竹林亭白房

五代目小志ん「壺算」★落語

□本日落語一席。
◆五代目柳家小志ん「壺算」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京江東区文化センター、令和5(2023)年6月17日(「柳家さん喬・喬太郎親子会」夜の部)。
二十分程度でコンパクトにまとめた「壺算」である。といっても、もともと「壺算」はふつうに演っても二十分くらいかもしらんが。

ただ、今回小志んの「壺算」は、最初に買物につきあってもらいに行くところの経緯と、その買物に行く道中での買物の蘊蓄を語るという件(くだり)がカットされていた。
前者では、なぜ瓶が壊れたかの噺と、買物に行ってもらう男をなにげなくディスる噺が語られていなかった。後者では、どのようにして品物を値切るかというのを着物を例にして語るところがなくなっていた。

それでも二十分なのだから、それらのカットされた分をいったいどこにまわしていたのだろうというのをちょっと感じさせないような構成になっている。
ただ、全体の構成としてはすっきりしていて悪くない。落げが東京落語「壺算」の型である、「3円も持って帰ってくれ」というのだけはつまらない。
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