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震災後

2013年10月17日 | 詠む

震災後...世界一なる都市つくる 後藤新平ものがたり哉

帝都を復興せよ」 江上剛 光文社

1923年9月の大震災、そのころ東京は帝都と呼ばれていたんだ。

佐野碩の祖父でもある後藤新平の都市計画を巡る歴史ノンフィクション。

衛生局長だったときに相馬事件で5ケ月収監されたこともあったんだ。

台湾統治、満鉄総裁、東京市長を経たあとの、震災後の内務大臣&帝都復興院総裁の日々が熱く描かれる。

大杉栄が無心した逸話は、さすがに江上剛の世界にはでてこないな。

内務大臣に在任中、度かさなる雑誌発禁処分により窮した大杉栄の不意の訪問を受ける。大杉がいう「いま非常に生活に困っているんです。少々の無心を聞いてもらえるでしょうか」、対して後藤は「あなたは実にいい頭を持ってそしていい腕を持っているという話ですがね。どうしてそんなに困るんです。」と応え、「政府が僕らの職業を邪魔するからです。」「が、特に私のところへ無心にきたわけは。」「政府が僕らを困らせるんだから、政府へ無心にくるのは当然だと思ったのです。そしてあなたならそんな話は分かろうと思ってきたんです。」「そうですか、分かりました。」というようなやりとりの後、300円を大杉に手渡している。大杉栄は、伊藤野枝の遠縁にあたる頭山満から杉山茂丸の紹介をうけ、台華社での談判中、後藤新平の名前がたびたび出たことから、後藤への無心を思いついたという。(『大杉栄自叙伝』より)

後藤新平のところに借金に行ったとき、500円を借りるつもりがゴの発音が出ず、仕方なく300円と言ったというエピソードもある。


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