ちいちゃんのひとりごと

ちいちゃんのひとりごとを勝手気ままに書いています。

新作「忘却の彼方へ」

2019年09月23日 | 介護
あれは今思い出しても忌まわしい出来事だった。
忘れたい汚点だった。
すっかり私は彼女の誘導尋問に引っ掛かってしまった。
彼女と言うのは横浜で小さなスナックをやっていた。
わずか8坪ほどの店だった。
私はその店に行ったことが無い。
そもそも彼女と知り合ったのはSNSだった。
共通の知り合いが居たわけでも無かった。
初めて彼女に会ったのは都内の某所だった。
長身の少しふっくらした彼女にえもいわれぬものをその場で感じた。
そのときは彼女は男性と一緒だった。
彼女より年上の男性だった。
おそらく店の客の一人かも知れないと思った。
私は彼女とその男性と3人で食事をした。
無論その時の食事は彼女のおごりだった。
私は初対面だったので、遠慮がちに会話をし、思うように食事も喉を通らなかった。
食事をし、その日は別れた。
次に彼女にあったのは恵比寿だった。
さすがに彼女が横浜は遠いと思ったのか?
恵比寿だった。
なぜ?恵比寿なのかは覚えていない。
アトレで食事をした。
私はおごりは嫌なので割り勘にしてもらった。
どんな会話をしたかはハッキリと覚えていないが、今にして思えばおかしな人だと思った。
普段着だった。
素顔だった。
食事の前に入った喫茶店でいきなり化粧をし始めたのには驚いた!
さっさと喫茶店を後にして、アトレで食事をした。
私は「素顔で来るんだ!普段着なんだ!」と、思ったが、私もそれほど化粧はしていないし、おしゃれもしていなかった。
そして2度目に会う彼女にそんなことは言えなかった。
彼女とは携帯の番号を交わした。
それ以来彼女は頻繁に電話をしてくるようになった。
電話は決まって朝方だった。
私が忙しい朝方に電話をしてきた。
なぜなら彼女の
スナックは明け方に終わるのだから…。
私は眠い中電話に出るのだ。
そのうち私は支度をして朝食を食べて出勤しなければならなかった。
なかなか電話を切らない彼女に私は苛立ちを覚えていた。
その頃の私は小さな会社の事務員をしていた。
ささやかな給料での独り暮らしはそれなりに大変だった。
度々明け方の電話に起こされ、出ないとヒステリックになる彼女だった。
私は彼女のことがだんだん嫌になっていった。
そのうち彼女は次々に私の友達と友達になった。
その事を知ったときにはすでに遅かった。
私は数人の友達に彼女のことをそれとなく言った。
彼女はいつも自分に都合の言いように話す女だった。
どうも自分の店にお客が来ないのか?
そのうち彼女は夜中に電話をしてきた。
私は次の日眠いながらも仕事に行った。
彼女は一般常識に欠けた女だとその時思った。
それから数年、
私は自分の携帯から彼女の電話を消した。
やっていたSNSをやめた。
仕事を変えた。
事務職を辞め、別の仕事に就いた。
住んでいたアパートも引っ越した。
幸い知り合いのすすめでお見合いをすることになった。
相手は私より3つ年上だった。
私も三十路を過ぎていたので、その結婚に両親も喜んだ。
そうだ!
忘れるのだ!
あの忌まわしい出来事は!
すべて忘却の彼方へ忘れるのだ!
(すいません!意味不明な短編小説です。)「忘却の彼方へ」続きが
読みたい方はよろしくお願いします🙇‍♀️⤵️
ただし、適当に書いているので、続きは書けないかも知れません!


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