ちっこいチャリ。

折り畳み自転車でゆるく走ってます。

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しまなみ海道周遊記 2

2008-05-17 01:51:11 | チャリ旅行
ゴールデンウィーク後半、5月4日から5月6日迄、しまなみ海道に行ってきました。


今回の旅の軌跡 (クリックで大きいマップが見れます)

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* * * * * * * * * *

ぱた・ぱた・ぽたん・・・
テント内に軽やかで心地いい音色が響く…

…嫌な予感で飛び起き、入り口のファスナーを一気に開けます。
飛び散った水滴が顔に跳ね返り、ひやりとした空気がテントの中に流れ込みます。

しまなみ海道の2日目は、早朝から冷たい雨模様、
 
…はぁ、ウソだろ、でもいくら文句を垂れたところで、天候には逆らえないからな…
何はともあれ先ずは飯です。アルファ米の袋の口を千切り、中に水を注ぎ込む、

この後のポタ、どうしたものかな、いつまでもこの場所にはいられないしなぁ、
最悪でも、道の駅が営業を始める前までにはテントを撤収しなければならないだろうな…
まとまらない考えを整理しようと試みるが、めんどくさくなる。

で、雨音を子守唄に二度寝を試みるが、もう完全に目が覚めてしまっていて駄目でした。


運が良いことに、6時を過ぎた頃になると、大分雨脚も弱くなってきました。
チャンスは今しかないッ!

荷物をリュックに押し込めて肩に担ぎ、雨水を払った空のテントをつまみ上げて、
店舗の軒先まで運び込みます。

此処なら地面も平坦、おまけに濡れてないので、テントを解体して折り畳むのも容易だ。
フライシートがまだ濡れていましたが、もうこの際仕方が無い。
ちゃっちゃとテントの撤収作業を終わらせてしまいます。

ドタバタも一段落ついた、アルファ米も出来上がった頃だし朝飯にしようか。

時刻は7時をまわってます。
道の駅の従業員さんたちが、開店に向けてせわしなく動き始めています。


揚げたてアツアツのじゃこ天を買う。
魚のすり身のふわふわした食感と、ほんのり甘めの優しい味付けが良いです。
あまりご飯とはマッチしませんでしたが、これをおかずにアルファ米をかっ込みます。


相変わらず、分厚い雲が垂れ籠めてはいるが、雨はすっかり上がりました。
まぁ、この後雨に降られたとしても、ここで退屈な時間を過ごすよりはまだましかな、
ということで、本日のポタのスケジュールに変更は無し!
荷物のパッキングも終わり、8時を過ぎた頃、よしうみいきいき館を発ちます。

当初の目的を達成するために、まずは来島海峡大橋を渡ります。

雨で洗われた、朝の新鮮な空気を吸い込み、
緩やかに大きくループする自転車道を一気に駆け上ります。


眼下には瀬戸内の絶景が広がります。複雑な潮の流れが所々でうねりとなっています。
美味しい魚が獲れそうですね。


来島海峡大橋は3つのつり橋で構成された長い橋、
対岸が霞んで見えるほど、
相変わらず風が吹き荒れていますが、一直線の道は走っていて実に気持ちいいです。

そんな長い橋でしたが、気分的にはあっという間でした。
四国の大地に足を踏み入れます。

サイクリングターミナルのサンライズ糸山に向かったつもりでしたが、
進む道を誤り、糸山公園に辿り着きました。
この公園からの展望も、なかなか素晴らしいので、結果オーライです。


サンライズ糸山にも寄っていきます。
入り口には、瀬戸内海の渦潮をイメージして制作されたモニュメントが置かれています。

此処で折り返して、先程走ってきた道を戻るつもりでいましたが、急遽予定を変更して、
ある場所に寄り道をする事にします。
先程道を間違えて寄った糸山公園内の来島海峡展望館で、興味深い場所を知ったのです。
そこへは渡船に乗らないと辿り着けないらしい。


造船所の密集する湾をぐるっと迂回して、10時5分に小さな波止浜港に到着、
既に渡船は港に接岸されていて、チャリを押してそのまま乗り込みます。


10分後、小さな島に降り立ちます。
子供の走り回る声が遠くから聞こえてくる、緩やかに時を刻む村落、
所々に廃れてしまった家も見かけます。
この島の名は小島、そのまんまだなーと思いきや、読みは「おしま」です。
そんな小島に一体何があるのでしょうか?

日露戦争の頃に、ロシア艦隊の侵攻に備えて各地に要塞の建造が始まりました。
小島にも砲台が構築され、芸予要塞に編入されました。

今では、廃墟と化した明治時代の美しく重厚な建造物を、見学することができます。

ですが自分に与えられた時間は、次の渡船がやってくるまでの約一時間しかありません。
一息つく間もなく、遺構の探索行動に取り掛かります。




しかし、そもそもスケジュール自体に無理がありました。
山道を一生懸命チャリを押して駆けずり回りましたが、全ての遺構を回れるはずも無く、
港から遠い北側の施設は、まったく行けずじまいでした。

そんなこんなで島を離れなければならない時間が迫り、ギリギリで桟橋に滑り込みます。
無念でしたが、渡船に乗り込みました。

渡船の乗客は、自分の他に釣り人が一人、グレという魚を釣りに来たそうです。
彼の話では、以前はアジやサバやハマチといった魚も沢山釣れたらしいのですが、
橋が建った頃から徐々に魚が釣れにくくなったといいます。
環境が変わってしまったせいですかね?


数分で来島海峡大橋の真下にある島、馬島に到着、
港から少し離れた所には、黄色身を帯びた輝く砂粒の、美しい砂浜が広がっています。


驚くほど巨大な来島海峡大橋のアンカーブロックに圧倒されます。
こんなものを造ってしまう人間の力に感心させられる。それと同時に、
恐怖感が胸の奥に去来する、なんとも言えない奇妙な気持ちに陥ります。

チャリをそのまま持ち込める、広々としたエレベータに乗って、橋桁まで上昇します。
時刻を確認するとあと数分で12時、やたらと充実した寄り道もこれにて終了。
此処からは当初より予定していた行程にシフトします。


来島海峡大橋より、大島方面を望みます。
大島に入ってすぐに始まる長い上り坂は、かなりウンザリさせられます。




伯方S・Cパークにて、昨日食べ損なった塩ソフトを頂きます。
甘みを抑えた濃いミルク風味のソフトクリームに、ほんのり塩気が効いています。
ウケ狙いの食べ物と侮るなかれ、サッパリとした口当たりが後を引く美味しさです。
ミネラル分を含んだ塩分と糖分が同時に摂取でき、
おまけにクールダウンする塩ソフトは自転車乗りの理に適った食べ物なのでは?




大三島の多々羅しまなみ公園に戻ってきました。
時刻は15時、レストランに立ち寄る。


ひらめ唐揚げ定食、いいお値段、たまには贅沢もいいよね。

生き締めした大きなひらめを、惜し気も無く唐揚げにするという、
某テレビ番組のような定食です。

ポン酢に付けて頂きます。
淡白でとても上品な味だ、嫌な臭みも当然ありません。ヒレがカリカリで絶品。
うん、これは…あれだ、カレイの唐揚げにそっくり…庶民ですまん。
骨も柔らかいので、頭以外は全て食べられます。
それにしても、おかずのボリュームに対して、ご飯の比率が少なすぎるぞ!

エネルギーを充填してレストランから出ると、太陽が顔を出していました。
あっちいな~とか愚痴りながら、出発します。

此処から針路変更、前回のポタでは尾道に戻りましたが、今回は別のルートを行きます。

多々羅大橋は渡らずに、
橋の下をくぐり抜けて大三島の内陸に続く、サイクリングロードを進んでいきます。

暫く走ると太陽は雲の合間に隠れてしまい、
行く先の空には、どす黒く不吉な雲が瞬く間に広がっていきます。

避難できる場所を探していると、
運良く地元のスーパーマーケットのような建物を発見、急いで軒先に避難させて貰う、
次の瞬間、目の前が水煙で霞むほどの、滝のような豪雨が地面を打ちつけ始めました。
でもこういった雨はすぐに止むものです。

レインジャケットを着込み、荷物に防水カバー被せていると、
雨の威力も大分弱まってきましたので、
エイッ!てな感じで、思い切って外に飛び出しました。

その後ものの数分で雨は上がり、雲間から陽が射してきました。
雨上がりの土の匂いって、なんだか気分が落ち着きます。
水溜りを避けつつ、まったりと走る。


大山祇神社を参拝します。
山と海と戦の神、オオヤマツミを祭った、歴史ある神社です。
こちらは、落ち着いた桧皮葺きの立派な拝殿、とても厳かな雰囲気です。
神職の方が門を閉める直前だったので、何となく長居はできませんでした。


乎千命御手植の楠、オオヤマツミの子孫、オチノミコトが植えたとされるクスノキ、
樹齢は2600年と伝えられる老木、皇紀とほぼ同じ年月を生きていることになりますね。
太い幹は空洞が目立つが、青々と生い茂った枝葉には全く衰えを感じさせません。


動物の生体器官を思わせる曲がりくねった幹、こういうモノにこそ神の存在を感じる。
この御神木の他にも、鎮守の森には多くの大楠が見られます。

大山祇神社を後にします。時刻は17時20分、
すっかり晴れ渡った空、夕日も傾いています。

さて、今日のお宿はどうしようかな…おっとその前に、

此処から少し進んだところに、
マーレ・グラッシア大三島という温泉施設があるので寄ってみます。

最も混み合っている時間帯に来てしまったようで、ちっとも落ち着かなかったが、
湯船に浸かり汗を流せました。
風呂上りには、首に手ぬぐいを掛けて、コーヒー牛乳一気飲みです。


外に出ると、素晴らしい夕日が待っていてくれました。
ずっと眺めていたいのですが、そうもいかない、

まだ空が明るいうちに、大山祇神社近くの藤公園にテントを設営、
あっという間に夜の帳が下りていきます。

自販機の明かりが遠くにちらちら見えるくらいで、辺りはほぼ漆黒の暗闇です。
蛙の声と犬の遠吠えが聞こえ、一層心細くなります。
おまけに昨晩と違って結構寒いです。

さっさと寝ちまうか。


2008年5月5日(月)のルート

よしうみいきいき館~来島海峡大橋~糸山公園~サンライズ糸山~波止浜港~
小島砲台遺跡~馬島~来島海峡大橋~伯方・大島大橋~伯方S・Cパーク~大三島橋~
多々羅しまなみ公園~しまなみの駅御島~大山祇神社~マーレ・グラッシア大三島~
藤公園

走行距離 55.79km 
走行時間 4時間24分
平均速度 12.6km/h
最高速度 26.2km/h
積算距離 4515.0km(BD-1)
ジャンル:
スポーツ
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6 コメント

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天気 (yuckey_2003)
2008-05-17 23:07:50
今回の旅は結構雨が多かったようですね。
でもあまり影響されずにすんでいる様でなによりです。
小島の建造物には、興味津々です。
島巡り (まさぼ)
2008-05-17 23:31:44
からすさん
今回の旅行は、テントが大活躍ですね。
それにしても、BD-1に乗せれるほど最近の
テントは小さいのですね。
次回の記事も楽しみにしています。
雨天決行 (からす)
2008-05-18 00:31:21
yuckeyさん
いままで、雨の中を走ったことが無かったので、経験としては丁度良かったのかもしれません。

小島に関しては、
後日戦争痕跡のカテゴリで、他の写真もアップする予定ですので、
お楽しみに。
テントの小型化 (からす)
2008-05-18 00:40:29
まさぼさん
昔の一人用のテントがどのようなものかは知らないですが、
最近のテントはかなり性能が良くなっていると聞きます。
自分の使用しているテントの重量は全てひっくるめて1.85kg
という軽さです。
もっと軽い一人用テントもあります。
その他に携行用マットと寝袋を30Lのリックに詰め込んで、
若干の余裕が出来るほどです。
Unknown (ito356)
2008-05-19 12:29:50
こんにしは。
今回はしまなみ海道ですか。
いいですねー 1度行ってみたいところです。
毎度からすさんの記事は読み応えがありますし引き込まれます。
3日目楽しみです。
ありがとうございます (からす)
2008-05-21 00:01:58
ito356さん
どうもありがとうございます。
3日目の記事も近い内にアップする予定です。

しまなみ海道一度走るとはまりますよ。
距離は長いですが、景色も良いので苦になりませんよ。
このサイクリングロードが地元だったら、多分月に一回のペースで
往復ポタするかもしれません。

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