東海の親不知

 
 もともと自分用に、旅行記をメインに書こうと立ち上げたこのブログ。まだ大したところには行っていないにしても、ちょっとサボりすぎ。いかん、いかん。

 焼津は、もう一年も前の夏、海ィ、海ィ~と言っていた私を、相棒が連れてってくれたところ。海よりも山が好きな相棒は、海は波がうるさい、磯が臭い、と文句を言う。私は断然、海のほうが好き。海のない人生なんて、生きてけないよ。
 海岸に沿って、ただ歩いただけの、一日徒歩旅行。焼津は日本有数の漁港なので、相棒も、お昼には地元の漁師行きつけの食堂かどっかで、お刺身でも食べようね、なんて言っていたのに、結局、食べたのはマグロカツバーガー。でもこれ、美味しかったけどね。

 浜当目海岸に出て、しばらくのあいだ、虚空蔵山に打ちつける波をボーッと眺める。これ、山と言うより、こんもりと樹木に覆われた、丸こい岩の丘。標高、たったの126メートル也。
 快晴なら、遥か海の彼方に富士山が見えるらしいのだが、は、は、は、この日は生憎の霧雨。でも相棒、こんな天気のほうが暑くなくていい、って言う。

 登山家でもないくせに、山と聞けば節操なく登りたがる相棒。案の定、虚空蔵山へと向う。私が海を一個制覇すると、相棒はその分、山を一個増やそうとする。

 虚空蔵山の登り口には幼稚園があって、石段を数段登ると、窓から部屋の中を覗き込むことができる。
 子供たちは小さな机を並べて、先生と向き合って絵を描いている。小さい子供と見ると、つい、大袈裟な身振りでちょっかいを出してしまう。子供たちは窓外の私たちに気づき、絵を描くのをピタリとやめて、まじまじとこちらを見つめる。

 To be continued...

 画像は、虚空蔵山。

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