この日は、夜に前の職場で親しくさせていただいていた先生方との飲み会があった。
午後に岡山に着き、美術館や買い物に行った後、駅前の居酒屋に入ると、懐かしい顔ぶれが揃っていた。
今は他校に移った先生もおられるが、このメンバーは、前任校で難関大学への進学実績を支え続けてきたチームであるといってよい。
もともと教員として力量不足だった私が、なんとか前任校でやっていけたのは、この先生方から仕事のやり方や教育者としてのあり方を教えていただき、成長することができたからに他ならない。
十年余を同じ職場に過ぐしきて苦楽を共にせしともがらよ
楽しい語らいの時間は過ぎるのが早く、互いの近況を共に笑ったり憤ったり呆れたりして話しながら過ごし、盃を重ねて四次会まで行ってしまった。
きっとこのメンバーは、私にとって高校教員としてかけがえのない時間を共に過ごした輩（ともがら）であり、離れても、ふるさとのような心の拠り所であり続けるだろうと思う。
