天の森だより

おもうこと・心のままに

たしかにそこに

2008-05-09 | Weblog
「あなたの絵の道具なんかを、もうそろそろ処分するものと

残すものと わけてちょうだい。」

と 前から言われていたので 京都の母親の所へ行ってきました。

私は若い頃は 絵のほうで仕事をしたくて、音楽はアマチュアでバンドなどでうたっていました。

学生の時、専攻は洋画で、スケッチブックや油絵のイーゼルやキャンパスなど、

絵を描かなくなってからも、またいつか・・と思って残してあったんです。


少しの道具を残して、あとは処分しました。ついでにいろんなものを整理して

いると、若いときの写真とか出てきてハズカシクなったり(^_^;)。。




東山魁夷や上村松篁(あれ?両方日本画ですね)が好きでした。

油絵画家では葉祥明さんも好きでした。

地平線があって、木があって 月があって と

絵本の挿絵のような絵を描いていました。進路指導の時は

絵本コースはどうかとすすめられましたが

私はほんとは 日本画に進みたかった。でも結局油絵のほうへ進んだのでした。


あのころのわたしは どこへいったんでしょう。

あのときには 選べるいくつかの未来への道があった。。。

選んで、選び続けて、「いま、ここ」にいるわけなんだけれど


あのときの わたし が どこかにいる気がして

とっても 変な感覚にとらわれました。

過去 というものを ふだん振り返ることなどほとんど無く

毎日を暮らしている 今。

これでよかったのかな。

と、今日はめずらしく半分過去に足をつっこんで はまりこんでいました。

ずっと絵をかいていたら どんなだったろう。

あの時こっちを選んでいたら こうなったかもしれない

あっちを選んだら どうなっていただろう。

あきらめた夢。

気がついたら現実となっていた夢。

人生のレールは 途中で切り替わるポイントがあって

何度も選択をしなくてはなりません。

変わってゆく町並みの中に あのころの私がふと 立っているようで

なんだかおかしかったです。

たしかに ここに生きていたんです。

あのとき、わたし というひとが。









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