CHICCO式 イタリア dall' A alla Z

イタリアの毎日をアルファベットでご紹介。
ノ~天気主婦あたくし、きっこの独り言でございます。

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S・Sogno 夢の昼食

2007年03月06日 | きっこ式 イタリア生活
最近、つまんね~記事ばっかですみません。

実は・・・実はっ!

先週からいろいろありまして・・・
それは追々、書いていきますけど。

いろいろある出来事の中のひとつが、友人Gの入院
健康そのもの、って感じの彼女なだけにびっくりです。

原因は「結石」!

突然、側腹部・腰背部が激しく痛み、その痛みは難産の痛みにも勝るほど・・・とか。
とにかく厄介


そ~いえば祖母が健在で、まだ一人暮らししていた頃。
夜中、祖母から「おなかが強烈に痛い」と電話を受けたことがあった。
私は急いで祖母の家まで車を飛ばして行き、そのまま、病院へ連れて行きました。
大きさから言って自然に出てくるものではないと判断されたので、緊急手術で摘出してもらった事があったんです。

脂汗をかき、「のたうちまわる」というのはまさにこういうことなんだ、と思うほど辛そうに転がり回っていた。

数年後、私が帰国中のときにも・・・

母が同じように痛みを訴えたことがあった。
風邪を引いても「寝てれば治る」と言う母にしては珍しく
「急いで病院へ連れて行って」と言うじゃないの!

夜間緊急へ連れて行くと「結石」だったのですよ。
母の場合はまだ小さかったので、音波で砕き、尿と一緒に排出できたんですけど。

そんな思い出が蘇り
「G、相当痛かったろうな・・・」

と早速、お見舞いへ行ってきました。
以前、私も手術でお世話になった病院です

病室のGは顔色も良く、元気そう。
かなり大きい結石が2個あるそうで、手術する事になったらしい。
Gは入院してもう4日。

入院してから1日おきに、激痛が走るというG。

なんとか早めに手術してくれないの?と聞くと・・・


「ここの病院、手術は火曜と木曜しかやってくれない」

・・・

それってアリ?

結石って、痛む時は相当・・・痛いはず。

痛みがくると、鎮痛剤をお尻に打たれ、点滴で消炎してごまかしているそう
彼女には悪いが・・イタリアで結石にはなりたくない


手術を1週間後に控え、お見舞いに行ったある日

「毎日1日おきに痛みが着ているから、ひょっとしたら今日、痛くなるかも」

なぁんて笑っていたG。
そんな矢先・・・「痛み」がやってきた。

「あ、ちょっと・・痛いかも」

と言うやいなや、転がりまわって痛がるG。
急いで病室の呼び鈴を鳴らすも、一向に看護士は・・・

こ、こないっ!

いくらイタリアだからって、病院ではもっと迅速に働いてくれるかと思いきや・・
七転八倒しているGを見かね、ナースステーションへ看護婦さんを呼びに走る私。

ちょうど
「ったく~。めんどくさいわね

みたいにチンタラ歩いてくる看護婦と遭遇。
私を見るや

「ちょうど、今行くとこだから~

と抜かしやがった!っむっき~ふんが~ ムキィィィ(*`皿´)

この看護婦さん、「じゃ、痛み止め持ってくるから」と言い、30分も来ず、「医者を連れてくるから」と20分。

さすがにGも痛みで疲労困憊。
かわいそうすぎる・・・

なんとか点滴が効き始め、ほっとする病室。

周囲は皆イタリア人だから、イタリア式のやり方に慣れている。
でも、あたしゃ~日本人。
こんな怖くて、「緊急事態」でものっそりやって来る看護婦さんを理解できない。

Gと同室のシニョーラなんか・・・

大腸がんで摘出手術する日。
手術室に運ばれ、麻酔をかけようとした矢先に

「救急で患者が運ばれた」

と医者、看護婦一同がそっちへ行ってしまい、
手術台に乗せられたまま、3時間待たされたそうだ・・・

「がん摘出手術」なんて深刻なものなのに。

お、おそろしい・・・

そんな訳で、お見舞いに毎日行っているのであるが。。。
とにかくイタリアの病院はびっくりすることだらけなんである。
病気を治すために病院へ行くはずが、ここに居たら寿命が縮まりそうである

結石もちで手術を控えているGは、ここのところ絶食と粗食を強いられている。
入院した日から2日間、絶食。
絶食以降は

パスタにオリーブオイルをかけたもの
プレ(マッシュポテト)
ストラッキーノ(クリームチーズみたいに白いソフトなチーズ)
煮たりんご

と毎日、同じ食事

「おなかがすいた!もう白いものは見たくない

そんなGが日の目を見る時は案外早くやってきた・・

レントゲンを撮るから、と病室からレントゲン待合室に行くよう指示されたG。
この日も、彼女は朝から点滴をしていた。

点滴を打っている患者さんってさ、なんて~の?あの点滴ぶら下げる車輪のついた洋服掛けみたいなのと一緒に移動するじゃない?!

Gもそのまま移動しようとする、と・・・看護婦さん

「点滴かけはレントゲン室にあるから、点滴のボトルを手に持って、歩いて来て」と。

Gは「ちょっと行ってくる」と言い残すと、注射器の刺さった右手は胸の位置に、そして左手でボトルを持って歩いて病室から出て行った。

看護婦さんに「点滴が詰まるから、ボトルは高く上げてよ」と言われた彼女は、その通りに左手を高く上げる。
まさに・・・間抜けとも取れる「シェー」ポーズである。

レントゲン室に着くも、そこは外来とごちゃまぜで超・混雑。

看護婦さんは「点滴下げを探してきますから」と言い残し、消えて行ったそうな。
待てど暮らせど戻ってこない看護婦。
彼女が「左腕が疲れてきたなぁ・・」と、ちょこっと腕を下げると

そういうのはちゃんと見てやがる

「ちょっと、Gさん、ちゃんとボトルを上げて頂戴

と別の看護婦からチェックが入る。なんかの訓練なのか?星一徹なのか?!

幸いこの日は痛みはないものの、朝からレントゲンで待たされ、ボトルは手持ち。

「ついてないな・・」

そうションボリするGの前に朗報が飛び込んできた。

「あっ!Gさん、居た、居た!今日のランチメニューなんだけど、今日は特別に、ここから選んでいいからね。ひとつずつ選んで、チェックをつけてナースステーションまで持ってきてね」と笑顔で看護婦さんが言うではないか!

Gはボトルを左手で上げつつも、注射を打っている右手で紙を受け取り早速、目を通す・・・

そこには・・・目くるめく世界がっ!


「パスタ(主食)コントルノ(副菜)、ドルチェ(デザート)それぞれ4種類からお選びください」

うっひょ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!

Gは高級レストランでもなく、病院のレントゲン待合室で
出そうになる涎とキュルキュル鳴るお腹をおさえて、メニューをあれこれ悩んだ。

そして、鉛筆で

キノコと小エビのパスタ」「ハム盛り合わせ」「プリン」に丸をつけ、
恭しく提出したという。

それからはこの「間抜けで辛いポーズ」も苦にならず、
これから待ち受けている「夢のような昼食」へ思いを馳せ、
全てを済まし、ウキウキ病室へ戻ってきたのである・・・

昼食時間をとっくに過ぎて帰ってきたので、テーブルの上のトレイにはご丁寧に布巾が乗せられている。
さっき、自分がチェックしたメニュー表が載せられ

「G・M」ときちんと自分の名前も書いてある。
ウキウキはやる心を落ち着かせ、布巾を取るG。



絶叫である・・・

悲しみと失意の絶叫である。

トレイに乗っているものといえば

「オリーブオイルかけパスタ」
「ゆでじゃがいも」
「煮たりんご」

であった  il||li _| ̄|○ il||li

Gは突然、切れた。
「これはあたしのじゃないわっ!さっき、メニューを選んだというのに!」


「しぇーポーズ」のまま、ナースステーションに怒鳴り込みである


「あのっ!これ、あたしのじゃないんです。
あたしのプリン、プリンがないじゃないですかっ!(メ`Д´)」

紙を握り締め、看護婦さんに訴えるG


すると看護婦さんは・・・

「あっ!Gさんはね、メニューなんか選ばなくって良かったのよ。
こっちで手違いがあったみたい。あれであってますから(*´艸`*)安心して食べてね」


○。.ガ━━━(/ΩΘΩ)/━━━ン.。○

である。
も~、このときのGと言ったら・・・

可哀想なくらいであった。
(周囲は爆笑であった、ボソッ)

私もなんとかGを励まそうと・・・

「でもG、今日は彩りもきれいじゃん?」

とジャガイモに寂しく乗ったパセリを褒めるも・・


彼女の心は癒されず。

Gは、痛みの中でどんなに待たされても文句も言わず、
間抜けな「しぇーポーズ」で、段取り悪い対応で待たされても我慢してきたと言うのに・・・

かわいそうすぎる・・・つかの間の夢であった

やっぱり食べ物の恨みって怖い
Gが早く治る事を祈ってがんばれ!G




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24 コメント

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`;:゛;`;・(゜ε゜ )ブッ!!ww (gellius)
2007-03-07 02:49:00
かわいそすぎるっ!
でも、でも、笑っちゃったわよ`;:゛;`;・(゜ε゜ )ブッ!!

シェーの格好までして、なんか特別メニューなんかで夢いだかせて、出てきたのがまた白い物ばっかりじゃないの(笑)

でも、本当にイタリアで入院とか絶対絶対避けたい所だわっ。地獄の次に行きたくない所かもしれないわ!
全米が泣いた (みやこ)
2007-03-07 14:14:01
イタリアって…イタリアって…!
ある意味すごい国。
ドイツも大概ちゃらんぽらんやけど
常にその斜め上を行ってますね、イタリア
今回も手に汗握る展開でしたわ

イタリアって脳死状態になると
「臓器はやらねぇよ!」と意思表明をしてない限り
再利用可能な臓器という臓器を根こそぎ摘出されるって
話小耳に挟んだんですけど・・・
ガセビアであって欲しい((((;゜Д゜)))ガクガクガクブルブルブル
なんて恐ろしい所・・・ (よーこ)
2007-03-07 18:14:53
イタリアの病院って・・・コワイ!!怖すぎる!!
ぜぇ~ったい行きたくない場所だわ。。。

シェ~ポーズで頑張りつづけたのに、そりゃないよね!
Gさんの落胆振りが目に見えるかのようにわかるわ~・・・周りの爆笑もなんか切ないね・・・・がんばれGさん!

きっこさんも忙しくされてるようですが、体には気をつけてね~!!
Unknown (Riccia)
2007-03-07 19:19:40
笑っちゃいけないけど、笑えちゃうね、この悪夢のお昼ご飯。期待させられていただけに、そのショックはなおさら。

イタリアで病気になるって、あらゆる意味で覚悟がいることなんだと、このブログで思い知らされました…

早くGさんが退院もしくは普通食になることを願います…
頑張れGさん (とみぃ)
2007-03-07 20:29:29
イタリアの病院って、ほんっとすごいよね。 この国で病気にはなりたくないもんだ。 私も何度もお世話になりましたが、点滴取り付けながら仲間と無駄話してる看護婦見て、何度「この点滴、正しいんでしょうね」と思ったことか。

姑が肋骨折って病院行ったとき、レントゲンも撮ってくれなかったそうな。 挙句の果てに、「シニョーラ、70年も生きて何の不満があるの?」ですって。 これって、これって、医者の台詞なんかい???

友人の大手術の日、当然朝から絶食して待機してます。 そこへ緊急の患者が。 仕方ないとはいえ、彼女は後回し。 午後まで待たされ、その日はキャンセルとなりました。 緊張と絶食でふらふらになったあの時の彼女の蒼白な顔色、忘れられません。 
恐るべし!! (愛ちゃんママ)
2007-03-07 20:40:43
イタリアの病院って想像を絶する恐ろしさですね
続き! (愛ちゃんママ)
2007-03-07 20:48:24
なぜか途中で送信されてしまったのでもう一度!
イタリアではどんなことがあっても入院や手術は受けたくない!!と固く思いました。
Gさんの夢からどーんと落とされたあの悔しさ!!可哀相過ぎます。それにしてもイタリア人の看護婦って反省や謝罪というものが皆無なの?
日本だったら考えられな~い!
あぁ~日本でよかったっと思っちゃいましたよ。
きっこさんも病気にならないようにお気をつけてくださいね!!ふ~
はじめまして (gutama)
2007-03-07 23:38:52
始めまして。フィレンツェに住んでいるぐうたまです。
ウチのお隣はお医者さん一家(両親、娘、娘婿)で、とってもいい人たちなので、何とか、そんなことないよ!と反論したいところですが。。。
私は幸い入院したことがありませんが、(出産は2人とも日本でした。)友達が出産した時は、人が多くてベットが廊下!だったそう。別の人を訪ねて病院に行ったときは、6人部屋でも仕切りのカーテンというものが存在しないので、処置の時どうするんだろう!?と、心配になりました。
もっとひどいのは、知り合いの女の子が(これは南イタリアの話ですが)盲腸の手術のため入院し、麻酔をかけるからと、絶食状態のまま、何日も手術が先送りされたというもの!その間何日も点滴のみだったんですって!彼女の性格を知らなければ、うそだとおもったことでしょう。理由は、コネで手術をする人がドンドン入ってきてスケジュールがずれるから。ありえん!
でも、いいお医者さんはけっこういますよ。プライベートでお金を払えば。(トホホ)
Unknown (ぐうたま)
2007-03-07 23:41:35
すみません。私のブログのURLを書くのを忘れたので。。。
病院・・・ (aki)
2007-03-08 15:54:31
怖いよ~
出産の時は、快適な二人部屋だったけど、恐ろしい話を聞くと、健康には気をつけないとっていつも思ってしまいます
気を付けていても、避けれない事が起きたらどうしよう・・・とイタリア生活には不安が一杯ですね。

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