先日、仕事部屋に籠っていた。
ピンポン、と玄関のベルが鳴る。
なんだろう?と、窓から外を見たら・・・
白髪の老女が、血まみれで玄関にもたれている!!!
え?
お・お義母さん!?!
お~か~さ~んっ!!!
と叫びながら、表に出た。
玄関を開ける。
あれ?
お義母さんじゃない。
誰?
その人は、真っ赤に濡れたタオルを顔に当てて、よろめいている。
洋服もカバンも血まみれだ。
私) ど・どうされました?
女性)そこでこけましてん。どうしたらええやろ。
私)とりあえず、中へ入って下さい!
玄関の上がり框に坐ってもらって、何処に怪我をしているか調べる。
どうやら顔からこけたらしい。
メガネで、鼻の横がざっくりと切れて、そこから出血している。
口からも出血していて、入れ歯も割れているようだ。
老人は、体勢を崩しても中々手が出ず、まともにこけてしまうことが多い。
私)ちょっと待って下さいね!!
二階にいる夫を呼んだ。
私)ちょっと来て!えらいことや!
ふと、振り返ると、お婆さんは、坐っている姿勢からズルズルと体が横に倒れていく。
あわてて取って返し、後ろから抱えて、楽な姿勢をとらせる。
両手で抱いて、とんとんしながら、「大丈夫ですよ~」と繰りかえす。
夫がバタバタと降りてきた。
夫)どうしたんや!?
私)なんやようわからへんけど、怪我をしてはる!
夫)誰や?
私)知らんけど、多分ご近所さんや!
夫)救急車呼ぶわ!
その間も、お婆さんの顔の出血は止まらない。
次々とタオルで押さえる。
私)大丈夫ですよ~、大丈夫ですよ~(実は自分に言い聞かせている。ww)
救急車のサイレンが近づいてきた。
夫が誘導する。
救命救急士さんが二人入ってきた。
救)どうされましたか?
私)おばあさんが倒けはったみたいで。
救)おばあちゃん、どうされましたか~?
おばあさんは、なにかモゴモゴ言っているけれど、よく分からない。
救)どういう状況でした?
私)え? いや、あの、玄関のベルが鳴って、外を見たら、この方が血まみれで立ってらして・・・
救)何処の方ですか?
私)それが、知らない人です。
救)え?
救)もしも~し、お名前分かりますか~?
女性)・・・◯◯ですねん。
救)おいくつですか~?
女性)えっと、91ですねん。
え? 91歳!? ← 私の心の声 ww
救)大丈夫ですよ~。病院に行きましょうね。 ありがとうございました。あとはこちらで処理をします。
その女性は担架に乗せられていった。
大丈夫だったらいいけれど。
翌日の夕方、再び仕事部屋に籠っていると、チャイムがなった。
出てみると、見知らぬ女性が立っていた。
となりの町内の◯◯です。
昨日は姑がお世話になって、本当にありがとうございました。
道でこけて、どうしたら良いか分からなくなって、思わず目の前のおうちのベルを押したようです。
おかげさまで、骨も頭も異常がなくて、怪我だけで済みました。
よかった!!
その女性は、有名な抹茶のクッキーを一箱置いて帰られた。
そのクッキーのおいしかったこと♪
何もなく済んで、ほんとうにほっとした。
後から聞いたのだけれど、ご近所には、私が倒れて救急車で運ばれたというウワサが流れたそうな。ww
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