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太山寺の追儺式 on 2016-1-7

2016年01月09日 06時01分03秒 | 神戸情報
2016年1月7日に太山寺の追儺式に行ってきましたので写真と動画で紹介
します。

例によってまず太山寺の紹介をします。

太山寺の基本情報
住所:神戸市北区伊川谷町前開224 TEL:078-976-6658
山号:三身山 宗派:天台宗
本尊:薬師如来と十一面観音

公式HP:http://www.do-main.co.jp/taisanji/

太山寺の由緒
太山寺パンフレットより要約引用
天延元年(973)12月8日の年紀をもつ「播州太山寺縁起」には藤原鎌足の子、
定恵(じょうえ)和尚の開山、霊亀2年(716)公の孫である宇合(不比等の子)の
建立と伝える。
藤原宇合が明石浦摩耶谷の温泉で療養中、夢の中に薬師如来が出現した。
薬師如来は、ここより東北の地に定恵和尚結縁の地があり定恵和尚は願望を
果 たせず寂したと示現したところ、宇合はその教示に従い七堂伽藍を整備し
薬師如来の尊像を安置したという。
元正天皇(715~723在位)の勅願寺として、歴代天皇をはじめ一般民衆に
いたるまで広く信仰を集めた。



上の写真は太山寺追儺式のポスターです。




上の2枚の写真は説明板です。

This enormous tenple of the Tendai sect of Buddhism,Taisan-ji,is located
in the northwest of Kobe-city along the Ikawa river,tributary of the Akashi river.It is the only building designated as a national treasure in Kobe,and
it is said that the temple was built in 716 by a priest 7Jyoe7(Fujiwa Kamatari's son)and Umakai(Kamatari's grandson/Fujiwara Fuhito's son).
Taisan-ji is called Sanshin-zan,which was a center of religious devotion
among the general public invluding all the past Emperors,and in the
golden age of the Nanbokucho era(1336-1392),Taisan-ji enjoyed its
power as one of the biggest temple in Harima region that owned 41 branches and kept armed monks.
The vestiges remain in the main hall of this temple,which was rebuilt in
Einin period(1293-99),and in the 7Nio-mon7,a Three-stiried pagoda,etc.
Moreover,it has many important cultural properties beside these buildings.



上の写真は文化元年(1804)に発行された播州名所巡覧絵図で描かれた太山寺の
主要境内図です。太山寺のHPによると南北朝時代には支院四十一ヶ坊・末寺八ヶ寺
末社六ヶ社を持ち僧兵も養っていたとの予。
境内の配置や旅館があったこと南西に温泉があったこと等が絵図から判ります


江戸時代、歴代の明石藩主は有事に備え要衝の地にある寺院八寺を定め
 禄米(お布施の意)を与え保護しました。
明石八寺(明石八山寺)のリストは以下のとおりです。
 天台宗(太山寺、如意寺、多聞寺、日輪寺)
 真言宗(転法輪寺、明王寺、近江寺、性海寺)

また朱印高についても列挙しておきます。

1.太山寺 35石 三身山

2.如意寺 43石 比金山

3.多聞寺 27石 吉祥山

4.日輪寺 28石 普光山

5.転法輪寺 26石 龍華山

6.明王寺 13石 龍華山

7.近江寺 24石 近江山

8.性海寺 31石 高知山

太山寺は35石でしたので明石八寺の中で2番目に多い縁米でした。

前置きが長くなりました


修正会の法要は13時30分から始まります。

14時頃から追儺式が本堂の外陣で行われます。

下の式次第が掲示(下記)されていました。(一部加筆)

1匹で舞う走り鬼と三つ鬼の舞が交互に繰り返されるのが基本のようです。

太山寺追儺式次第

住職より太山寺の追儺式について説明

一、 走り鬼 (東)  14:00頃  
二、 三つ鬼 (東)  
      三、 走り鬼 (西)    
四、 三つ鬼 (西)    
五、 走り鬼 (東)        
六、 三つ鬼 (東)      
七、 走り鬼 (西)       
八、 餅切り       
九、 走り鬼 (東)       
十、 廻り    
十一、三つ鬼 (東)  15:30頃

  東側は山を表す椎の木が飾ってあります。 西側は住民の里に相当 

式終了後餅撒き


三つ鬼の鬼面の表情について住職から次のような解説をされていました。
太郎鬼(笑い)
次郎鬼(なき)
婆々鬼(怒り)



上の写真は三つ鬼の踊りの場面です。



上の写真は走り鬼の踊りの場面です。 

さらに追儺式の解説もありました。
  追儺式について記しておきます。
修正会(しゅしょうえ)、正式には修二会(しゅにえ)の付帯行事として鬼追いが
行われます。追儺式での鬼は悪鬼ではなく、災いを取り除き、大地を清め
踏み固める鬼で悪鬼を祓い疫病を封じ、五穀豊穣、家内安全を願うものである。
追儺(ついな)とは、大晦日(12月30日 (旧暦))の宮中の年中行事であり、
平安時代の初期頃から行われている鬼払いの儀式。「鬼やらい」(鬼遣らい、
鬼儺などとも表記)、「儺(な)やらい」とも呼ばれる。
追儺はもとは中国の行事であり、宮廷の年中行事となり、現在の節分の元と
なった行事である。
したがって、節分の豆まきと同じような儀式があります。



上の動画が当日の太山寺住職の辻井定宏(じょうこう)氏からの説明です。


上の動画は子鬼の踊り


上の動画は走り鬼の踊り


上の動画は三つ鬼の踊り(餅切り)

ここで話題を変え再び太山寺の境内の建物などの写真を紹介します。


上の写真は太山寺の境内図です(太山寺のHPより)






上の3枚の写真は国宝に指定されている本堂です。正月らしく門松が設置されています


上の写真は太山寺本堂の現地説明板

神戸市内の文化財で国宝に指定されているものは下記のとおりです
1.太山寺 本堂 1棟  昭和30年(1955)6月22日 国宝に指定

2.賢愚経残巻(けんぐきょうざんかん)(大聖武)(2巻) 白鶴美術館所蔵
  昭和39年(1964)5月26日 国宝に指定

3.大般涅槃経集解(だいはつねはんきょうしゅうげ)(71巻) 附大般涅槃経後分
  (2巻)  白鶴美術館所蔵
  昭和40年(1965)5月29日 国宝に指定

4.桜ヶ丘 銅鐸 14口、銅戈(どうか) 7口


詳細は小生のブログ 神戸市の国宝


上の写真は太山寺 阿弥陀堂




上の写真は太山寺 三重塔と現地説明板


上の写真は手水舎 バックは三重塔


上の写真は太山寺 観音堂


上の写真は太山寺 護摩堂


上の写真は鐘楼


上の写真は太山寺 奥の院に繋がる閼伽井橋

太山寺について書いた小生のブログ記事

 太山寺 in 2008年秋

  太山寺 on 2007-11-10

  太山寺 安養院庭園

  太山寺の木造阿弥陀如来坐像

  太山寺の追儺式 on 2012-1-7

  太山寺磨崖不動明王 on 2013-6-5






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4 コメント

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神戸の未来を創る 300人のBE KOBE会議 (イナオカ)
2016-01-09 22:27:09
神戸の未来を創る 300人のBE KOBE会議

お疲れ様でした。



連絡手段としてブログを使わしてもらう事を

強引にお願いして申し訳ありませんでした

近いうちに専用の掲示板の設置をします

その時に、またこちらに報告させていただきます。







コメント御礼 (CHIKU-CHAN)
2016-01-10 05:11:45
神戸の未来を創る 300人のBE KOBE会議    I様へ コメントありがとうございました。リタイヤー後神戸に移って来た関係(約8年半の在住)でまだまだ神戸のことが詳しく判っていません。今後、勉強して改善していこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
300人会議 (大正ロマン ゆうな)
2016-01-11 11:55:08
9日の日はお疲れ様でした。前々から思い描いていたものが動き出せるのかと思うと楽しみです。私自身神戸の事をもっと知り努めていきたいと思います。
また何らかの形でお会いできることを楽しみにしております。
コメント御礼 (CHIKU-CHAN)
2016-01-11 17:08:52
300人会議 (大正ロマン ゆうな) 様へ

訪問していただきまた、コメントもいただきありがとうございました。神戸での生活はまだ8年半程度でまだまだ神戸のことが詳しく判っていません。今後、勉強して改善していこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。またよろしければこのブログを掲示板の代わりにお使いください。光市のご出身ということで岩国にも在住していましたので親しみを感じました。

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