団地と移民 課題最先端「空間」の闘い 安田浩一 角川書店
団地のブラジル人移民さん 小学生の息子は悪くないと分かっているのに、親として謝る。誤らないと収まらない。そうしないと生きていけないから。非寛容な日本人。このままでは、いけない。
移民の取材を重ねてきた安田浩一だけに、鋭いルポルタージュとなっている。拍手。
------- 目次 緑字は千恵子メモ -------------
まえがき 団地は「世界」そのものだった そうだったんよね 田舎者には水洗トイレすら珍しい
第1章 都会の限界集落―孤独死と闘う 現実は、こうなっているんだ
第2章 コンクリートの箱―興亡をたどる 団地妻、日活ロマンポルノにあったなあ
第3章 排外主義の最前線―ヘイトへ抵抗する 川口は、わしの職場がある街でもある
第4章 パリ、移民たちの郊外―レッテルを塗りつぶす ずいぶん前に誰かのルポに感銘を受けたなあ パリの移民たち
第5章 残留孤児の街―歴史の中に立つ 広島の裏面
第6章 「日本人」の境界―差別と分断に屈しない うーん 防犯パトロールか
あとがき 団地は、移民のゲートウェイとなる 64年は光り輝やいていたが、2020年は錆と矛盾ぼろぼろのオリンピック