ああ、じんましん(続)

 
 余裕のあるときには、おっ、出た。おっ、つながった。と観察する。まだキレイな白い個所をポリポリと掻いて、どの程度で出るのか実験する。鉛筆で肌に文字をなぞってちょっかいを出し、その文字通りに浮き上がってくるのをケタケタ笑う。なんとケッタイなシロモノなんだー。 
 が、確かに痒いので、手を出さず、意識すらしないほうが、本当はよい。
 
 身体が暖かくなると、出やすくなる。ちょっとした摩擦で、火照って出る。

 例えば、食事をすると出る。入浴しても出る。身体を洗えば、もちろん出る。布団に入って、ぽかぽか眠くなる頃に出る。椅子に座ってれば、お尻に出る。下着を着けてれば、肌に触れるところに出る。手をつなげば手に、ハグすればハグしたところに出る。
 だからホントは、一日中真っ裸で過ごして、痒くなったら水風呂に入るのが一番らしい。が、冬だとそうもいかない。
 
 でも、茶碗を洗うのに水を触ったりしても出る。冷たくなった手の部分に、じわりと赤いのが広がる。どうも、身体が温まったら出る、という決まりじゃないらしい。

 手や腕は比較的痒くはないけど、脚の付け根や乳房の際といったデリケートな個所は非常に痒い。あと、結構痒いのがお尻と頭皮。唇などに出ると、痒いと言うより痛い。
 鼻腔なんかが痒くなると、とても困る。コマルトフ。鼻の穴をほじくるわけにもいかないし。

 To be continued...

 画像は、シャルダン「思いやりある看護婦」。
  ジャン=バティスト=シメオン・シャルダン
   (Jean-Baptiste-Simeon Chardin, 1699-1779, French)


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