夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

北斎展

2016-08-17 22:27:07 | 日記
もう3カ月も前の話になるが、倉吉へ「北斎展 師とその弟子たち」を観に行った。
会場の倉吉博物館は、倉吉歴史民俗資料館と併設されており、白壁土蔵群を模した造りになっている。


この展覧会では、葛飾北斎の肉筆画や、代表作『冨嶽三十六景』『東海道五十三次』をはじめとする浮世絵、『北斎漫画』、幽霊・妖怪画など多数の作品を観ることができた。

フランスの画家アンリ・リヴィエールが、『冨嶽三十六景』にインスパイアされて制作した『エッフェル塔三十六景』というリトグラフ作品も、全て展示されていた。
北斎の絵に魅了され、こんな形で表現しているのが面白かった。

美人画に和歌が添えられていたり、文字絵六歌仙といった、絵と文字、和歌の協奏曲的な作品もあり、様々に興味を刺激されつつ、北斎の絵画の世界を堪能して帰ってきた。

倉吉

2016-08-16 22:19:29 | 日記
部の引率で倉吉へ。
とはいっても日帰りの遠征で、駅に近い試合会場でただ一日を過ごし、中心街に行くこともなく終わってしまった。

倉吉は谷口ジローの名作漫画『遙かな町へ』の舞台になった町であり、昔から憧れていたが、今まで実際に行ったのは二度だけ。
一度は数年前、両親と岡山県北の奥津温泉に行った際、県境を越えて倉吉に行き、打吹公園の桜を見た。

二度目は今年の5月、倉吉博物館に行き、葛飾北斎展を観た。
この時は、倉吉の市街地を散策し、白壁土蔵が建ち並ぶ町並みの向こうに、小高い山を眺めつつ、どこか倉敷に似ているなあと思いながら歩いていた。


倉吉は町中に酒蔵が二軒もある酒どころでもあり、ぜひまたプライベートで訪れてみたい。

いざ大山へ

2016-08-14 22:26:08 | 日記

研究室の窓からいつも見ているにもかかわらず、なかなか行くことはできないでいる大山。
昨年は7月の「伯耆路を行く」研修で1度、
今年は4月に学生を引率しての宿泊研修で1度、
5月のGWに下見と職場の同僚とのハイキングで2度、
結局、米子に来てからまだ4回しか行けていない。

近くにある大山がこんなにも遠い、という思いは昨年歌にも詠んだ

そこで一念発起し、この夏休み中に大山登山することにした。
今日、トレッキングシューズとウェアも買ってきた。
「形から入るのか」と言われそうだが、大山をなめてはいけない。
しばらくは低い山で練習して、慣れたら大山にチャレンジしたい。

山頂に立ってこちらを眺めたら、私の普段いる研究室の窓も見えるのだろうか?
それも確認してみたい気がする。

トンネルを抜ければ

2016-08-10 23:14:08 | 日記
昨日、勤務校では期末試験が終わり、これから長い夏休みに入る。
ここ3週間ほど、酷暑のなか試験問題作成、答案の採点などと格闘していた。
本気で倒さないといけない相手だが、今回はことのほか難敵で、全力を出し切った。
長く暗いトンネルに入り込んだような感覚で、ずっと過ごしていたが、採点を全て終え、答案の返却も済ませた昨日、ようやくそこから抜け出せたように思った。

一夜明けて今日、米子は快晴で、三日前に立秋を迎えたせいか、空が高く、雲の様子も秋めいて感じられた。
夕方に市立図書館に行き、貴重書を借りるので、書庫から本を出してもらった後で、司書のOさんと話していたら、来年に図書館で講演をしてくれと頼まれた。
こういう話がくること自体、非常に有難いので快くお引き受けした。


帰宅する途中、中海のそばを通りかかると、ご覧のような美しい残照だった。
長く苦しい日々を全力で脱した私に、神様が見せてくれた初秋の風景のように感じた。

鳥取でお酒

2016-08-07 21:58:21 | 日本酒紀行
鳥取に泊まった夜は、「とっとり酒家 NICO」という居酒屋に飲みに行った。
酒も肴も地物のよいものを提供してくれ、良心的な店だと感じた。


お酒は、
「冨玲(ふれい) 生酛仕込み」(梅津酒造、鳥取県北栄町)
「山陰東郷 生酛仕込み」(福羅酒造、鳥取県湯梨浜町)
で、いずれもお燗にしていただいた。
刺身や大山どりのグリルとよく合って美味しかった。

つけ合わせの野菜が新鮮でよいので、店長にそれを言うと、実家で作っている野菜なのだという。
山陰に越して来てから思うようになったが、新鮮で美味しい生魚、生野菜というのは、実は最高のご馳走だと思う。