臆病者の巣

秋田禎信先生とガンダムに塗れた日常を語る
そんな徒然日記。

魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編⑧>

2021-04-02 21:40:08 | 秋田禎信
どーも、陽です。
キムラック編も終わりましたね。
やるのかしら。東部編はやるのかしら?やってもあのクオリティだとな……
そんな気分になりながら、感想行きまーす。
相変わらず、独断と偏見とネタバレだらけなので、気になる方はスルーをしてください。


 
<第八話・詩聖の間 >
オーフェン達とサルアが地下牢をぬけた先は神殿の地下にある「詩聖の間」。そこにはクオと教会の兵達が待ち構えていた。マジクは魔術が使えないオーフェンの代わりに懸命に戦うが、クオの力の前に圧倒される。激闘の中で、「詩聖の間」への扉が崩れ、オーフェン達はその中に異様な光景を目撃するのだった。(公式HPより)


<個人的ぐっどポイント>
●《緋魔王》でサルアを吹っ飛ばす演出はスピード感と迫力があっていいね! ただ、これ原作的に言うと《緋魔王》っていうより《蟲の紋章の剣》に近い効果に見えるけど。
●相変わらず、格闘戦の演出は阿呆みたいにいいアニメなんだよなぁ。
●アニメ化に際して《星の紋章の剣》の演出は原作より派手になってて、この辺の改変はいい改変な気がする。《緋魔王》が物理的に羽が伸びるのはちょっとダサいけど。

<個人的もやっとポイント>
●神官兵たちが足並みそろえてのそのそやってくるところは、せっかくのスピード感を殺しちゃっててしょぼいなぁ。
●前回、途中でアザリーが街中にいたシーンを入れてしまった結果、彼女が突然ワープして神官兵に混ざっているように見えて、いつ来たんだ……? そしてその服はどこで手に入れたんだ……?みたいになる。ならない?
●アニメスタッフ頑張れ! 作画的にだいぶきつくなってきているようだけど頑張れ!
●オーフェンがネイムを殺したことを告白するシーンで、アザリーが無反応なことと、オーフェンが「お前まで殺すとは言わない」とはったりを利かす台詞が無くなったせいで、物語上全くなんの意味のない告白になっていて、意味不明になっているな……
●これはアニメスタッフが悪い訳じゃないんや。ただ、原作では草河さんの画力の高さで空恐ろしさを感じさせるようなシーンに描かれていたわけで……それを再現するのは極めて難しいことだったんや……(女神に首を掴まれているオーリオウルのシーンを思いながら)

そんな感じの第8話でしたー。
アクションに入るとかなり頑張っている感じがありますね。ただ、前回同様、小説という媒体だったから良さが出ていた部分もあった訳で。
正直、かなり無理があるな、という部分は多分にありました。ええ、ありましたとも。
それでも、前回よりは持ち直した感がありますね。そしていよいよ物語はクライマックスに近づいてきましたね。次回からはついに、原作でいうところの《我が神に弓ひけ背約者》の下巻部分に相当するパートに入っていきます。
あと少しだ。頼むぞ、アニメスタッフ……!

以上、もしかしてこのアニメのスタッフたちは、多人数を同時に動かすのが苦手なのかな? と思い出している陽でしたー。
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魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編⑦>

2021-03-30 22:26:43 | 秋田禎信
どーも、陽です。

急に暑くなってきたせいか、ちょっとばて気味ですわ。
それはそれとして、だいぶ遅れ気味ですが、アニメオーフェンの感想でーす。
いつも通り、独断と偏見とネタバレがあるので気になる方はスルーを!


 
<第七話・その魔術が彼を殺すと>
マジクが魔術を制御できない事を見抜いたオーフェンは、魔術の使用を禁じる。しかしマジクは自分を半人前扱いするオーフェンにイラ立ちを募らせてゆく。一行が地下道を出るとそこは牢屋で、サルアが捕まっていた。
サルアと共に牢を破ると、追手がすぐ背後に迫る。すかさず魔術を構成するオーフェンだったが、その魔術は…。(
公式HPより)


<個人的ぐっどポイント>
●ない!

<個人的もやっとポイント>
●相変わらずこのアニメ、建物の縮尺がおかしいんだよな……地下空間広すぎだろうに。
●結局、どうやってオーフェンとマジクは地下の死体捨て場から上に上がったんだろ……? 建物の縮尺がおかしい問題が尾を引いて、原作ではマジクの失敗した重力制御の魔術でかろうじて上に上がれたシーンが改悪しちゃってるんだよな。
●チャイルドマンによる唐突な回想による魔術士狩りの歴史の説明――いや、まぁ、原作通りにその記憶を断片的に描いていくのは難しいというのは分かるけど、あんまりにも突然すぎるし、何度も言うようにチャイルドマンがこのアニメだと無能感が強くなっているので、ただただ意味不明なシーンが突然入ってきたようにしか見えんのよな。あとアルフレド・マインスって言うな。
●分かるけど、とても分かるけど……一息に、物語の前後の脈絡もなく説明を入れるのは、物語づくりとしては三流もいいところなんだよな。
●というか、このシーンをいきなり見せられても、見てる側はよく分からないよな。ここを一挙に描くなら、もういっそチャイルドマンの過去編でまるまる一本作るくらい作り込むべきだったよね。


そんな感じの第7話でした。
いや、まぁ、仕方ないのかなぁ、という気分もちょっとある。
正直、原作は、小説という媒体を使っていたから成立していた部分もかなりあって、特にチャイルドマンの過去のことは「最終拝謁」による精神感応によってオーフェンが一方的に受信した「過去の出来事」というていで描かれていたから、映像化には向いていないんですよね。
だけど……もう少しやりようがあったんじゃないのかなぁ?

オーフェン昏倒→チャイルドマンが出てきてその回想としての過去が描かれる→よく分からないけど大変なことが起きているという様子で、チャイルドマンとイスターシバが情熱的に言い合う→イスターシバの魔術発動。チャイルドマンが現在に現れる。

というこの流れは、ちょっとお粗末にもほどがあるとしかいいようがない。
原作を読んでいる人間は理解できるけど納得できないし、原作を知らない人間は理解も納得もできない作りだよねこれ。
今までが結構いい具合に進んでいた分、一番難しいパートの処理が甘くなって、そのしわ寄せが一気に来た感じがある回でした。
というか、アニメスタッフはチャイルドマンに何かうらみでもあるのか?
チャイルドマンが出ると、毎回しくじっているんだが、大丈夫か?

そんな風に、色々思うところもありますが、今回はこれにて。

以上、とはいえ、声優さんの演技はいいので、なんだかんだとイスターシバとチャイルドマンの情熱的な言い合いのシーンは見ていて楽しくはあった、な陽でしたー。
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魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編⑥>

2021-03-21 17:29:03 | 秋田禎信
どーも、陽です。

ちょっとここひと月ほど、私生活の方でばたばたといろいろありまして。
おかげで、アニメオーフェンを見る元気と、それをblogにまとめる気力がわかず、だいぶ放置してしまいました。
そんなわけで、こっからまたがんばるぞ! と意気込みつつ、第6話から順に感想行きます。いつも通り、独断と偏見とネタバレ塗れなので、気になる方はスルーをどうぞ!

 
<第六話・死の聖なるかな>
オーフェンは初めておかした殺人に激しく取り乱す。その顛末を知ったキムラック教・教主ラモニロックは最強の暗殺者クオにオーフェン抹殺の指令を出す。その頃、アザリーは読み終えた世界書を燃やすと、一人でキムラック教会の神殿に向かっていた…。(公式HPより)


<個人的ぐっどポイント>
●オーフェンが殺人を犯してしまって狼狽えるシーンでの森久保さんの演技は、やっぱいいなぁ、と。
●わざわざ黒魔術の最終系として「物質の崩壊」「波動の停滞」「意味の焼失」の説明を入れてくる意味は作劇的にはないけど、個人的にはこういう説明が入ることで、「オーフェン」世界の魔術って、他のファンタジー作品とは一線を画していたよね、ということが表現されるので好き。
●まさしく秋田節の体現ともいえる「剣で頭蓋骨を貫けるはずもない」というカーロッタの台詞や、足でナイフを使って斬りつけるシーンをまんま入れてくるのは、非常にGood。

<個人的もやっとポイント>
●アザリーの、「無駄にした5年間」という台詞が、このアニメ版だと説得力に欠けるというか……5年間眠っていただけな訳で。しかもその理由もよく分からないという状態だと、まぁ確かに無駄にはしているけど、逃走劇に費やしていた原作と比べると、どうにも言葉の重みが足りないというか……
●オーフェンが自己を見失って錯乱しているシーンは良かったけれど、原作を読んでないと、その錯乱している様が分かりにくいかも。
オーフェン錯乱→過去の回想→目覚め、という一連の流れが、暗転やシーンの切り替えなど、特に場面の抑揚がなく描写されていたから、気づいたらオーフェンが突然引きずられているので、初見の人は何が起きたか分からなかったのでは……?


そんなこんなで第6話でした。
基本的に特に改変などもなく、原作の流れに沿っていた第6話だったのではないでしょうか。
原作を読んでいる身としては、「イエスだね!」と言いたくなるところですが、これ原作を読んでない人が見た場合、特に見どころもなく終わってしまったのでちょっと物足りなかったかも?
まあ、それは仕方のないことなんですけどね。
ともあれ、1期と比べて原作の流れに忠実なこの2期は、今のところ文句の付け所はそんなにないのでは?という感じです。
ただ、原作にあった「最終拝謁」による過去を幻視するシーンはどうやって描写するのだろ……という気もしますが。

ともあれ、今回はここまで!

以上、坂本真綾さんのカーロッタの演技がセクシーさが強くて好き……!な、陽でしたー。
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魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編⑤>

2021-02-19 22:32:34 | 秋田禎信
どーも、陽です。
先週あたりから体調を崩したりしていて、ちょっとアンニュイな今日この頃。
ともあれ、今週のアニメオーフェンの感想行きまーす。
案の定、ネタバレと独断と偏見が入り混じっているので気になる方はスルーをどうぞ。


 <第五話・我が聖都を濡らせ血涙>
キムラック神殿街を目指し地下道を進むオーフェン一行。途中、不意の鉄砲水に襲われ、離れ離れになってしまうオーフェンとクリーオウ、マジク…。一人になったオーフェンの前に現れたラニオットは、自らを「死の教師ネイム」だと明かし、オーフェンに襲いかかり、狂信的な強さでオーフェンを圧倒する。一方マジクは、追って来た教会の神官兵に囲まれ、追いつめられるままに魔術を乱発してしまう。公式HPより)



<個人的ぐっどポイント>
●マジクがクリーオウを治癒しようとして諦めるくだりで、「他人を癒すのは難度が高い」という説明を入れるのは、分かりやすくてとてもいい。
●「いくら訓練しても、素人三人に囲まれれば勝てない」という台詞を、原作ではオーフェン視点で描いていたのに、それをアニメではあえて「非魔術士」であるネイムに言わせたのは、説得力として増している気がする。
●狂乱する子安さんの演技はとてもGoodである。

<個人的もやっとポイント>
●やっぱりガラスの剣はキラキラ光っちゃうんだよなぁ……
●あかん、魔術発動の際のだせぇポージングが復活しちまった。
●出てきたものの、速攻でオーフェンに蹴散らされる神官兵たちは、出した意味あったのか?
●先に既に神官兵で囲んでおきながら、「声を上げると神官兵が集まってくるからよした方がいい」という台詞はかなり矛盾しているのでは?
●これまでは結構格闘戦は作画が頑張っていたような気がするが、今回はちょっと残念気味な気が……
●ネイムの強さとか、暗闇での服薬暗殺者との戦いというのは、紛れもなく映像的には描きにくいものだったろうな、とは思うのだが、とはいえもう少しその辺は工夫してほしかったなぁというのが本音。正直、このアニメだけだと、ネイムの強さや怖さがあんまり描けてなかった気がするんだよなぁ。


という感じの第5話でした。
1期の頃と比べて、全体の作画はだいぶ頑張っているなぁと思うのですが、ポイントポイントで見るとちょっと残念な部分も増えてきた気がする……のは、高望みし過ぎなのだろうか。
特に、このネイム・オンリー戦は映像的にまったく映えないせいで描きにくいというのも理解はしているのですが……個人的には、ネイムの得体の知れない恐ろしさ、みたいなものはもうちょっと出してほしかったなぁという感じ。
ただ、そんな中でも、台詞の使い方を工夫したりして、間の取り方や掛け合いのテンポを調整したり、原作の台詞を使いつつも、それをアニメ的に分かりやすく表現したりしているのは感じ取れるので、2期は2期なりの「アニメーションにした時の面白さ」を追求しようとしている感じは出ているかと思います。その辺は、1期の頃よりもクオリティが上がっている気がするので、そういう部分は素直に好感が持てますね。

そしてついに、オーフェンが殺人を犯し、しばらく魔術が使えないという、アニメ的には見栄えが悪くなるターンに入りましたが、この後はどのように描いていくのか。
今回、ネイムの台詞でも「最終拝謁」をかなり強調していましたし、いよいよ原作で言うところの<我が神に弓ひけ背約者>のパートに入ってくるので、どういう風に今後を描いていくのかは期待しています。

そんなこんなで、本日はこれにて。

以上、狂乱の子安さんに絶叫する森久保さんという、ベテランの本気を楽しめるのは令和版オーフェンだけ!な陽でしたー。
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魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編④>

2021-02-11 22:46:04 | 秋田禎信
どーも、陽です。
パズドラでやっていた富士見ファンタジアコラボは、それまで貯めに貯めた石を放出して、オーフェンを4キャラ分確保しました。やったぜ!もう一体いればアシストを含めた全バージョンを揃えられたんだけどなぁ。ぐぬぬ。
それはそれとして、今週もアニメオーフェンの感想でーす。例によってネタバレと独断と偏見に塗れているので、気になる方はスルーをどうぞー。


 
<第四話・シスター・イスターシバ>
街で騒ぎを起こしたオーフェン達は、ラニオットという男に助けられ隠れ家に匿われていた。彼は自分を王都から派遣されたスパイだと告げ、オーフェンに協力を申し出る。秘密の地下道からキムラック神殿街への潜入を図るオーフェン一行とラニオット。一方、アザリーは「世界書」を読み、世界の秘密に触れてゆく…。(公式HPより)


<個人的ぐっどポイント>
●榊原郁恵……おやつに……おお! カール! カーロッタ・マウセンじゃないか! 坂本真綾さんの演技はすごく「腹の内側が読めない女」感があっていいね。
●子安さんは一言喋るだけで胡散臭い感じが出せるのがすごいよね。
●キャラデザはかなり意識している感じで、ラニオットとクオの顔がちょっと似ている感じが出てるのがいい。こういうさりげないところでスタッフの頑張りが見える。
●会話の中でさらっとマスマテュリアの説明を入れるのは、細かいながらにこの世界の説明に繋がっていますな。
●世界書をアザリーに読ませることで、始祖魔術士やキエサルヒマ大陸の歴史を語らせるというのは、かなり分かりやすい構成になってるなぁ。裏返すと、ここにそのシーンを入れることで、最終拝謁のシーンはもっと簡素になってるのかしら。
●ハーティアのシーンをわざわざ入れたり、プレ編的な回想を入れることで、<背約者>のときにオーフェンが様々な自分をひっくるめる、例のシーンの意味合いが強くなってきている気がする。いいか悪いかは別にして、個人的にはそういう意図が見える改変は嫌いじゃないわ。
●会話の中でさらりとキムラック市の説明を入れる。この辺もうまいなぁ。
●相変わらず格闘シーンは構図を含め、いい仕事をしているんだよなぁ。

<個人的もやっとポイント>

●オーフェンがラニオットに「俺、白い服って似合わなくね?」としつこく聞くシーンがカットされているのは、ちょっと残念。あそこが実は重要な意味を持っているシーンだったのに……!
●新アニメ版はチャイルドマンの格が驚くほど落ちているから、連鎖的にイスターシバの格も落ちてきている気が、しないでもない。
●ハーティアとフォルテの会話が入ることで、余計にチャイルドマンの死にざまのしょぼさが思い出されてしまうな。あいつ、5年間無駄に寝ていた上に、起きて早々に入れ替わりを食らった挙句に死んだんやで……
●あれ、予告で見ると次回の作画はちょっと危ないかも? オーフェンの心が折れる重要なエピソードだから、ここは頑張ってほしいところだが、どうなるか……


そんな感じの第4話でした。
あれ、思っていた以上によくまとまっているぞ!?
正直この2期オーフェンは1期の頃と比べて明らかに頑張りが凄いというか、よくやっているなという感じです。
作画も今回は結構持っている方な気がするし、(キムラックにいるせいで)魔術を使うシーンが減る=変なポージングを見る機会が減る、という構造のおかげか、絵面もかなり引き締まっている気がします。
いいぞぉ、スタッフ頑張ってるぞぉ……!
そして次回はいよいよ、オーフェンの心が折れてしまう、挫折の回ですな。ここから、ラストの復活までが濃密になればなるほどカタルシスも高まるというもの。ここからの出来栄えによって、2期の評価は決するとも言えますね。
はてさて、どうなることやら……

そんなこんなで、本日はこれにて。

以上、死の教師たちはみんないい声と演技でいいなぁ、と思う陽でしたー。
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魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編③>

2021-02-04 23:20:56 | 秋田禎信
どーも、陽です。
新しいテレビでアニメ版オーフェンを見ちゃおっかな!という訳で、今週もアニメオーフェンの感想でーす。相も変わらず、独断と偏見による感想なので気になる方はスルー推奨です。


 
<第三話・魔術士を拒む街>
キムラック行きの準備を整えるオーフェン一行だったが、クリーオウとマジクを危険に晒さない為に、オーフェンはメッチェンと二人きりでキムラックへ出発する。その道中、メッチェンの目的は不満が蔓延する現体制を改革し、〈死の教師〉のリーダーであるクオの暗殺を企んでいることを知る。同じ頃、キムラックへ到着したアザリーも神殿街への潜入を試みていた…。(公式HPより)

<個人的ぐっどポイント>
●マジクへの戦闘訓練シーンにて、原作での台詞をしっかりと入れてくるのはとてもぐっど……なのだが、どうにも唐突過ぎる感が否めないなぁ。
●原作以上にメッチェンのシーンが増える、ということにより、サルアとの関係性もピックアップされるのだが、4部まで知っているとついにやついちゃうな。
●ラポワントさん! やがて町の名前に使われるラポワントさんじゃないか!
●フェンリルの森の回想シーンを見ることによって、改めてこのキムラック編は作画のクオリティが高いことを意識するな。
●ラポワントの説教シーンなど、オリジナルのシーンを入れつつも、話のテンポはいいなぁ。この調子で行ってくれると、原作で言うところの<背約者>部分は結構尺を取れるのでは?

<個人的もやっとポイント>
●クオの声は、杉田氏であっているとは思うが、演技としてはもっと低めの声で演じてもよかったのでは? と思ってしまう。クオがネイム・オンリーの父親であるという、その年齢具合を考えれば。
●え! チャイルドマンが死んだってことがクオたちの耳に入る程に公のものになってるの!? 正直、ラモニロックがチャイルドマンが死んでいることにたいして無感動な様子は、原作を読んだ身としてはちょっと解釈違いだなぁ……
●魔術を教えてくださいというマジクに対して、魔術を使わない戦闘訓練を行うってのは文脈から考えても、どうにも的外れなシーンにしか見えんのだが……その辺の台詞回しは少し考えておいた方がよかったのでは?
●何の説明もなくアザリーが精神体を飛ばして潜入を試みるシーンを入れるのは、原作知らない人からすれば「?」ではないのだろうか。
●きらきら光るガラスの剣を見るたびに変な笑いが出るな。
●クオ&オレイルVSチャイルドマンのシーンは、伝聞できいたメッチェンたちの想像なのだろうか。それとも……というのは、この辺を改変すると、マジでラモニロックと相対した時のシーンや設定がだいぶ変わっちまうってことなんだよなぁ。そしてその改変が行われると、チャイルドマンの格がどんどん落ちるんだよな。

そんな感じの第3話でした。
相変わらず、チャイルドマンがらみは妙に改変されやすいのは何故なのだろうか。
個人的には、チャイルドマンの格が落ちる改変になるのはやめてほしいんだけどなぁ。
ともあれ、次回あたりから徐々にシスター・イスターシバとチャイルドマンのエピソードが語られるのでしょうか。その辺も、チャイルドマンの格が落ちると同時にイスターシバの格も落ちるから気を付けてほしいなぁ。

そんなこんなで、本日はこれにて。

以上、キャラデザのことを言うならば、クオの鼻もなんとなく気になっている陽でしたー。

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QOL

2021-02-02 22:47:05 | Weblog
どーも、陽です。

先日、テレビを新しく買い換えました。
今まで使っていたテレビも、まだまだ全然使えていたのですが、なんとなく最近のテレビの機能の一つとして、テレビ画面でYouTubeやアマゾンプライムが見れるのが便利でいいな、と思い、そのためだけに買い換えました。

学生の頃から使っていた22型のものから、32型のものにクラスチェンジ。
部屋とかテレビ台の大きさを考慮して40型はやめておいたのですが、ちょうどいい具合の大きさににっこりですわ。

以前も、炊飯器を新しいものに替えたりもしましたが。
これまでは、家電は壊れてから買い替える、というスタンスだったのですが、やっぱりものを新しくするというだけでわくわく感があるし、これまでになかった機能や、これまで以上のクオリティのものに触れるというのは、それだけで気持ちが潤い、晴れやかになるものですね。
こうやって、精神が潤うと生活が潤い、クオリティ・オブ・ライフも上がるのだなぁと実感。

ただ、さすがにこれ以上買い替える家電はないかな……
その代わり、家電以外にも気になるものがあったら積極的に手を出してみようかと思っていたりします。経済は回さなくちゃだしね。

そんなこんなで、本日はこれにて。

以上、科学の力ってすげー、な陽でした。
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魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編②>

2021-01-28 23:06:17 | 秋田禎信
どーも、陽です。
昨晩は眠すぎてリアルタイム視聴を諦めたので、本日の更新に。
では、アニメ第2期「魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編」第2話の感想でーす。ネタバレ込みなので気になる方はスルーをお願いします。


 
<第二話・彼にとっての天使と悪魔>
メッチェンと共にカミスンダ劇場の探索を続ける事になったオーフェン一行。ところが地下で待ち受けていた殺人キリング人形ドールの襲撃を受け、クリーオウ、マジク、メッチェンが連れ去られてしまう。仲間を救出する為に奥へと進むオーフェンの前に、再び立ち塞がる殺人キリング人形ドールが語り始めた衝撃の事実とは⁉(公式HPより)


<個人的ぐっどポイント>
・1期の頃と比べて作画がいいというか、よく動いている気がする……のは、まだ序盤だから?
・アニメオリジナルの描写だけど、マジクに「止まれー!」の一言で魔術を使わせたのは良い描き方だったなぁ。マジクの存在感を出しつつ、音声魔術のらしさがよく出てて、作劇のテンポもいい。
・殺人人形の役割として、<我が遺志を伝えよ魔王>と<我が命に従え人形>の両方の役割を同時に持たせたのは、シナリオの簡略化という意味ではいい手段だったかも。
・最後のオーフェン、クリーオウ、マジクのギャグパートは、すごく90年代の気配を出していて、正直嫌いじゃない。そしてそのギャグパートの作画もとても好みである。

<個人的もやっとポイント>
・降魔の剣をそうやって使うなら、光の白刃とかでよかったのでは?
・殺人人形のデザインを変更し過ぎると、ラモニロックと出会った時の衝撃が薄れるような気もするが、どうなんじゃろ。
・尺の都合上仕方ないのかもしれないけど、クリーオウたちが転移させられた後、合流するまでがあっさりすぎるのは、なんのために転移させたのか、と思ってしまう部分はある。
・テンポは非常にいい。いい、が、その結果戯曲『魔王』がすごく陳腐な感じになってしまった気もするし、魔王人形たちの存在意義もだいぶ薄れてしまった気もする。
・メッチェンが天人の遺産の剣を使うというアニメオリジナルの展開は、メッチェンの存在感を出したいがためなのかもしれないけど、それは必要な要素だったのか……?


そんな感じの第2話でした。
なんか、今のところ1期と比べて明らかに気合の入り方が違うというか、かなり「考えて」シナリオが作られている気がします。
改変部分も、成功しているかどうかは別にしても、そうしようとする意図が分かったり、致命的に外している訳でもなく、むしろ映像化が難しい「オーフェン」という作品を、少しでも成功させようと「見せ方」「映え方」をすごく意識しているなぁと思えます。ので、その改編の仕方が不快感が少ないというか……

あれ、すごくよくできてる気がするぞ!

という感じ。
正直、1期からこのクオリティでやってほしかった感はある。
そんなわけで、第2話も普通に楽しめたので、今回の「キムラック編」はかなり期待が持てる気はします。
変なポージングも少ないしね!
この調子で是非とも最後まで行ってもらいたいものです。

そんなこんなで、本日はこれにて。

以上、森久保さんの歌うOP曲に最近ドはまりしている陽でしたー。
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魔術士オーフェンを語る<番外編・新アニメ2期を見ちゃった感想編①>

2021-01-20 22:47:57 | 秋田禎信
どーも、陽です。
という訳で、始まりましたね、新アニメ版オーフェンの第2期!
その名も「魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編」が。
今期も、独断と偏見に塗れた感想を書いていこうと思いますので、そういうのが嫌だったりネタバレしたくない方はスルーをお願いしまーす。

 
<第一話・我が遺志を伝えよ魔王>
アザリーを追い、キムラック市へ旅を続けるオーフェン一行。道中、怪物に襲われていた盗賊団の男達と遭遇する。オーフェン達も怪物に囲まれ、なんとか劇場内に逃げ込むと目の前に現れたのは盗賊団の首領女・剣士メッチェン。彼女は魔術士と敵対するキムラック市への進入を手助けする交換条件として、遺跡探索の協力をオーフェンに持ちかける…。公式HPより)

<個人的ぐっどポイント>
●2期OPは、歌も映像も1期の時より好きだな!
●冒頭の最後の干し肉を奪い合うシーン。カットしてもいいところをあえてカットせずに入れてくるところに、「オーフェン」の楽しみ方を分かっている気がしていい。
●あれ! 魔術を放つときのくそだせぇポージングがなくなってる!?
●アレンハタムをすっ飛ばしたせいで語られていなかったシスターイスターシバ関連のエピソードを、天人の説明に絡めて行うのは、唐突だけれどいい補足かも。
●2期EDも1期の時より好きかも。

<個人的もやっとポイント>
●あれほど俺が好きだと言った「我は放つ光の白刃♥」がなかった……いや、まあ、あれを入れたら明らかにテンポが悪くなるから仕方がないのは理解してるが、やっぱり寂しい。
●だから、なんでここのアニメスタッフは、異常に建物を大きく描くのか……カミスンダ劇場、もはや劇場じゃなくて魔王城やん。
●内装やらなんやらも、まったく劇場じゃないな……なんでこうなった?
●これも仕方のないことだけど、やはりアレンハタムを飛ばしたせいで、戦闘用の殺人人形(キリングドール)とそうでない魔術人形の差というか違いが、口で説明されても分かりづらいな。


そんな感じの第一話でした。
いや、なんていうか、これは第1期の時にも同じことを書いてた気がしますが、全体的には僕は楽しめた第一話でした。この調子で最後までやってくれるのなら、期待できそうな気もします。

ただまぁ、第1期が既にいくつかやらかしているので、まだ油断はできませんが。少なくとも、第1期の時の「意味のないチャイルドマンとアザリーが5年間眠っていた改変」クラスの改変というか改悪をやらかさなければ、楽しめるとは思います。

個人的には、第1期の時にずっと不満だった、魔術を放つときのくそだせぇポージングが、この第一話ではほとんど見られなかったのが嬉しいですね。あれがなくなるだけで、物語のシリアス度と説得力が全然変わるので。
そして次回予告を見る限り、原作の<我が遺志を伝えよ魔王>のシナリオは2話分で完結させるつもりのようです。まあ、正直シナリオの長さ的にも内容的にも、戯曲『魔王』さえ描いちゃえばあとはなくてもいいので、このペース配分は正解かも。問題は、その戯曲『魔王』をどう描くか、ですが。
ともあれ、1期の時よりは期待が持てそうなこの第2期。心して次回も見て行こうかと思います。

そんなこんなで本日はこれにて。
あ、あと、今日も「カクヨム」さんにて自分の書いた長編「リアファル・ファミリア」を更新しました。こちらも、もしよければどーぞ。

以上、そして今日発売のオーフェンの原作新刊『ハーティアズ・チョイス』も電子書籍で買っているので、時間を作って読もう!な、陽でしたー。
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魔術士オーフェンを語る<我が神に弓ひけ背約者編>

2021-01-19 21:46:55 | 秋田禎信
どーも、陽です。
一年、あっという間でしたね。
何がどうあっという間かと言うと、去年僕がなんだかんだといろいろ言いながら楽しんでいた、新アニメ版オーフェンが始まった日から一年が経ってしまいました。
そして一年越しに、明日(1/20)から新アニメ版オーフェンの第二期、『魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編』が始まりますね。

という訳で、そこに合わせた訳ではないけど結果的にあってしまったので、原作語りも肝心要のキムラック編のクライマックスにして、『魔術士オーフェン』の第一部こと西部編のラストである<我が神に弓ひけ背約者>(以下、背約者)を語っていこうかと思います。
今回は、第9巻と第10巻の上下巻のエピソードなので、2巻分をまとめて語ろうと思っております。もちろん壮絶にネタバレだらけなので、気になる方はスルーをお願いします。


 
<我が神に弓ひけ背約者(上)>
俺の好き度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆ 

<我が神に弓ひけ背約者(下)>
俺の好き度:★★★★★★★★★★
おすすめ度:★★★★★★★★★★

【上巻・あらすじ】
アザリーを追い、キムラックの中心部であるユグドラシル神殿へと地下水道を通じて潜入したオーフェン、クリーオウ、マジクの三人。死の教師であるネイム・オンリーとの死闘。そして、彼を殺害してしまった精神的ショックから、オーフェンは魔術が使えなくなってしまう。
そんな中、魔術の使えないオーフェンと怪我を負ったクリーオウを助けるために、これまでにない高度な魔術を使っていくマジク。自分の能力に自信を持つがゆえに増長し始めるマジクと、逆に魔術が使えなくなったオーフェンの間には、やがて浅くない溝ができ始める。
やがて彼らは、かつてフェンリルの森で出会った死の教師、サルア・ソリュードと再会する。キムラック教会の現体制の見直しを求め、教主たちに対して叛意を抱いていたサルアと協力し、なんとか外に脱出しようとするも、そこに神官兵を引き連れた最強の死の教師、クオ・ヴァディス・パテルが現れる。天人種族の遺した遺産である《星の紋章の剣》と《緋魔王》と呼ばれる鎧を装備するクオの圧倒的な戦闘力に劣勢のオーフェンたちだったが、そこにアザリーが合流する。
アザリーの助力も得て、クオを撃退しようとするオーフェンたちだったが、そこに、クオが密造し隠し持っていた拳銃から凶弾が放たれた。その弾丸は、オーフェンの身体を穿っていた。


【下巻・あらすじ】
クオの銃撃により致命傷を負ったオーフェンだったが、アザリーの救助により一命をとりとめる。一方、マジクたちは、アザリーから渡された天人の遺産である転移装置によって地下から脱出した。マジクとクリーオウは、サルアとメッチェンの協力を得て、オーフェンを助けるために今一度ユグドラシル神殿に乗り込む計画を立てる。
その頃オーフェンは、ようやく再会できたアザリーと何故彼女がこのユグドラシル神殿にやってきたのかを問い詰める。アザリーは、自分が死なせた師であるチャイルドマンがこのユグドラシル神殿で何を見て、何を知ったのかを知ろうとしていた。それは、神殿の最奥にて為される、《最終拝謁》と言われる儀式のことであった。
《最終拝謁》で、チャイルドマンは何を知ったのか。それを知ることが、彼を死なせた自分の責務であると語るアザリーに対し、オーフェンはタフレムに帰ることを進言するが、話は平行線を辿るだけだった。
ユグドラシル神殿を脱出するためにも、アザリーとオーフェンは、再びクオと対峙する。その中でオーフェンたちは、人間種族の始祖魔術士である教主・ラモニロックと出会い、結界の綻びから入り込もうとする女神を押しとどめる天人の始祖魔術士オーリオウルの姿を見る。その瞬間、オーリオウルの精神波に触れたオーフェンもまた、《最終拝謁》を経験し、キエサルヒマ大陸の、いや、世界の歴史を知る。
そんなオーフェンたちを生かして帰す気のないクオは、再びオーフェンたちを襲う。アザリーと二人掛かりでかかっても倒せないクオを相手に絶望しかけた時、オーフェンたちの前に、何故か地人兄弟のボルカンドーチンが姿を見せた。その瞬間――
「あほかぁぁぁぁぁぁっ!」
咄嗟に、それこそ本能的に、それまで使えなくなっていた魔術をオーフェンは放っていた。まるで呼吸するくらい自然に。まるで瞬きをするくらい当たり前に。
そして、気づく。どれだけ忌み嫌おうが、どれだけ遠ざけようとしようが。それはもう、オーフェン自身の力なのだと。切っても切り離せないものなのだと。そしてオーフェンは告げる。
「これが俺だ」


という感じの、第9巻と第10巻である<我が神に弓ひけ背約者>です。シリーズ初の上下巻であり、第一部・西部編のラストを飾るエピソードですね。
これがねぇ、最高なんですわ。
上下巻という構成上、上巻は割と物語としての起伏は少ない巻になっています。状況的にも、ユグドラシル神殿に潜入したものの、殺人を忌避していたオーフェンが殺人を犯してしまったことによるショックから魔術が使えなくなる、ということから、できることが限られてしまった上に、脱出するにも脱出路が分からない、といった状況なため、常に切迫感と緊迫感が漂っています。
おまけに増長したマジクと、対照的に殺人のショックから立ち直れていないオーフェンは互いにすれ違ってしまい、メンバー内でもちょっとギスギスした空気が流れたりと、あまり穏やかな様子ではありません。しかも、物語の構成としても、合間合間にチャイルドマンの記憶の回想シーン(つまり最終拝謁時にオーフェンが見た幻視映像ですね)が挿入されるため、初見では「???」となる展開が結構入ります。
そのため、この上巻だけを見ると、風呂敷を広げている最中のため、物語はあんまり進んでいない割には情報量が多くて、ともすればちんぷんかんぷんになりかねません。

ですがねぇ、だからこそ、下巻がめちゃめちゃ光る訳です。

下巻は、これまでの1~9巻で描かれたものの集大成となっています。
《最終拝謁》によって語られた、世界の歴史と秘密。それは、魔術の成り立ちから、ドラゴン種族の始まり。そしてドラゴン種族がいかにしてキエサルヒマ大陸にやってきたか。その後も、どのような歴史を歩んできたのか。魔術士狩りとはなんだったのか。神々の放った魔獣との戦いとはなんだったのか。そして今、人類はどのような危機に直面しているのか――その全てが描かれている訳です。
これにより、かつてフォノゴロスは何を見たことで絶望し、クリーチャーを作ろうとしたのか。マグドガルがどうしてフェンリルの森の最奥である《聖域》を目指したのか。戯曲『魔王』で語られていた魔王と運命の三姉妹の対話が何を意味していたのか。それらが、全てではないにせよ語られていきます。

ここで得られるカタルシスったらないですよ!

また、この下巻はオーフェンの復活の物語でもあります。上巻で魔術が使えなくなっていたオーフェンの長い苦悩の時が終わりをつげ、再び魔術を手にするのです。
というより、この<背約者>の下巻を持ってようやく、オーフェンの成長が完成すると言っても過言ではありません。第1巻である<我が呼び声に応えよ獣>から始まったオーフェンの物語は、ここに来て一つの完結を迎えるのです。
憧れの存在であるアザリーを追って全てを投げだした青春時代。はぐれ旅を通じて、クリーオウという自分の相棒を自称する少女と出会い、マジクという弟子を得て、《鋼の後継》としての己の過去と向き合ってきた。
その中で、アザリーを殺せる唯一の暗殺者であった自分を否定しながらも、その能力を発揮して様々な困難に立ち向かってきた。
しかし、最も忌避していた殺人を犯したことで自分を見失い、自分を嫌悪し、自分を憎悪し、自分自身を殺したくなる衝動にまで駆られながらも、最後はそれでも自分自身が何者なのか。自分にとっての魔術とは何なのか。自分に与えられた能力は何のためにあるのか。それをオーフェンは思い出すことで、失ったものをまた取り戻すのです。

このオーフェンが見失ってしまった己を取り戻す一連の流れは、シナリオのみならず、下巻の章タイトルまで効果的に使って描かれているのです。僕はこの章タイトルまで使った演出が大好きでしてね……
(以下、下巻の章タイトル)
  • 第七章 キリランシェロ
  • 第八章 オーフェン
  • 第九章 彼女を殺せる唯一の――
  • 第十章 お師様
  • 第十一章 鋼の後継
  • 第十二章 凶悪借金取り
  • 第十三章 俺だ
これね!
これは全て、「誰の目線から見たオーフェンなのか」という章タイトルなのです。《牙の塔》時代を知る者は彼をキリランシェロと呼び、そんな過去を知らないクリーオウはオーフェンと呼び、アザリーとの関係性を知る者は彼を、彼女を殺せる唯一の暗殺者と蔑みます。
しかしマジクにとっては性格の悪い師匠でしかなく、オーフェンの強さにしか興味のない者たちは、チャイルドマンの能力を引き継いだ《鋼の後継》としての価値しか見出さない。
だけど、とある地人兄弟からすれば、凶悪な借金取りであり、顔を合わせば魔術で痛い目にばかり合わせてくる……
そして、その全てを合わせたものがオーフェンという一人の個人を作っているのです。その強さも、凶暴さも、怖さも、弱さも、情けなさも、全てを一つにして「オーフェン」なのです。つまり「これが俺だ」に繋がる訳です。

ここで得られるカタルシスったらないですよ!(二度目)

という訳で、この下巻では世界の秘密だとか、チャイルドマンの過去だとか、神々の現出だとかというファンタジックでありながらもSF的な要素を孕んだ展開や伏線回収が目を引くのですが、一番の醍醐味はこのオーフェンの再起にあるのだと個人的には思っています。
もちろん、この世界の秘密が解き明かされるというのも、非常に読み応えのある設定になっていて、最高に熱い展開な訳で……
作品発表当時、90年代にこのSF的な要素を違和感なくファンタジー世界に溶け込ませる、というのはやっぱり他に例がなかったんじゃないのかなと思います。というのも、特に神々の現出というキーワードとその設定は、今見ても非常に斬新な設定だと思います。
物理現象が実体と感情を持つことによって、万能の存在から一段小さい存在になってしまったことにより、世界そのものを破壊しようと行動を始める――という、この「概念が実体化した存在」というのは、のちの作品にもいろいろな影響を及ぼしたんじゃないのかなぁと思います。(あと言い回しとしても、「全知全能よりひとつ小さくなり、零知零能よりひとつだけ大きくなった」という言い回しが最高にクールで好き)

なもんだから、僕はこの<背約者>の下巻が大好きでしてね……
個人的にオーフェンシリーズの中でも、<獣><暗殺者>と共に、ベスト5に入る最高に好きなエピソードなんですよね。

そして物語はここで、一応の終局を迎えます。しかしこの騒動によってアザリーは大陸の外、結界の外側に姿を消してしまいます。オーフェンは、その消えたアザリーの行方を捜すために再び、はぐれ旅に出るのです。次なる舞台となる、キエサルヒマ大陸の東部へ向かって……

そんなわけで、アニメはこの<背約者>までを映像化するということなのですが、特にこの《最終拝謁》のシーンとかは、映像的に表現するのはかなり難しいとこなので、どうなるものかと不安いっぱいでもあります。
あと頼むから、あの変なポージングはマジでカットしてくれよ!と思っています。
思っていますが、まあ、なんだかんだでまた楽しみながら、ここでも感想を書いていくと思います。

そんなわけで、本日はこれにて。

以上、下巻の章タイトルだけはマジで好きすぎて暗唱して噛み締めながら楽しんでいた陽でしたー。
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