チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

本日 定年退職

2010年09月30日 21時51分30秒 | その他雑感
とうとう「その日」が来た

老人が大きな花束を抱えて、一人通勤電車に乗って自宅に向かう・・・
職場のメンバーから贈られた花束は、枯れた姿にはアンマッチで、寂しさが・・・

自分がそんな退職の日の姿を頭の中でシミュレーションしたことはあったけど
あっという間にその日がやってきたという感じだ。

さて、実際に起こったことは、今所属している会社の「定年退職第一号」ということで、
期末の打ち上げ会場の壇上で、新人の皆さんから花束を贈られ、
一言挨拶するというセレモニーになった。

静かに、寂しく去って行くはずが、そんな場面になるとは想定外。
しかも 時代は「定年65歳(以上)」へ雇用延長のトレンドにあり、
明日からも何年かは出勤することもあり、シミュレーションとは大分違ってきている。

個人的には60歳を超え、定年退職を迎えたということには、言葉にならない感慨もあり
多くの社員の前で区切りのセレモニーの場を設けて頂いたことに、素直に感謝したいと思っている。

ただ、人前に、特別な立場(定年退職者=若い社員の父親と同じ)で立つことで
ちょっと普段の冷静な自分ではなく、自らを客観的には見えなくなっていたのかもしれない
「この会社(途中退職することが勲章のような社風)で、定年まで勤めてもいいんですよ」などと口から出ていた。だから
「もう少し大人らしいことも言えばよかったかな~」
「息子、娘のような人に、もう少し気の利いた声を掛けすればよかった~」
など、わずかな時間ながら、ああもすればよかった、こうも言えばよかった・・・
とさまざまに反省したり、「明日からも出社だしこんなもんで良かった」とも思ったりもしている。

結局、定年退職の日の気分を総括してみれば
「60歳と言ってもまだまだ現役、本当の『定年退職』は仕事をリタイアするときだな」と思う。

帰宅すると家内は小さなグラスに注いだリキュールで「お疲れ様」とささやかな乾杯をしてくれた。
夫を支えて30年以上、「こちらこそお疲れ様でした」とは言わなかった!?! また反省!

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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祝! (老哲)
2010-10-05 02:09:56
その日が来ましたネ。といっても継続勤務でしょうから、気持ちの上での切り替えと言ったところでしょうか?

貴兄若い頃、某社から転職をされた頃は、まだ日本では労働市場の形成は未成熟であり、聞いて驚いた記憶があります。当時、就職=
就社=終身雇用が常識と受け止められていました。

いまや、このような形態は過去のものとなりましたネ。気が付けば、当方もM&AでJVに転籍と同時に退職、そこからヘッドハントで移籍、さらに元の所に引き取ってもらうという予想外の会社生活となりました。

これからのご活躍を祈念致します。
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愉快な人生といえますね (chiibou )
2010-10-05 19:05:18
この歳になると、あの苦労も、あのときの哀しみも、みんな楽しい思い出にかわりはじめている気がします。
やがて全てが愉快な想い出に変わったときが
この世とのお別れなのかもしれませんね
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おめでとう (たまご)
2010-10-06 23:08:11
お久しぶりです。楽しみにチェロ・音楽の事文章読んでます。還暦ですか!益々人生の貫禄が音色として出てきて、やり甲斐がありますね。これからが実に楽し実り多き練習時間!
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ありがとうございます。 (chiibou)
2010-10-07 13:04:41
たまごさん 還暦なんです!
誰もが通る道なんですが、本人的に「え!もうそんな歳?」という感じかもしれませんね。
ただちょと体がついてゆかないということは起こってます。コップを倒すなんて考えられないようなことが・・。その分チェロも歳相応の工夫が必要だと思ってます。
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