分の奇跡」

阪急今津線沿線で暮らす人それぞれの生活。

同じローカル線を利用しながら繋がっていく人と人。

日々の暮らしを営む中で電車という媒体を通して人と人の触れ合いが生まれ、慰められ・・・

小さな幸せに気がつく。

そんな映画でした。



「阪急電車 片道15分の奇跡」

を観ながら、ローカル線沿線に住む私は小田急多摩線、京王相模原線を思いました。

小田急多摩線は新百合丘から唐木田まで。

京王相模原線は調布から橋本まで。

それぞれ始発の新百合丘、

調布から15分ほどで多摩センターに到着します。

多摩センター駅周辺に限らず、

隣接している駅からも電車に乗ってクワイアに通ってくる方々。

それぞれの生活、暮らしの営みの中で讃美の時を共有している。

今、与えられている出会いがとても奇跡的に思える映画でした。



映画 阪急電車 予告





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喜び続けましょう!

2012-10-12 23:47:51 | ちゃき日記
みんな輝いていました。子供たちが一緒に盛り上げてくれました。


昨日、パルテノン多摩での演奏が無事、終わりました。


お祈りありがとうございました。


かけつけてくださったTAMAハレルヤ、白ゆりの会のみなさまの笑顔に熱い応援をいただきました。


「歌うこと」によって繋がったこの町で暮らす一人ひとり。


今日の夜、昨日の余韻に浸りつつひまわりクワイアの練習に出かけました。


場面は新たに、クリスマスコンサートにむけての練習に入っています。


昨日の合唱祭でご一緒したお母さまが何人も加わってくださっていました。


こうして歌う仲間が広げられていくことに感謝です。







自分のコンサート等が終わった時、私はいつも教会で教えられてきたことがあります。

「ひたすら喜び、感謝し続けましょう!」





コンサートにむけての練習には出来得る限りの最善を尽くします。

リハーサルであっても、ベストを尽くして臨みます。




そしてコンサート当日を迎え会場に出かけます。

そこは神さまが先立って祝福を備えてくださっている場所。



いよいよ始まる演奏の時、

その瞬間瞬間は神さまがご支配され、祝福の時を運んでくださるとっておきの時。


だから思いっきり楽しみます。喜びます。

歌えることの喜びに満たされ感謝の思いがふくらみます。


なにか問題と思えることが起こったとしても、それはさらなるステップへの課題としてうけとめます。



明日の夜、おかあさま方と再会します。

喜び続ける時間を共有します。この出会いを与えて下さった神さまに感謝捧げます。







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