制服

よく中学生や高校生と出くわすことがあり、そのたびに思うのが、
「もうちょっとピシッと制服着なさいよ」ということ。
だらしなく着ているのを見ると、印象も悪い。
男子は、ズボンをずり下げているし、女子は、スカートが極端に短い。
そういう流行があるのは理解するけど、制服ってそんなものじゃないでしょ。
きちんとした着方をしないと、逆に格好悪いよ。
でも、こういうのって成人しないと分からないんだろうなぁ…。

いつだったか、交通センターで高校の後輩とすれ違ったことがある。
制服姿だったので後輩だと分かっただけなんだけど(笑)
我が母校の制服は、県立高校としては市内で唯一のセーラー服。
余談だが100年続く伝統の制服。
その彼女の制服がどこかおかしい。
どこがおかしいのか、すぐには分からなかったのだが、とにかくおかしいということだけは分かった。
スカートの長さ？
いやいや、たしかに短くはあったけど、そんなものじゃない。
すれ違ったあとも、彼女の姿を思い出して考え込んでしまった。
そして気づいた。

スカーフがない！！

セーラー服にはつきものの、あのスカーフで作るリボンがなかったのだ。
だから変に見えたんだ。
リボンの長さ自体は、年代によって変わってくるので、短いからと言ってイチャモンをつけるつもりはない。
私たちの時代は、7センチから10センチ程度だったが、100年前の写真を見ると、15センチ近くある。
だから、リボンの長さは特に気にしないようにしているが、スカーフそのものをつけないというのはないだろう。
あれがあって、初めてあの高校の生徒だと言えるんだぞ。

リボンのないセーラー服なんて、みっともないと思うな。
少なくとも、かっこイイなんて思わない。絶対に。