千恵子@詠む...................

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「石炭の

2012年11月27日 | 

石炭の文学史」 池田浩士 インパクト出版会

なんせ500頁超、6000円+税の大書である。「海外進出文学」論 第Ⅱ部

かなり情けない話だが、著者の黄色い大本「ひょーげんしゅぎろんそー」という1万円の宝物は20年以上保持しつつも噛み砕けないまま、引越で捨てた(泣)。

週刊金曜日に平井玄の書評が載っていたので、なんとか読了。ほとんど意地だな。

石炭を掘り出す労苦はすさまじく、本書にある明治後半の福岡・三池炭鉱における作業員の平均寿命は、わずか25年。日本の炭鉱は他国より事故の死傷率が高く、民族、性別、出自等、あらゆる差別をエネルギーに変えて掘り進むしかない、社会の底辺にある場所だった。(尾崎真理子の書評、リンク参照)

まさに「すさまじい」、歴史なのだ。

圧倒されて、五七五七七するのが恥ずかしくなった。

----備忘メモ----

27 華人苦力(くーりー) 管理する独自の方式として指紋押捺 そこからなのか

157 シャーロック・ホームズ 鉄道ミステリ そうかあ

172 汽車の罐焚き こんなたいへんなの

193 マーティン・クルーズ・スミスの小説「ローズ」 西アフリカの黄金海岸 奴隷 イギリスの炭坑

200 ピット・ガールは性別に背いている ズボンを穿くと品位を捨てるだとー

209 帚木蓬生「三たびの海峡」 んー、これも気になる

313 奥むめお「戦ふ女性」 あーやだやだ、気持ち悪い

438 福岡の炭坑 朝鮮人労務者44%が逃亡 ケツワリ(朝鮮語) 死ぬほどひどい境遇だったからだろう

469 粉塵爆発 一酸化炭素ガスの中毒症状が、水俣病の病状と同じように精神神経科の...むごい

513 辰書房の柴田さん 亡くなっていたんだ 池田、加納実紀代と同じ「紀元二千六百年」生まれ

----------目次-----------------------

序章   石炭の一生とその文学表現 

第1章  坑夫という最底辺        ─先行するイメージ  

第2章  声を上げた地下労働      ─炭坑夫と石炭王  

第3章  「下罪人」の自己解放へ    ─プロレタリア文学と石炭

第4章  石炭と鉄道        ─近代化の路線 

第5章  「ケツワリ」考  ─植民地を遠くはなれて 

第6章  石炭から石油を!    ─満洲と石炭  

第7章  たたかう石炭  ─戦争は誰によって遂行されたか?  

第8章  勝利の生きた結晶石    ─台湾と石炭 

第9章  大東亜の労務管理と鉱夫の現実   ─「監獄部屋」から「把頭炊事」まで 

第10章  原拠としての「長靴島」    ─表現主体を問い直す 

終章   石炭の一生が遺したもの 

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