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旅の記憶~台湾編 その1~

2013年05月05日 | 旅のこと

この10年ほどGWは毎年のように台湾に出かけている。
行かなかったのは娘が大学に入学した年と家を新築した年、そして今年。
今年も迷ってはいたのだが、この年齢になるとさすがに帰国翌日の仕事はきつい。
4日ほどの連休では体がもたなくなったのが大きな理由とは、我ながら情けない。

初めて夫に連れられて台湾を訪れたのは2004年の7月だった。
桃園国際空港に降り立った時、スパイシーな香りがしたことを今も覚えている。
あとで気がついたことだが、スパイスの八角の香りだったようだ。

日本よりはるかに蒸し暑い台北をふたりで歩き回った。
まずは「国立故宮博物院」に。
今はお色直しも済んで美しく生まれ変わったが、当時は工事中だった。
中国史は一般人以下のレベルだが、台湾の至宝はどれもこれもすばらしかった。





その後2005年3月と2005年12月に、それぞれ息子、娘と故宮博物院に行ったが、
展示品は常設しているもの以外は毎回少しずつ入れ替わっていた。
すべての収蔵品をみるのに10年必要といわれているのもうなずける。



日没前にはMRTに乗って台北駅から約35分。
夕日が美しいと言われている「淡水」へ。



淡水は道路沿いに食べ物を販売する店や屋台が立ち並んでいる。
日本ではお目にかかれないような食べ物も多くあり、すべてが珍しかった。


サトウキビをしぼっただけのジュースや、
漢字だけ読むと怖くて食べられないようなものまで。


食べてみると、香辛料には慣れてないが味は絶品なものが多い。
おそるべし、台湾B級グルメといったところ。


夫と淡水の路地裏を歩き回った。
「あれ、こんなところに超有名コーヒー店?」と思ったが、

よくよく見ると、カブトムシやクワガタを販売している昆虫ショップだった。
「うまい!」と夫と大笑いした。
あまりにもそっくりで思わず写真を撮ってしまったけれど、
1年後に訪れたときはなくなっていた。
似すぎていたので、クレームがきたのかなあ。



連日真夏日にもかかわらず、とにかく初めてなのでお定まりの観光コースをとにかく歩いた。
中正紀念堂で。

遮るものが何もない広大な敷地に巨大な建物が建つ。
蒋介石さんはとにかくすごい人だったんだと思うけれど、
私は「今まで生きてきた中でこんなに汗をかいたのははじめて。」などと
罰あたりな感想しか出ないくらい暑かった記憶しかない。
(だがこの4年後高雄でもっと暑い思いをするとは、この時の私は夢にも思わなかった・・・)



そして当時世界一高かった「台北101」。
まだ完成してなくて、展望台へは行けなかった。
その後2005年の12月に家族4人で台北101の展望台に登った。
台北市内が一望でき、すばらしかった。
この時久しぶりに家族4人で撮ってもらった写真を、
私のワンプッシュでデーター削除してしまったことは痛恨の極みだ。


初めて訪れた台湾の印象が強すぎて、この後何度も足を運ぶようになる。
私が小さかったころの昭和の古くささと、近代的な新しさの混在する国。
一言でいうと「昭和のかおりが残る国」かなあ。
私にとって台湾は、異国に来たというより、なぜか懐かしさを感じさせる国。
今では台北の空港に降り立つとなぜか、
「ああ、帰ってきた。」と思うのは私だけかな。


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