千葉県博物館協会の博物館資料救済活動

千葉県博物館協会では、加盟館園の資料が、津波などの災害で被災した場合、協会全体でそれを救済するシステムを構築しました。

葛南地区の第1回ブロック会議を開催しました。

2014-09-08 08:55:59 | 日記
9月5日(金)、前日の東葛地区に引き続き、葛南地区の第一回ブロック会議が船橋市飛ノ台史跡公園博物館において、開催されました。 ブロック内加盟館は以下のとおりです。

・千葉県立現代産業科学館(中核館)
・市川市立市川考古博物館
・市川市立市川歴史博物館
・市川市立市川自然博物館
・和洋女子大学文化資料館
・市川市芳澤ガーデンギャラリー
・浦安市郷土博物館
・ふなばしアンデルセン公園子ども美術館
・船橋市郷土資料館
・平成美術館
・船橋市飛ノ台史跡公園博物館
・八千代市立郷土博物館




【議事】
・千葉県博物館事務局から資料救済ネットワーク構築の経緯と意義について説明
① 葛南ブロックの中核館の互選について
・議長から地域ブロック中核館が担う役割について説明があり、その後各館担当者から中核館の役割を自館が引き受けることに対しての意見が述べられた。

その後の意見交換から、葛南ブロックの特色として以下の諸点が明らかとなった。
・ブロック内の館数は多いが、それを管理する公共団体は5団体であり、他ブロック比較して数が少なく、それぞれの館間の距離も短く比較的コンパクトな地域である
・ブロック内の各館は、中規模館が多く職員数等において中核館の役割を引き受けられる要件はあるが、一市が複数の博物館を運営しており、中核館の役割を市が引き受けるのか館が引き受けるのか、それによって内部調整が必要となる非常時の中核館が果たす役割から以下の意見があった
・中核館が非常時に果たすべき役割の重要性から、単年度の輪番制にするのはいかがなものか

以上の状況と意見をふまえ討議を重ね、
ア:中核館を千葉県立現代産業科学館とする、当面の間、中核館は固定し各館の輪番制とはしないという合意を得た。

② ブロック内各館の収蔵資料データ保管館の選定について
・議長からデータ保管館の役割・条件について説明があり、その後、各館の収蔵資料データ管理の現状報告を含め意見が出された。

その後の意見交換の中から、以下の問題点が明らかとなった。
・館収蔵資料のデータを館外に提供することは、担当者の一存で決定できないことで、この場で即答はできない
・ブロック内・県内等でデータ形式・書式の標準化を行わなければ、非常時に役に立たないのではないか

 以上の意見を含め討議を重ねたが、データ保管館の決定には至らず、収蔵資料データの提供の可否を各館持ち帰り検討後、第2 回ブロック会議でデータ保管館選定を審議することとなった。

③ 非常時を想定した情報伝達訓練について
・議長から、情報伝達訓練の詳細について説明があった
・協会事務局から、情報伝達訓練は、平成26 年12 月から2 月の間の特定日に実施する
・訓練実施前に、各ブロック中核館の全体会議を実施し、実際の各館の対応の詳細を指示する

④ 平成26 年度の今後のブロック会議の予定について
・ブロック中核館である現代産業科学館が主催し、会場は現状の相互了知の意味から中核館以外の場所で開催することとする。
・時期は、収蔵資料データ提供・データ保管館選定もあるので、なるべく早期に行いたい。

⑤ その他
・非常時の時に各市町村の館が救済活動にあたって、スムースに活動参加できるようにするために、今後部局との調整で必要な手続きなど、具体的な手続き内容を調べ、ブロック会議でまとめていく(あるいは、問題点として提案していく)こととした。

千葉県博物館協会の博物館資料救済活動の全体像については、こちらをご覧ください。

東葛飾地区の第1回ブロック会議を開催しました。

2014-09-05 09:14:39 | 日記
9月4日午後、東葛飾ブロックの第一回ブロック会議を、松戸市立博物館にて開催しました。下記ブロック内の加盟館から、担当者と千葉県博物館協会の担当理事、および協会事務局により、いくつかの課題について協議しました。

 ・千葉県立関宿城博物館(H29中核館)
 ・野田市郷土博物館
 ・野田市立中央小学校教育史料館
 ・流山市立博物館(H26中核館)
 ・廣池千九郎記念館
 ・松戸市立博物館(H28中核館)
 ・我孫子市鳥の博物館(H27中核館)
 ・鎌ヶ谷市郷土資料館


【議事概要】
・千葉県博物館事務局から資料救済ネットワーク構築の経緯と意義について説明
① 東葛ブロックの中核館の互選について
・議長から地域ブロック中核館が担う役割について説明があり、その後各館担当者から中核館の役割を自館が引き受けることに対しての意見が述べられた。
その後の意見交換から、東葛ブロックの特色として以下の諸点が明らかとなった。
・県立・流山・松戸・我孫子市立の各館の規模は、職員数5~14 人の中規模に位置づけられ、各館とも中核館として機能することは可能と思われる。
・野田市郷土博物館の管理・運営は、市教育委員会から指定を受けたNPO法人が行っており、非常時における他市・他館との協力が市と取り交わした契約条項になければ実務的には困難である。

以上の状況をふまえ、
ア:中核館の役割を、館の規模に差のない県立・流山・松戸・我孫子の各館の輪番で担うことにする。当面、担当期間は1 年間の単年度とする。
イ:担当順番は、平成26 年度 流山市立博物館、平成27 年度 我孫子市鳥の博物館、平成28 年度 松戸市立博物館、平成29 年度 千葉県立関宿城博物館とする。
という合意を得た。

② ブロック内各館の収蔵資料データ保管館の選定について
・議長からデータ保管館の役割・条件について説明があり、その後、各館の収蔵資料データ管理の現状報告があった。
その後の意見交換の中から、以下の問題点が明らかとなった。
・収蔵資料の電子データ化には各館間で格差があり、全館同時に提出することは不可能。
・データ提供に関しては、個人情報や秘匿事項等、各市の情報公開に関するポリシーに違いがあり、各市において事前に内部検討する必要がある。
・データの形式・書式が統一されていない。

以上の問題点をふまえ討議したところ
ア:東葛ブロックのデータ保管館3館を、中核館と、当面中核館の輪番に加わることのない、野田市郷土博物館と鎌ヶ谷市郷土資料館とする。
イ:保管データの形式・書式は、現時点で提供できる形式・書式でかまわない。
ウ:保管データはCDに記録して、センタ―館である県立中央博物館・ブロック中核館である流山市立博物館・ブロック内データ保管館である野田市郷土博物館・鎌ヶ谷市郷土資料館の4 館に送付するという合意を得た。

③ 非常時を想定した情報伝達訓練について
・議長から、情報伝達訓練の詳細について説明があった。
・協会事務局から、情報伝達訓練は、平成26 年12 月から2 月の間の特定日に実施する。

訓練実施前に、各ブロック中核館の全体会議を実施し、実際の各館の対応の詳細を指示する。
④ 今年度の今後のブロック会議の予定について
・今年度中核館である流山市立博物館から、各ブロック中核館の全体会議後、情報伝達訓練実施前に第2 回目のブロック会議を流山市立博物館を会場として行うことを提案し了承された。

千葉県博物館協会の博物館資料救済活動の全体像については、こちらをご覧ください。