その日の出来事

その日に観て聴いて感じたことの忘備録

ふたつの名前を持つ少年

2015-08-16 16:16:39 | 映画
ユダヤ人であることを隠しもうひとつの名前を名乗って、ナチスから逃げながら生きる少年の物語

この手の映画は見る前から泣くことが判ってるんだけど、その度にナチスの狂気と
迫害された人たちを思うとこんな出来事が二度と起きなければ良いのにと腹の底に堅いものが沸き上がる。
あんなに小さな子供たちが追われ、生きるために食べ物を盗む。
大人も生きるために冷たくあしらうひとも居るが、助けてドアを開けてくれるひともいる。
受け入れてくれるひとがいても安住の地はなく長居は出来ない。
彼が選んだ道は結果的に良かったんだろうな、と思わせてくれる最後の語りに救われた。
ユダヤ人、イスラエル、パレスチナ…極東に住んでいる私には知らない分からないことだらけだけどね

ヨーロッパの戦争映画の中ではナチスやドイツ軍を描いた作品は日本映画のそれとはまた違う形の恐怖を感じる。
あの不幸な出来事があって現在のヨーロッパがある。
そう思ってみると、各国の姿勢や感情もまた違って見えてくるなと。