空回りする日もある。
金曜日がそう。
思いのほか忙しく、どんどん仕事がたまっていく。
母の入院先から電話があった。
仕事帰りに病院に行って、ついでに父のところにも寄らなきゃ。
残っている仕事をなんとか終わらせなくては・・・
勉強しなければ、研修会に行かなければ・・・
食事を作り、洗濯して、片づけして、
家の掃除もきちんとして・・・
どんどん自分の中で時間が無くなり、
どうしようもなくなった。
洗濯や片づけをしなくても、たぶん夫は何も言わないし、
食事だって、「今日食べに行こう。」と笑顔で言うに決まってる。
自分一人が、心の中で空回りしている。
母の用事が片づき、父のところに行ったのが7時過ぎ。
遅くなってごめんね、と言いながら母のことを話した。
父が不意に、
「面倒なことから逃げてる人はたくさんいるのに、
○○(私のこと)は、本当によくがんばって・・・」と言う。
不覚にも涙がポロポロこぼれてしまった。
「疲れてるなあ。体は大事にしないと。」
逆に、84歳の父に心配をかけてしまい反省している。
帰宅後、予想通り夫が「外で食べよう。」と笑顔で言ってくれ、
夜は何もせずにそのまま寝てしまった。
・・・こんな日もある。
翌朝、ベッドでぐずぐずしている私のそばにくきちゃんがやってきた。
小声でそっと聞いてみる。
「くきちゃん、おかあさんはがんばってますか?」
短い一生を、毎日懸命に生きているくきちゃんには、
愚かな質問でしたね。
わかっておりますとも