論文の行方

ミャンマーの昨秋の人権侵害について論文を書いていたら、いつの間にか、安保理改革の話になってしまった・・・。
(ミャンマーの人権侵害に対して、ミャンマー軍政の後ろ盾である中国の反対にあって、安保理はなんにもできなくて、結局問題放置になってしまったから。)

うお、もろドツボ。

どういう風にドツボかというと、

結局、常任理事国の拒否権をなくすか弱くしない限り国連は正常に機能しなくて
       ↓
拒否権をなくすには国連憲章の改正が必要で
       ↓
国連憲章の改正には安保理の常任理事国全ての賛成が必要で
       ↓
自国の拒否権を弱くするような国連憲章改正に常任理事国が賛成するワケない。

というドツボなのですよ。

このトピックに近づかないように十分注意してたのにな~・・・。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
それを聞くと (まつこ)
2008-03-29 17:31:07
素人考えでは、そもそも、なんで「拒否権」なんて作っちゃったんだろう?と、思ってしまいます。
もし「拒否権」がなかったら、常任理事国になるほどの大国同士で戦争になってしまう可能性がある(特に、第二次世界大戦直後だとその危険が大きかった?)からかな?
 
 
 
教授によると (yukita)
2008-03-29 21:54:48
拒否権を作ったのは、①国際紛争は大国どうしが力を合わせて対処しないと解決できないという考え、②すぐに孤立主義に走りがちなアメリカを国連につなぎとめるため、から来てるらしいよ。国際連盟はウィルソン米大統領が提唱したにもかかわらずアメリカが不参加で結局失敗に終わったから。(あいつら、毎回言いだしっぺのくせに、どたきゃんするんだよな…。「同期の結束を図るために飲み会をやろうぜ!」と高らかに言い放って、当日になってブッチする奴のようだ。)
「大国どうしが力を合わせて」なんていうのは、冷戦や昨今の安保理を見れば、うまくいきっこないのは明らかだよね…。

ゼミに来たゲストスピーカーの実務家は「安保理改革?あー、無理無理」と言い放って帰っていきました。
 
 
 
人間社会って複雑なのね (shiori)
2008-03-31 05:52:48
と、論文を書くたびにいつも思い知らされます。
結局、社会って一つの要因で決まっているわけじゃないから、書いて行くうちに色々な穴にはまってしまうのよね…

私の理解では国際連盟が全会一致制をとっていたために、議論でそもそも全世界が同じ意見ということはありえないから、多数決制にして、その一方の抑止力で拒否権を作ったと思っていたけど?
まぁ、所詮敵国の日本には無理かしら?

今日も、うちのドライバーが「アメリカはバカだよねぇ、サダムが良い悪いは別にして、そういう人間(強いリーダーシップを持つ)がいないと国がまとまらない民族もあるんだよね」と言っていました。
確かに、アラブって全て王様か大統領がいる…って思った。
それを考えると全部西洋的人権の考え方で、だーっと議論が決まってしまうのも怖いなぁと思うけど。
 
 
 
Unknown (yukita)
2008-03-31 06:26:40
shiori>
全会一致は無理だから多数決だけど、せめて大国だけは足並みをそろえて、ということなのではないかしら。

そのドライバーの意見、すごい面白い。
確かにそうかも。
一神教が生まれた場所だしね。
昔読んだ松岡正剛って人の文化論の本に「砂漠ではどっちに進もうか迷っているとすぐにのたれ死んでしまう。だから群れを導く強力なリーダーが必要なんだ。だから一神教が生まれた。」って書いてあったわ。
ちなみに反対にインドは森林の文化だからうかつに動くと危ないのでいろいろな専門家(川とか山とか獣とか食料とか)の意見を聞いて意思決定がなされてたんだって。だから自然と多神教になったらしいよ。
 
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