さかな

魚屋さんの店先のささやかな素話...。

むかしむかし。

2006年09月16日 | 店先から
さかなやさんが、ありました。
おじいちゃんが、さかなやに奉公したのが始まりです。
初めは小さな小さなさかなやでした。

50年前の冷蔵庫。木でできています。
いちばん上の棚に氷やさんで買ってきた氷をいれて、
冷気を下へ下へと流しました。



桶にさかなを入れました。
それをリヤカーに積んで引き売りです。



むかしは、結婚式などのお祝いごとの仕出しがたくさんありました。
仕出し箱もひとつひとつ、あつらえたしっかりした木の箱です。
お皿もすべて、瀬戸物を使っていました。(今は使い捨てですね。)
洗うのがとても大変だったそうです。



長い時間、電車に揺られ築地から仕入れをしました。
生のマグロにこだわるばかり、家に着くころには鮮度も落ち、
マグロは赤黒い色をしていたこともありました。
海苔の箱、これも築地から来ました。



『カルピス』と書かれた扉。

『新製品、ボンカレー』の貼られたショーケース。

『明治ミルクチョコレート、デュエット』。
ショーケンが持っていますね(若い^^)。このケースにはパンやお菓子が入っていました。



普段はあまり入らないのですが、
今日は店にあった不要なものを物置へ片付けました。
さかなやさんのむかしむかしがたくさんありました。
奥へ行けば行くほど、私の知らないさかなやさんが出てきそうです。
どれもほこりをかぶっていて汚いのですが、
むかしがあって、今があると思いました。

でも残念ながら、お宝になるようなモノは何もなさそうです(笑)。