トリッチさんのところで気になる話が出ていたので便乗。
長い長い独り言です。
***
「常識」ということについて。
最近では常識のない人が本当に多い。…と、私は常々思っています。いきなり偉そうですみません。
ここのところ特に、メディアでは盛んに「教師」や「学校」について叩いているけれど、果たしてそれだけが問題なのでしょうか。
先生の資質の前に、私はやっぱり親(というか大人)の資質も問題なのではと思います。
まだ親にもなっていないのに偉そうなことは言えませんが。。。
***
私は本屋で働いていますが、日常的に発生していることの中でどうしても許せないことがあります。
それは、「読んだ(立ち読みした)本を元に戻さない」ということ。
実際、本の整理は仕事のうちだから、それ自体はどうも思いません。
整理ってパズルみたいで割と好きだし。
でもね。
戻し方が間違ってるとか、そういうんじゃなくて、何冊も何冊も棚から引っ張り出しておいて、他の本の上に山積みにしたままその場を後にするなんて、どんな神経してるんでしょう?
小さな子供はまぁ、仕方ない。
若者も…まぁ、大目に見ましょう。ムカツクけど。
「収納の本」を探しに来てる方…、、、その本をそんなに散らかして、一体どこをどうやって整頓するつもりですか?!…しかしこれも「オマエにキレイな部屋は一生無理じゃ!!」と罵声にも似た呪いを心の中でかけるぐらい(爆)で済んでしまいます。
一番情けなく、一番切ないのは、「妊娠・出産」「育児」の本が散らかされている時。
これから親になろうとしている方、小さい子供を育てている方。私たちの未来を担っていく力を、どうしようというんだろう?
これにはいつも、怒りというよりも情けなさを感じます。
本当に本当に切ないんです。
妊娠されてお腹の大きい方、小さなお子さんを抱っこされてる方。本を元に戻すことが困難な場合はいくらでも考えられるから、それ自体をどうというわけではないんです。
ご年配の方とか、身体に障害を持っている方、多くの方がいらっしゃる中で、必ずしも全員が元通りに直していかれるなんて思っていません。
むしろ、逆なぐらいで。(ちゃんと戻していってくださる方々、本当にありがとうございます。)
ただ、そのまま放置して帰るなら、一声かけていただきたい。
「このままにしておいてもいいですか?」それで充分。
「戻せません」それでもいいです。
店側の人間はそれぐらいでは動じません。むしろ快く「あ、そのまま置いといていただいて結構ですよ」とお返事いたします。少なくともうちの店は全員そう答えています。
でもこれって傲慢なんでしょうか。どうなんだろ。「お客様」なんだから、そんな必要もないのかもしれないですね、実際は。
でも、違うんです。
求めてるのはそんなことじゃなく。
仕事の効率とか、余計な作業が増えるとか、そんなんじゃないんです。
何だろう、、、強いて言うなら「思いやり」とか「心配り」でしょうか。
「お客様だから」何をしても許される。
…大方はその通りです。
お客様あってのお店です。
けれど、何かをしてあげたいと思う気持ちが一方通行なのって、ちょっと切ないし哀しい。と、私は思うんです。
いい人間関係は、一方通行では形成されません。
そういうことが欠けてるんじゃないかな。と思います。
これって甘い考えなのかもしれません。
でも、でも。
こんなふうにざらざらした関係がみんなは不快ではないのかな。
***
…なんて、こんなふうに書いてきましたが、うちに来てくださるお客様も大半は素敵な方々なんです。
お友達のように、親のように、家族のように接してくださる方も多くいらっしゃいます。
でも、だからこそ、寂しい関係が私の中で哀しく際立ってしまうんですね。きっと。
***
「常識」ってつまりは「想像力」だと思います。
自分以外の人のことを、どれだけその立場に立って考えることができるか。
自分の読んだ本(A)を違う本(B)の上に置いて帰って、(店員が気づく前に)次に「B」の本を探しに来たお客様が見つけられずにがっかりして帰ったら。
その立場がいつか自分になるかもしれない、とは思わないんでしょうか。
「でも、ならないかもしれない」から、いいのかな。
「今は自分じゃない」から、いいのかな。
***
長々と書いてきましたが、結局のところ独り言です。
結論を出すこともできません。
日ごろの気持ちを吐き出してしまいました。
若干熱くなってしまったので、もしかしたら的外れなことを言ってるかも知れません。
何より、私の言葉の数々で不快な思いをされた方がいらっしゃったらすみません。
最後まで読んでいただきまして、本当に本当にありがとうございました。
日記@BlogRanking
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読物屋本舗 読まれ筋~
長い長い独り言です。
***
「常識」ということについて。
最近では常識のない人が本当に多い。…と、私は常々思っています。いきなり偉そうですみません。
ここのところ特に、メディアでは盛んに「教師」や「学校」について叩いているけれど、果たしてそれだけが問題なのでしょうか。
先生の資質の前に、私はやっぱり親(というか大人)の資質も問題なのではと思います。
まだ親にもなっていないのに偉そうなことは言えませんが。。。
***
私は本屋で働いていますが、日常的に発生していることの中でどうしても許せないことがあります。
それは、「読んだ(立ち読みした)本を元に戻さない」ということ。
実際、本の整理は仕事のうちだから、それ自体はどうも思いません。
整理ってパズルみたいで割と好きだし。
でもね。
戻し方が間違ってるとか、そういうんじゃなくて、何冊も何冊も棚から引っ張り出しておいて、他の本の上に山積みにしたままその場を後にするなんて、どんな神経してるんでしょう?
小さな子供はまぁ、仕方ない。
若者も…まぁ、大目に見ましょう。ムカツクけど。
「収納の本」を探しに来てる方…、、、その本をそんなに散らかして、一体どこをどうやって整頓するつもりですか?!…しかしこれも「オマエにキレイな部屋は一生無理じゃ!!」と罵声にも似た呪いを心の中でかけるぐらい(爆)で済んでしまいます。
一番情けなく、一番切ないのは、「妊娠・出産」「育児」の本が散らかされている時。
これから親になろうとしている方、小さい子供を育てている方。私たちの未来を担っていく力を、どうしようというんだろう?
これにはいつも、怒りというよりも情けなさを感じます。
本当に本当に切ないんです。
妊娠されてお腹の大きい方、小さなお子さんを抱っこされてる方。本を元に戻すことが困難な場合はいくらでも考えられるから、それ自体をどうというわけではないんです。
ご年配の方とか、身体に障害を持っている方、多くの方がいらっしゃる中で、必ずしも全員が元通りに直していかれるなんて思っていません。
むしろ、逆なぐらいで。(ちゃんと戻していってくださる方々、本当にありがとうございます。)
ただ、そのまま放置して帰るなら、一声かけていただきたい。
「このままにしておいてもいいですか?」それで充分。
「戻せません」それでもいいです。
店側の人間はそれぐらいでは動じません。むしろ快く「あ、そのまま置いといていただいて結構ですよ」とお返事いたします。少なくともうちの店は全員そう答えています。
でもこれって傲慢なんでしょうか。どうなんだろ。「お客様」なんだから、そんな必要もないのかもしれないですね、実際は。
でも、違うんです。
求めてるのはそんなことじゃなく。
仕事の効率とか、余計な作業が増えるとか、そんなんじゃないんです。
何だろう、、、強いて言うなら「思いやり」とか「心配り」でしょうか。
「お客様だから」何をしても許される。
…大方はその通りです。
お客様あってのお店です。
けれど、何かをしてあげたいと思う気持ちが一方通行なのって、ちょっと切ないし哀しい。と、私は思うんです。
いい人間関係は、一方通行では形成されません。
そういうことが欠けてるんじゃないかな。と思います。
これって甘い考えなのかもしれません。
でも、でも。
こんなふうにざらざらした関係がみんなは不快ではないのかな。
***
…なんて、こんなふうに書いてきましたが、うちに来てくださるお客様も大半は素敵な方々なんです。
お友達のように、親のように、家族のように接してくださる方も多くいらっしゃいます。
でも、だからこそ、寂しい関係が私の中で哀しく際立ってしまうんですね。きっと。
***
「常識」ってつまりは「想像力」だと思います。
自分以外の人のことを、どれだけその立場に立って考えることができるか。
自分の読んだ本(A)を違う本(B)の上に置いて帰って、(店員が気づく前に)次に「B」の本を探しに来たお客様が見つけられずにがっかりして帰ったら。
その立場がいつか自分になるかもしれない、とは思わないんでしょうか。
「でも、ならないかもしれない」から、いいのかな。
「今は自分じゃない」から、いいのかな。
***
長々と書いてきましたが、結局のところ独り言です。
結論を出すこともできません。
日ごろの気持ちを吐き出してしまいました。
若干熱くなってしまったので、もしかしたら的外れなことを言ってるかも知れません。
何より、私の言葉の数々で不快な思いをされた方がいらっしゃったらすみません。
最後まで読んでいただきまして、本当に本当にありがとうございました。
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読物屋本舗 読まれ筋~
図書館で「美しい部屋」というインテリア雑誌を借りました。
あらゆる所が切り抜かれていました。
どういう人が図書館の本を切り抜いたのだろう。
そんな行為をする人が「美しい部屋」をお手本にして
飾り立てるのはどんな部屋なのか?
私の熱は潮が引くように冷めていきました。
なんだか哀しい風潮ですね。
でも反面教師にして私たちは自らの道を進みましょう!
紘子様のお勤めになっている本屋さん。
一度行ってみたいです。
図書館の本、私もよく思います。
切り抜きはその最たるものですが、書き込みのあるもの、ページを折ってあるもの、明らかに食べこぼしの痕のあるものetc.。
自分の本ではないのに、どうしてそんなことができるのか私には理解できません。
そういうことする人って、「次の人」が自分だったらどうなんでしょう。それでも気にならないんでしょうかね。。。
ちなみに私の勤めている本屋は、某ニュータウンからは割と近いですが…トリッチさんの住んでらっしゃるニュータウンがどこなのかがわからないのでなんとも言えません。
もし機会がありましたらお越しいただければ、とびっきりの笑顔でサービス致しますよ♪(笑)
ただ、きっと想像されてるよりは規模の小さいお店ですので、がっかりしないでくださいね(苦笑)。