千恵子@詠む...................

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第5巻「風と共に去りぬ」では スカーレットの三度目の婚

2016年04月04日 | 詠む

「風と共に去りぬ」 マーガレット・ミッチェル 荒このみ 岩波文庫

全6巻の5巻。

1回目は恨みのため。2回目はのため。3回目はレットと結婚をするスカーレット。

50 妹が、認知症の父を騙して、それで駄目なら酒を飲ませて金を得ようとする。父は正気に戻り...噴死してしまう。クレイトン郡じゅうの皆が非難するなかで、スカーレットは「ヤンキーから引き出せるものなら、どんな形だって公明正大なお金よ」。ははっ。そこまで言うか(爆笑)。

139 製材所の従業員。自由民になったニガーで苦労するより、囚人を使う。奴隷制度より酷い状態で、こき使う。スカーレットらしい、たくましさ。かたや、二度目の夫は「顔を上げて通りを歩けない」と、言葉を失うほどのショック。

165 ニガー嫌い、女嫌いの無口な御者の過去。牢屋に40年いた囚人が南北戦争時に、ヤンキーと闘うことを志願した。人殺しで牢屋に入れられたのに、牢屋を出たときには銃を持たされてもっと人殺しをやれる許可を得た。ライフル銃を手に自由になれるちゅうのは何ともええ気分だと。米国って、そんな歴史。銃と力の国なんだ。

265 スカーレットが永遠に愛するアシュリーは、クー・クラックス・クラン。すごい展開だ。

365 そして三度目は、レットと結婚だ。

464 訳者解説(五) 「マーガレット・ミッチェルとその時代」 ミッチェルはタイプを習いたかったが、父親が許してくれなかった。上流階級の娘が職業婦人になるという考えは父親には想像もつかないことだった。

470 本作で、ピューリッツアー賞を受賞してるんだ。

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