井上荒野の『あちらにいる鬼』を読んでいた。
井上光晴を父に持つこの作家は、ご存知の通り、あらゆる文学賞を総なめにしている女流作家だ。
『あちらにいる鬼』は、実父と実母、実父の愛人であった瀬戸内寂聴を題材に描いたものだ。
本には『映画化決定』と書かれた帯がかかっている。
最初の1ページから惹き込まれた。
読み続けていると、携帯がブルブルと震えて、新しいニュースの到着を示す。
思わず目をやると、瀬戸内寂聴が亡くなったというバナーが目に飛び込む。
なんというタイミングだろう。
ずっとずっと遥か昔、大学に勤めていた頃に、『瀬戸内晴美』氏が、京都の大翠書院に勤めていたころを知っているという方がいた。
そうか、あの大作家はこの地で働いていたんだなと、なんだか近しく思ったことを覚えている。
ご冥福をお祈り申し上げます。
閑話休題
今日の深夜ご飯 ー 成城石井の生春巻き、いつもと同じ。ww