千恵子@詠む...................

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本でたよ「ヘイトスピーチ・レイシズム」 のりこえねっと...七つ森書館

2014年05月31日 | 詠む

ヘイトスピーチってなに?レイシズムってどんなこと?」 のりこえねっと 七つ森書館

じゃーん。本でたよ。

出版記念シンポジウムも行くもんね。

------------ 目 次 --------------

1 ヘイト・スピーチ NO !

   東アジア大事にしないと、日本は歴史から遅れる (石井ポンペ)

   もっと寛容な社会を! (宇都宮 健児)

   理不尽な要求 (河野義行)

   在特会──ヘイト・スピーチを繰り返す自信なき「排外主義」集団 (佐高信)

   愛国者への疑惑 (鈴木邦男)

   根はもっと深いところにある (田中宏)

   差別を消費する日本人 (田中優子)

   自分が発した言葉は自分に返る (知花一昌)

   人間らしく「ともに生きる」社会 (西田一美)

   協力しあって発展していくこと (村山富市)

   いまだかつてない日本の危機 (和田春樹)

   違いを乗り越えていく社会へ (松岡徹)

   問題を真正面から捉える (若森資朗)

2 のりこえネットTV開設記念トーク

   大爆笑女語り!! ヘイトを斬る!

     上野 千鶴子辛淑玉北原 みのり

3 ヘイト・スピーチとレイシズム

  【海外の事例を中心に】表現の自由を守るためにどうすればよいか(前田朗)

  【日本の事例を中心に】ネトウヨ・ヘイトスピーチ・レイシズム(中沢けい)

  【心理学の立場から】ヘイトスピーチに必要な「ケアの視点」(香山リカ)

はじめに──辛淑玉(のりこえねっと共同代表)

 私は江戸っ子である。しかも三代目だ。

 だから売られたケンカは買うし、宵越しのカネ(余分な富)は持たない。そして、なんたって義理と人情を大切にし、始末に負えない輩にはきっちり落とし前をつけさせる。そうやって生きてきたのだ。

 どうして「のりこえねっと」を始めたの? と聞かれるたびに、このまんまじゃ気分が悪くて死ねないから、と答えている。

 難しいことはわからないが、排除といじめが横行する中、大人が黙っていたら恥ずかしい。偉そうな思想や信条なんか要らない。反論できない立場の相手を、ウソついて陥れるような手合に黙っていたら、江戸っ子がすたるってもんじゃないか。

 もちろん、そんなことやってないでちゃんと働け! とお叱りを受けることもしばしばだ。断っておくが、あたしは三〇年以上前から、一日一六時間以上働いている。土日も祝日もない。自分のための自由な休みは、一年に一回か二回あるかないか。働いているか、具合が悪くて寝ているか。そうやって会社を切り盛りしてきたし、家族の生活も維持してきた。そして、発言する場も確保してきた。今だって働きながらやっている。叩かれもしたし、レッテルも貼られたし、誹謗中傷、名誉毀損なんか数えきれないほど受けてきた中でだ。

 ある在日は、「あなたが日本に異議申し立てをすると私達がやられるからやめてくれ」と電話してきた。親しい先輩からは、「在日は政治的なことは一切せず、経済活動にだけ専念しろ。それが一世からの教えだ」という手紙が来た。

 そう、そうやって先輩世代は、差別が横行するこの社会への絶望の果てに、耐え忍んで生き延びることを選択し、生きる知恵として「通称名」を使い、子どもを守ってきたのだ。しかしその結果、「日本名を使うのは嘘つき」「犯罪を隠すためだ」と言いがかりをつけ、叩く理由をでっち上げる輩がのさばりだした。

 あげくの果てには、在日には「特権」がある、なんて言い出す始末だ。嘘も一〇〇回つけば本当になるかのように、ネットにそう書いてあったからと、「ヘイトもダメだけど在日特権もダメ」と来る。

 そして差別主義者連中は、「日本人が差別されている」と言い出した。弱者いじめを隠す卑劣な嘘だ。だいたい、マジョリティがマイノリティに差別される社会なんて、一体、この世界のどこにあるのか。

 要するに、「在日」の分際で権利など主張するな、文句を言うならさっさと出て行け、これだけ嫌がらせしても出て行かないお前たちがオレは恐ろしい、と言っているのだ。

 だから、「良い韓国人も悪い韓国人も殺せ!」となる。こいつらには何をしてもいいんだと、「朝鮮人の女はレイプしていいんですよー」と白昼堂々合唱する。弱い自分たちが強いチョーセン人に正義の闘いを挑んでいるというポーズだ。

 被害者意識に覆われたマジョリティが何をしでかすか。関東大震災の例を見るまでもなく、それはマイノリティの虐殺だ。日本もナチスも一緒だ。

 そして、ガス室を爆破してその事実を隠そうとしたナチスのように、日本政府は未だに、当時どれほどの朝鮮人を虐殺したのか、国家としての真相解明も謝罪もしていない。

 差別する意図はないから差別ではないと言い張り、やっていることを決して改めようとしないのが、この社会の「伝統」なのだ。

 だから、世界から見れば目を覆うようなことを、平気でやってしまう。

 二〇一四年三月八日、Jリーグ浦和レッズのサポーター席に「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が貼られた。この「ジャパニーズ・オンリー」が醜悪なのは、相手チームへの野次ではなく、自分たちのチームにいる、日本国籍を取得した選手に向けられているところだ。そして浦和レッズはJリーグから無観客試合の制裁を受けた。

 サッカーは国境を超えたスポーツだ。そして、国際サッカー連盟(FIFA)は、民族や出自を超えて行くことを目標に掲げている団体でもある。Jリーグを主催する日本サッカー協会はその参加団体だ。浦和レッズは、試合が終わるまで(近しいサポーターたちだから)注意ができなかったというが、未だに単なる言葉の問題としてしか捉えていないではないか。この事件がどれほどファンを傷つけ、奈落の底に陥れたか、クラブ側はいまだにきちんと認識していない。

 また、指摘された側は、差別する意図はなかったという。つまり、意図がなければやっても差別ではないというのだ。痴漢する意図はなかったからお尻を触っても犯罪ではないと言うのと同じ。あまりに稚拙だ。

 嫌韓ブームの中、日本国籍を取得した選手を排除するその姿は、この国が可決した「特定秘密保護法案」とそっくりではないか。

 外国を敵とし、外国籍の者はもちろん日本国籍取得者や外国籍の伴侶を持つ者までも調査対象とする。その延長線上にこのジャパニーズオンリーがあるのだろう。「日本人の、日本人のための、日本人の法律」であり、そのベースは「敵か味方か」。そうやって社会を二分し、壊していくのだ。

 話を元に戻すと、強い者に過剰適応しなければ生きられない社会を、これからも温存していいのか、ということだ。

 沈黙を強いられた者に対する想像力は、きちんと指摘しない限りマジョリティには育たない。言われなきゃわからんのだ。

 第二次世界大戦という、二〇〇〇万のアジアの民が国家による「正義」の名の下で殺された歴史を思えば、その後に生きている私たちは、決してあの歴史の愚かさを繰り返してはならない。

 無知と、デマと、被害者意識と、自民族優越主義で、いいことなんかこれっぽっちもない。それが、人類が膨大な血を流してようやくたどり着いた真実なのだ。

 弱い者いじめはいかん。沈黙を強いられる人たちを見ていると、なんとも寝付きが悪くてしょうがない。で、毎朝起きるたびに、「落とし前つけないで死ねねー」と叫んでいる。

 だからのりこえねっとは、負の歴史を乗り越えるために、嵐の中、立ちあがったというわけ。

 あなたも一緒にどぉ?

のりこえねっと(ノリコエネット)

 「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」を略した名前です。
 尊厳を冒すヘイトスピーチとレイシズムを許さない活動をすすめるために2013年9月に結成されたネットワーク。

<差別はいやだ、いじめはいやだと思う人とつながりたい>
 日本社会は一線を超えました。
 「殺せ」という扇動が表現の自由として日本全国で叫ばれる時代になったのです。ターゲットは「在日」「沖縄」「被差別部落」「障がい者」「婚外子」「被ばく者」「戦時性暴力被害者」「生活保護利用者」「移民」「難民」「教員・公務員」「韓国」「中国」そして「反原発を叫ぶ人々」。国家がその生存権を奪ってきたものたちと、国家の敵と認定したものへと集約されています。
 無知と偏見と差別意識とストレス発散の快楽が、語る言葉すらもちえないものへと向かっている今、沈黙は許されません。人間の良心が試されています。
 わたしたちは声を上げました。
 その声を支える仲間になってください。

<活動内容>
●ヘイトデモやスピーチは許しません
 全国で頻発するヘイトスピーチ・デモを把握し、抗議活動団体と連携をはかります。
●日本社会、特にマスメディアに漂うヘイトスピーチにきちんと対処します
 情報収集し、掲載・発言したマスメディアやサイト管理者へ警告・抗議・告訴します。
●差別は無知から生まれます──エンパワーメント
レイシズム・差別について学ぶ場を作ります。のりこえねっとセミナーの開催~講師の派遣も受け付けます(地方開催も検討中)。
 HPでのe─ラーニング、マイノリティカウンセラー・リーダーの育成など。
●Webでの情報発信:動画を中心にレイシストに負けない広報活動を行います
 のりこえねっとTVで毎週水曜日午後10時から
   http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv
 ポータルサイトとしてのWEBサイトも今後内容を充実させていきます。
●国境を越えて、さまざまな人々との交流を
 HP外国語版を作成、米国・韓国・ヨーロッパなどでの反レイシズム活動と提携します。
 ホームステイなどの交流会を行い、当事者・被害者の出会いをすすめます。

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