「リンカーン」奴隷解放する前史 スピルバーグの長編映画
映画「リンカーン」
本編の前に監督からの御託宣。言わずもがな、なのだけど...。
日本人は自国の首相や天皇の名前を知らなくても、親分国の有名大統領は覚えてるのに。
王様のいない米国では繰り返しリンカーン映画が創られているが、どうだと言わんばかりの意気込みで製作されたようだ。
3日前に読んだ小説「死刑判決」でも判事室がリンカーン部屋になっていたなあ。
さて本作。白人が醜い顔で何人も出てくるので、関係が覚えられない。
ロビイストは、やることも醜悪だし。
リンカーンて共和党だったんだ。解放に反対するのは民主党。
現在の共和党イメージ、ブッシュ父子。民主党の黒人大統領オバマと逆なんだ。
癖のある政治家(カダフィ顔)が、最後に鬘を取ったらトミー・リー・ジョーンズだと判明。
妻や子供も、感情移入しにくかった。ともかく白人が詰まらない。
いっぽう黒人は美しい顔が多い。兵士も召使も。わざとかと思ったくらい。
奴隷解放を達成した喜びの場面で終わる。しかし、いま監獄に閉じ込められてる黒人の数は19世紀の奴隷の数より多いそうだ。アントニオ・ネグリ「反逆 マルチチュードの民主主義宣言」45頁