お兄ちゃんがお母さんにとっ捕まった
「あんたでしょう、あれ程、食べたらダメだと言っておいたのに」
「えっ、俺っ?」
「どうしたら、こんなになくなるのかしらね ビックサイズなのよ」
冷蔵庫のアイスクリーム、かなりのビックサイズの中味がほとんど空になっていたのだ
「こちらにきて見なさい」
「うっ」
「何も言えないのね、まったくこの子ったら お仕置きですからね お尻を出しなさい」
お兄ちゃんはその場でお尻を叩かれた
「いいっ お父さんにもお仕置きをしていただくから覚悟しときなさいよ」
お兄ちゃんは僕の顔を見て睨んだ、僕が犯人だと悟っているようだった
でも、なぜ、お兄ちゃんは僕が犯人だと思ったのにお母さんに黙って叩かれたんだろうか?
夜になってお父さんにお兄ちゃんは再び怒られたのだ
見かねたおじいちゃんがそんなに怒るとご近所に体裁が悪いとかばってくれた
でも、なぜ、お兄ちゃんは何も言わないのだろう
。。。。
僕は成人した、兄と飲みに行ったときアイスクリームをカミングアウトしたんだ
すると兄は。。。
。。。。
その日、お兄ちゃんはお友達とお部屋にいた
僕は、お母さんに食べてはダメと言われていたアイスクリームのビックサイズを我慢できずに黙って食べてしまったんだよ
「ああっ」
お兄ちゃんのお友達が帰った後、お兄ちゃんは冷蔵庫からミネラルウォーターを抱えて部屋に戻っていった
一体、お兄ちゃんはお部屋で何をしていたの?
「実は、お兄ちゃんはお前よりり悪いことをしてしまったんだ、、、お父さんの上等のお酒を友達と失敬していたんだよ お父さんがお母さんに内緒でキープしていたのを知って黙って飲んでしまった」
お父さんはそれに気が付かずにいたようだったが、休みの日に取りだして減り具合をみてびっくり、、、おじいちゃんを疑ったようだ
「お前がアイスクリームを食べたことはわかっていたけど、とても言いだせなかったよ 俺も酒食らってたからな」
シャーロックホームズがお友達にいなくて良かった僕の事件簿であった
悪いことは重なるものだと、お兄ちゃんはあの日の僕、兄、父の悲劇を懐かしんでいた
ちゃんちゃん