入ってはいけない夜の応接間孔雀の羽根の目が見つめくる
君とならもっと納税してみたい乾杯に乾杯を重ねて
脈拍が助けてと叫ぶ局面に来て凄腕の救命救急士
分析は無粋解析なら許す恋はすこぶる繊細なもの
初恋の人あやふやな記憶には結わえたリボンが風をはらんで
「大丈夫」いちばん頼りになる言葉嘘でも滝のように浴びせて
癖のあるすり減り方が微笑まし君の踵と歩き続ける
刺されたら傷が腐ってゆく様を観察したがる探求心が
いつだって必殺技が出せるようおつまみレシピサイトを巡る
「なし崩し」それがもっとも端的な経緯残りは「ふたりの秘密」(経緯=いきさつ)