Chiakiの徒然日記

散らばっていた住所

小学生時代のこと。
当時の住居表示は、「○○町****番地*」というような形だった。
今は「○○*丁目*番*号」。

綺麗に並んでいればいいのだけど、これが見事なまでにバラバラで、住んでいる私たちでさえ困惑したものだ。
私の家が「1234番地」だとすると、北側の家が「1235番地」で、南側の家が「1236番地」だったり。
北から順に「1235」→「1234」→「1236」となるのだから、ややこしかった。
(実際の番地は違います。並び順だけ同じです。)

これはまだお隣同士なので、そうたいしたことではなかった。

ある日、小学校から近所の方へのお手紙というものを渡されたことがある。
番地がとびとびになっていることを知らない担任が、番地が近いからと、友人Aに託した手紙。
その宛先の名前にAはもちろん、そのご両親でさえ心当たりがない。
幸いというか、Aの家が店を経営していて、配達もやっていたので、住宅地図が店にあった。
それで調べたところ、なんと1キロ近く離れていたことが判明した。
Aはそのお宅まで届けに行ったらしい。
お父さんに連れて行ってもらったのか、歩いて行ったのかまでは覚えていないが…。

何でこういうことが起きたのか。

昔、このあたりでは、引っ越す際に同じ町であれば、番地を持って行けるということが習慣としてあったらしい。
このため、たとえば「3040番地」と「3038番地」が1キロ近く離れてしまうという珍現象の出現に繋がったのだ。
逆に、お隣同士でも「2045番地」と道路一本隔てただけの家が「4000番地」だったりもした。

こういう状態が私が大学3年になるまで続いていた。
大学3年に上がる年に住居表示の変更が行われて今に至っている。
大学で住居変更に伴う手続きをしようとしたところ、「引っ越していないのに何で?」と怪訝な顔をされた。
旧住所と新住所を見比べても分からなかったらしい。
首を傾げながら受理してくれたけど、本当に何が何だか分かっていないようだった。
事務の人ってそんなものなのかな…。

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