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アーカイブ「地下潜行」を貫いた ふたりのバラード高田武と

2019年01月11日 | 詠む

地下潜行  高田裕子のバラード 高田武 社会評論社

レッド・アーカイヴズ、4巻め。

地下潜行という題名に惹かれて読む。ベトナム戦争時、港に人肉が挟まった戦車のキャタピラー。職場で見るんだよ。ぎゃあ、すっごい時代だったんだよね、青年の記録。

裕子は婚姻届を出して、革命軍に入る。国家に届出しての革命? なんともはや不可思議きわまる世界。その後、高田裕子は爆取違反容疑で8年の未決収監。武は、15年間の地下生活を貫く。

裕子は連合赤軍の永田洋子との文通を、中核派から辞めさせられる。なんだよ、てめーら。ぷんぷん。

革命の名前を冠した党は、しだいに「ふたり」を弾圧する。もれ伝わる場面があったので、きりきりと心が痛む。

礼状の会(家宅捜索はんたい一筋の千恵子としては令状が礼状の誤字なんじゅっかいに苦笑)。その主宰の御崎勝江さんの怒りの手紙は、激しく心を打つ。そのあと、じぇんとるまん角田さんとか何人もの知り合いが暴行される経緯がでてきて、がくぜんとする。ああ、こういうことだったんだ。ひしひしと激しい怒りが沸き起こる。

安らかな生活のあと、らぶ裕子との病死の展開に「あー、わしらも四十有余年だったなあ」と感無量の涙。よくぞ書いてくれた。社会評論社の松田社長、ありがとう。

文末の解題というところで、なんだか偉そうに「男の嫉妬→革共同関係者」と説明しているが、そんなの書かなくても分かるでしょ(苦笑)。ま、そういう感覚だから4巻までしか出なかったのかな。

------- 目次 -------

第1部 野暮な男が新左翼運動に

第1章 武が上京した
1 京浜工業地帯でプレス工に
2 いきなり「イスト」を渡された
3 「70年安保11月決戦」へ

第2章 出会い
1 府中拘置所
2 ランチに誘って
3 1972年、5自衛官の決起-小西反軍闘争へ

第3章 独自任務を自己流でこなし
1 眠らない夜
2 1975年、横須賀緑荘誤爆事件
3 雪原で野ウサギに見送られた
4 組織内レイプ、裕さんが犯された

第2部 それそれの試練

第4章 武は地下潜行へ
1 全国指名手配
2 潜伏生活の日常

第5章 爆取裁判-明治の亡霊
1 岩手爆取裁判-高田裕子の最終意見陳述
2 「15年潜伏」、いまひとつの成果

第3部 どこで生きてくの

第6章 地下から浮上、だが追放が待っていた
1 革共同集会で組織を指弾
2 「党中央批判は白井主義だ」
3 2002年、決別のとき
4 なにをおいても働かなくちゃ!

第7章 最終の地
1 望月の星の下で
2 この世の終か
3 思い出すままに
4 二人の物語だけがのこった

あとがき
解題 橋の下をたくさんの水が流れて  川口顕

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