チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

2ヶ月ぶりのレッスンで、秘伝の伝授か?

2010年10月15日 01時43分19秒 | レッスン
真夏の暑さに負けて、サボっていたレッスンに向かった。
師匠は 忙しい合間をぬって時間を作って頂いたうえに「めったにこれないのだから・・」と
特別メニューを用意していてくれた!

いつものようにG線ダウンは少しやったところで「それはそれとして、今日は・・」と新しい取り組みを初めていただいた。
完全にトレースするのは難しいが、結果からすると以下の順番でレッスンが展開されていった

1)まず基本中の基本、弓を右手二本の指だけで支え、後の指は添える・・とチェック
2)ダウンボーイングを開始し、完全にストップしてから、アップボーイング、完全にストップしてからダウンへ・・
3)ダウン~アップの切り替えを、弓を止めないで繰り返す(ここが最大の難関かもしれない)
4)上記3)の、弓の切り替えの先、ダウンはアップを目指して、アップはダウンを目指してクレッシェンド
5)左手運指の基本~G線上で、A,H,Cを一直線上に押さえてゆき、リリースしてゆく(Slowな4拍で)
6)上記4)と5)のコンビネーションを行う。

書くことと、できることは無論大違いなのだが、ようやく書き残すことができてよかった
(そうだ、今度は絶対ICレコーダーを持ってレッスンに行こう!)

難しいのは3)で、アップとダウンの間に、どうしても「間」が入ってしまう。ダウンからアップ、アップからダウンの瞬間に、
この3年で癖になった「何かが行われ」、切り替えの瞬間に弦を噛むことができなくなっているのだ。

その証拠にオケの練習も終わりころになってくると、「弓が弦の上を滑ってしまい、音が出なくなってくる」という「怪奇現象」に悩まされる。
 実は、これは師匠によると、明らかに腕に力みが入って、弓の毛が弦を噛まなくなってしまい、
その上楽器そのものにもストレスが掛かり「楽器も反発を始めている」証拠なのだそうだ。

だからこそ、本日のレッスンが大事なのだ。つまりダウンでも、アップでもしっかりと弦を捕らえ、
アップダウンの「狭間」が開かないボーイングができないと使いものにならないということなのだ。

さてさて、先生いわく「この5)~6)ができたらすごいです。これができればほとんどの曲に対応できます」と語りながら、何曲かのさわりを演奏してくれた。
 たしかに、チェロの音楽というか、弦楽器というのはこのアップとダウンのボーイングで、いかに美しく、豊かな音色を奏でられるかが勝負なのだな~。

そんなこんなで、ほんじつは まさに「秘伝の書」を渡されたのと同じなのだと思う。
だがしかし、剣法の道同様、秘伝とは技を磨ききった人にしか、実現できない深奥でることは明らか。

本日のレッスンは始めの一歩であると同時に、ある意味で到達点でもある練習方法を教えて頂いた。
必ず毎回取り入れ、繰り返しを通して少しでも良い音が出せるようになろうと思う。

そういえば・・・
オケの楽譜を返しに主席の家に寄って、アップ~ダウンの基本ボーイングの話をしたところ
「私もずーっと同じレッスンですよ。でもおかげで最近家内が『音が良くなったね』と言ってくれるようになった」と。
やはり我が師匠の教えは、 間違いないのだ!

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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おすそわけを (cellokko)
2010-10-18 11:38:55
いつも楽しくまたためになる内容。ありがとうございます。

秘伝とのことですから、お教えいただくのは難しいのでしょうが。何となくふぉろーしたいのです。まず右手二本指だけで弓を持つというのは、親指と中指ですね。これだけでアップダウンをするということでしょうか?すぐにはできませんが、トライしたいのでお教え下さい。よろしくお願い申し上げます。
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秘伝ではありますが・・ (chiibou)
2010-10-19 00:54:37
ブログのことを師匠が耳にして「確かに伝えるべきことは全て教えました」とおっしゃったので、秘伝なんだと思います。

でもその中身は以前からレッスンで繰り返し教えていただいたことそのものなんですが、出来ないんです。

かいつまんでお答しますと、師匠の方法は
「親指と中指の二本だけで弓を支え、落ちない程度の力で弓を支え、力まず(脱力し切って)、自然にボーイングする=弓を引く」
これだけです。
正直初めてのころは「弓がぐらぐらするし、弓が弦を滑り落ちちゃうでしょ・・」と思い込んでるので、上手く行きませんでした。
 ところが、この方法を信じて演習すると、驚くほど軽いボーイングができ、軽いからこそ豊かな、ボディーの「芯まで鳴る」音が飛び出してきます。

 試してみてください。ではでは。
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ありがとうございます (cellokko)
2010-10-19 07:50:14
わかりました。心してトレーニングしてみます。今後ともよろしく。
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