がっくんの刺身

僕にはたくさんの友達がいる。

仕事もいろいろ、カメラマンに大工、ディレクターに掃除屋…本当にいろいろだ。

その中の一人に『がっくん（仮名）』という男がいる。

がっくんは魚屋。どう見ても二十歳そこそこなのに実際僕とあまり変わらない年齢…。30歳には見えない…。

おぼこい顏とはウラハラに腕は一流。魚をさばくなんておてのもの。刺身は見てとおり！！



ある日僕は困っていた。
友達の出産パーティーが行われるのだが、何か特別な事をしてあげられないか？
どうしようかな？



がっくん
『俺切りますよ！』

『そんで、刺身切ったらすぐ帰ります！かっこいいでしょ！』

がっくんは僕の友達の事を全く知らない…しかもその日はがっくんの数少ない休みの日…。
悪いなとはおもいつつ、『お願いします！』と言っちゃいました。

当日は『出張板さん』にパーティーメンバー大感動！しかも人が増える度にその都度刺身を切るというこだわり！




うまかった～～！

こんな刺身が四台ほどと、鯛と金目のしゃぶしゃぶが並びました。

がっくん、ありがとね！！！

友達って、本当にありがたい




**がっくんも交えて結局夜中まで盛り上がりました。
　　　　すぐに帰らなかったがっくん、
　　　　　　　　　　　それでも凄くかっこよかった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れい