日本賃金学会

日本賃金学会の告知

第17回東京大会開催報告

2009年03月16日 17時21分13秒 | 大会開催
日本賃金学会 第17回 東京大会は成20年12月13日(土)に
日本大学経済学部7号館7091号室にて開催された。

第17回東京大会は
「ここまでの孫田賃金理論を全て受け継ぐ!」をテーマに開催され、
日本賃金学会事務局長 陌間まふゆ氏の開会の辞に始まり、続いて
日本賃金学会企画委員長 増山正紀氏の歓迎の辞により学会は盛大に開催された。

第1部は、「名ばかり管理職と賃金」をテーマに元滋賀労働基準局長
中川 恒彦氏より今までの判例を挙げて報告があった。
判例を交えての報告であるため大変わかりやすく、
名ばかり管理職の実態が良く理解でき有意義であった。

第2部は今大会のメインテーマである
「ここまでの孫田賃金理論を全て受け継ぐ!」
を実践するために 孫田賃金理論の徹底確認がなされた。

討論構成は以下のとおりである。
(1) 賃金改革は歴史から
(2) 賃銀・給料の差別から融合・一本化へ
(3) 諸手当の発展(上)日本的特性の発揮
(4) 諸手当の発展(下)戦中復活・戦後充実

コーディネーターには、日本賃金学会長 平野文彦氏が担当され
報告・回答者 孫田良平(日本賃金学会シニアアドバイザー)氏
実務会から以下の7名の方々が現場からの報告をされた。
青木秀行(特定社会保険労務士)
石井志津子(社会保険労務士)
金丸憲史(宮崎県社会保険労務士会会長)
島田裕司(特定社会保険労務士)
諏訪彌一郎(社会保険労務士)
平野剛志(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
陌間まふゆ(特定社会保険労務士)


それについて研究者の立場より
鍋田周一(雇用労働評論家)
西川清之(龍谷大学教授)
守山猛(元・JEC連合)
の各氏よりコメントをいただいた。

現場からの報告に対して、孫田良平氏より適切なアドバイス、過去の実例を
交えた回答紹介がありました。
質問者への回答時にも、座ることなく矍鑠と回答されていた孫田良平氏の姿には
大いに学ぶところがあります。
孫田良平氏からは、ご自身が掲載されている「賃金史談」について語っていただき、
テーマである「ここまでの孫田賃金理論を全て受け継ぐ!」を実践致しました。
今後もさらに孫田賃金理論の保管補充を重ねて行く考えである。

第3部の議論の総括では、正にいまの時期に旬である「派遣労働者」問題が   
大いに議論された。
特に派遣労働者問題については、高梨 昌(信州大学名誉教授)氏より
「派遣労働法」施行当時の経緯やどのような議論のうえに施行されたか、
当時の生の声を聞くことができたのは、非常に有意義なことである。
現在の派遣労働者への法的実情・法的背景などが大変よく理解できた。
その後日本賃金学会平野文彦会長より大会総括があり第17回日本賃金学会
東京大会は閉幕した。

その後、情報交換会に場が移され会員相互の情報交換が活発になされた。

第18回大会は、日本の中心岐阜で開催の予定である。
会員の皆さんが多数ご参加されることを切望いたします。

東洋大学 大学院経営学研究科 宮下 弘和

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