児童文学作家の上橋菜穂子さんのエッセイを読みました。
あの数々のすばらしい物語が生み出されるのは
こういうことだったんだ。そうだろうなあ。と思う内容。
そんな中に「あっ・・」と気づく 自分自身の子供時代と重なるような環境。
この方の物語に強く惹かれるのは 自分がこうでありたいと思うことや
どうしてこれはこうなんだろうとかいう いのちの不思議さ。そんなものが
ずっと物語の中に流れているような感じがするからだと思います。
「精霊の守人」などの守人シリーズは NHKの大河ドラマになるんだそうですよ。
実写版なんて、どうやって表現するんだろう・・・
この方のインタビューで一番共感したのは
「怖いのは見方を固定してしまうこと。」というようなコメント。
どんなことが起こっても、それにかかわったすべての人や物、それらすべてにおいて。
ということだと思うんですけど。
正義の味方と悪者 戦争や犯罪も。いじめる側 いじめられる側 殺された人 殺した人。
死ぬこと 生きること。いい悪いがないというか。そのすべてにバックボーンがあり、
存在するものと同じ数だけ物語があるんだ。と思ったりします。
今 読み始めてるのは「鹿の王」去年国際アンデルセン賞受賞後の注目作品として
去年出たばかりなので、どこの図書館でも予約待ちですごい数。なので上下巻とも買っちゃいました。
まだ上巻の半分もいってないけど おもしろいです・・・