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シェイクスピア『夏の夜の夢・あらし』あらすじと感想

2011-04-12 08:50:26 | 紙の書籍
新潮文庫 シェイクスピア 福田恆存訳『夏の夜の夢・あらし』を読了しました。

あらすじと感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【目次】
夏の夜の夢
解題 福田恆存
あらし
解題 福田恆存
解説 中村保良


【あらすじ】
『夏の夜の夢』妖精のいたずらに迷わされる恋人たちが月夜の森にくりひろげる幻想喜劇。
『あらし』調和と和解の世界を描く最後の傑作。


【感想】
シェイクスピアの戯曲の中でも気楽に楽しめる喜劇。特に、『夏の夜の夢』はその傾向が一番強いと思う。
『あらし』も喜劇と言われているが、陥れられたミラノ公プロスペローとその弟や仲間との心情が絡んでくるので、『夏の夜の夢』ほど無邪気なドタバタ劇ではなく喜劇とは言い難いように感じる。

『夏の夜の夢』より後に『あらし』が書かれたとされていて、解説の中村保男によると、この間に作者シェイクスピアにどのようなことが起こったのかはわからないが…と。
う~ん、そうかもしれないと感じた。明らかに作風というのか、根底にあるものが変わってしまっているように思えたし。

シェイクスピアはいつの時代でも普遍な人間の性を描いているので、今までも、そしてこれからも読み継がれていくのだろう。



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