夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

2012-02-18 19:26:28 | 映画
「映画鑑賞会」ということで、クラスの生徒を連れて見てきた。

「勉強ばっかりしてたら、バカになる」というのがH先生の持論で、よく生徒を募っては、土曜日の午後や夏休みや春休みの補習期間など、授業に支障のない機会にボーリングやらプラネタリウムやらに生徒を連れ出してくださる。


今回の映画も、生徒には『はやぶさ』の方が受けるかもしれないが、自分ではまず観に行かないだろう作品を見せよう、ということでH先生が選んだ。私は単純に、主人公の母親役のサンドラ・ブロックが好きなので、一も二もなく賛成した。一昨年に見た『しあわせの隠れ場所』はすごくよかった。


映画の方は、9.11事件で父親を失った母親と息子の喪失と再生の話なので、正直、高校生には重く、難しいかな、と思ったが、意外に「よかった」という反応だった。公開中なので、感想やコメントは控えるが、母親の愛情があとからわかるシーンでは私も思わず泣いてしまった。


見て、とてもよかったので、一人でも多くの人に映画館に足を運んでほしいと思う。


短歌の授業 2

2012-02-16 20:18:46 | 教育
先週から、来週の本校の入試問題の作成と、受験生の指導と、通常の授業や学級経営とが重なり、たぶん私の人生史上2番目の忙しさである。今朝、なんとか入試問題は最終チェックを終わらせて教務に提出した。

教務主任のK先生が、一昨日の放課後、生徒のノートを点検しながら舟を漕いでいた私を見かねて、提出日を二日延ばしてくれた。K先生、ありがとうございます。


さて、近代短歌の感想を生徒に書かせたノートを点検していたら、ぽろぽろ短歌を書いたものが出てきた。

幾つか紹介する。


  曇天に「雨降れ」「降るな」と祈る声今日の体育どうなるかしら

  ちらほらと雪の降る中山越えてだれとも会わぬ長い坂道

  バレンタインもらえぬことを確信し早く過ぎろと幾度も思う

  バレンタインもらったやつに言い捨てるチョコ食い過ぎてブクブク太れ

  学んでも学んでも猶わが知力ましにならざりぢっと辞書にらむ


時節柄、バレンタインをネタにしたものが多かった。やはり、高校生にとっては一大イベントなのだな。

短歌の授業

2012-02-15 22:54:29 | 教育
このところ1年生の授業では短歌を教えていたのだが、今日あるクラスでその単元が終わったので、感想文を書かせていると、ある生徒が、「先生、感想文の代わりに短歌でもいいですか?」「お、いいねえ。たくさん作ってくれ」

そのあと、どんな短歌ができたかな、と見ると、

「暑いね」と話しかければ「暑いね」と答える人のいない寒けさ

「俵万智をパクった」と言ってしたり顔である。

「パクるときでも発想をそのまま取ってはダメで、主題は変えたほうがよい」ということを教え、

期待すれど
期待すれど猶我にチョコは来ざりき
ぢつとうつむく

とパロって見せたところ、生徒たちが笑っていた。こういうことがあるから、短歌の授業はおもしろい。

大山は美しかった。

2012-02-14 00:09:15 | 旅行
昨日の帰り道、米子に向かってくる途中、前方に大山を見ながら走ってきた。

伯耆富士と言われる(はず)だけあって、とてもきれいだった。この写真ではわかりずらいかもしれないのだが。

今日、職場の方々にお土産のお菓子をお渡ししたら、温泉饅頭が一番喜ばれた。そうか、こういうシンプルなものがよいのか。

明日は、来週行われる本校の入試問題の提出締切日だ。今回は印刷屋を通さず、全て自分で作成しなければいけないので大変だ。なんとか同僚の先生の助けを得ながらやっていく。ミスのないように、よいものを作ろう。

出雲大社にお参り。

2012-02-12 17:42:37 | 旅行
大学のとき、研究室旅行で行って以来なので、二十年ぶりくらいになる。でもあの頃は、「注連縄大きいなー」程度にしか感じず、価値も何もわかっていなかった。

樹齢は何年かと尋ねたくなるような松の巨木が立ち並ぶ参道を奥に向かって歩いていくと、自然に気分が高揚してくる。

建国記念日は昨日だったが、我が国の国づくりのころにまで思いを馳せてしまった。

出雲大社といえば、縁結びの神様なので、受験生たちが、受ける大学にご縁があるように御守を買ってきた。あと十日ちょっと、風邪などひかずに頑張ってほしい。