英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

血まみれの見知らぬ人

2014-03-04 | 日記



先日、仕事部屋に籠っていた。

ピンポン、と玄関のベルが鳴る。

なんだろう?と、窓から外を見たら・・・


白髪の老女が、血まみれで玄関にもたれている!!!

え?

お・お義母さん!?!

お~か~さ~んっ!!!

と叫びながら、表に出た。

玄関を開ける。


あれ?

お義母さんじゃない。

誰?

その人は、真っ赤に濡れたタオルを顔に当てて、よろめいている。

洋服もカバンも血まみれだ。



私) ど・どうされました?

女性)そこでこけましてん。どうしたらええやろ。

私)とりあえず、中へ入って下さい!


玄関の上がり框に坐ってもらって、何処に怪我をしているか調べる。

どうやら顔からこけたらしい。

メガネで、鼻の横がざっくりと切れて、そこから出血している。

口からも出血していて、入れ歯も割れているようだ。

老人は、体勢を崩しても中々手が出ず、まともにこけてしまうことが多い。


私)ちょっと待って下さいね!!


二階にいる夫を呼んだ。


私)ちょっと来て!えらいことや!


ふと、振り返ると、お婆さんは、坐っている姿勢からズルズルと体が横に倒れていく。

あわてて取って返し、後ろから抱えて、楽な姿勢をとらせる。

両手で抱いて、とんとんしながら、「大丈夫ですよ~」と繰りかえす。

夫がバタバタと降りてきた。


夫)どうしたんや!?

私)なんやようわからへんけど、怪我をしてはる!

夫)誰や?

私)知らんけど、多分ご近所さんや!

夫)救急車呼ぶわ!


その間も、お婆さんの顔の出血は止まらない。

次々とタオルで押さえる。


私)大丈夫ですよ~、大丈夫ですよ~(実は自分に言い聞かせている。ww)


救急車のサイレンが近づいてきた。

夫が誘導する。

救命救急士さんが二人入ってきた。

救)どうされましたか?

私)おばあさんが倒けはったみたいで。

救)おばあちゃん、どうされましたか~?


おばあさんは、なにかモゴモゴ言っているけれど、よく分からない。

救)どういう状況でした?

私)え? いや、あの、玄関のベルが鳴って、外を見たら、この方が血まみれで立ってらして・・・

救)何処の方ですか?

私)それが、知らない人です。

救)え?

救)もしも~し、お名前分かりますか~?

女性)・・・◯◯ですねん。

救)おいくつですか~?

女性)えっと、91ですねん。


え? 91歳!?  ← 私の心の声 ww


救)大丈夫ですよ~。病院に行きましょうね。 ありがとうございました。あとはこちらで処理をします。


その女性は担架に乗せられていった。

大丈夫だったらいいけれど。



翌日の夕方、再び仕事部屋に籠っていると、チャイムがなった。

出てみると、見知らぬ女性が立っていた。

となりの町内の◯◯です。

昨日は姑がお世話になって、本当にありがとうございました。

道でこけて、どうしたら良いか分からなくなって、思わず目の前のおうちのベルを押したようです。

おかげさまで、骨も頭も異常がなくて、怪我だけで済みました。


よかった!!


その女性は、有名な抹茶のクッキーを一箱置いて帰られた。

そのクッキーのおいしかったこと♪

何もなく済んで、ほんとうにほっとした。


後から聞いたのだけれど、ご近所には、私が倒れて救急車で運ばれたというウワサが流れたそうな。ww



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コメント (2)
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