夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

松江歌会(その4)

2015-09-14 23:01:15 | 短歌
今月の松江歌会の場所は、松江城にほど近い、県民会館内の喫茶店。
静かでお洒落な感じの店で、歌会にはちょうどよい感じ。

今回の私の歌は、先月末に山陰にも強い風雨をもたらした台風(15号)の印象を詠んだ歌を持って行った。

  絶え間なき野分(のわき)の風にあふられてなびき折れ伏す野辺の草々
  窓を打つ野分の雨に外(と)を見れば空ゆく雲の流れの早さよ

一首目は初め、結句を「野辺の下草」としていたのだが、参加者の方々から相応しくないと一斉に突っ込みが入った。
確かに「下草」は、「下賤の民」を意味する言葉でもあり、現代の感覚からすると、一首の調和を破るような印象を与えてしまうかもしれない。
二首目は本当に見たままを詠んだだけの歌。


この日は、夕方から米子に戻って研究会だったので、歌会は途中で退出させていただき、せっかく松江に来たのに、ほとんど素通りで帰って来た。
次回来るときは、もっと時間の余裕をもうけ、街をゆっくり散策もしてみたい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。