告白

あなたが好きだと
言ってしまいたい。

絞り出すように
叫ぶように
あなたが好きだと
言ってしまえたら。

「将来」

その言葉の意味と
重さと 価値は
私とあなたでは
違うんだろうか

共に過ごす日々を
望んでいるんだろうか

私たちはまだまだ沢山の壁を
乗り越えなければならないね

夜明け

一色だった毎日が
少しずつ変わっていく

まるで　鮮やかな光が
すべての景色を染め変えるように

眩暈

あなたの放つ光に
眩暈を覚える


こんなにも あなたは
私の心を支配している

嘘

もう少しだけ
上手に言ってよ

ちゃんと
騙されてあげるから

傷痕

あなたになんか
わかるはずない

あの時の
あの痛みを。

わかったようになんか
言わないで

不変

刻々と変わってゆく心の中で
あの人の影だけが
あの日のまま　ここにいる

異物感

あなたじゃない
あなたじゃない
あなたじゃない

何度も何度も
繰り返しても
繰り返しても

あなたは私に近づいてくる。


…心を、返して。

暗闇

どんなに真っ暗な道でも
あなたが解る

あなたの笑顔が
解る

鎧

予定は、信じない。
約束は、待たない。

名前のない私の
悲しい鎧

追憶

あなたがいつも届けてくれるのは
忘れられない約束の記憶

声と想いの洪水に
堪えきれずに零した涙は
なぜかあの日の痛みにも似て

心地好い悲しみはいつも
小さな体と重たい心を
忘却の彼方へと連れ去っていく

手

驚くほど小さな手で頑張るあなたに
私はただ 笑顔しかあげられないけれど

目が合う度にそっと頷いてくれるあなたの
そんな小さな優しさがいつも
揺れる私を支えてくれる


いつもありがとう。
頑張るあなたに、拍手を。

フラッシュバック

あなたがいつも
連れて帰るの

ちいさな私を
あの日の渚へ

勘違い

あなたじゃなかったのかな。

そうは思いたくないけれど
あなたじゃなかったのかもなぁ。

鍵

寝たふりしながら
微かなドアの音を聴く

あなたに
鍵を奪われたのかも