おきらく

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ピーキングの妙

2012-08-12 | Weblog

オリンピックで連日メダル獲得している日本。

特に団体・女子のメダル獲得が特徴的なのですが、正直女子バレーまでメダリストに名を連ねるとは驚きました。

私は中・高とバレー大好きで、男女問わず見ていました。

だから、28年前のロス五輪での銅メダルが今回の銅メダルとは真逆の物だった事も覚えています。

ロスの時は金メダルを目指して、周囲も期待していて、でも『失意の銅』って感じだったのに、今では『悲願のメダル』です。

日本のバレーはほとんどの大会が日本開催で、ホームなのにそれなりの結果が出せないんだからアウェーの五輪で結果が出る訳ない…そう思っていた人も少なくないと思います。

でも…あの中国戦はすごかった!

あれだけでも、メダルに匹敵する闘いだと思いました。

全てのセットが2点差。

中国の調子が悪い訳ではなく、とにかく日本が理想とするプレーを完璧にこなし、監督が起用する選手が次々に期待通りの働きをする…これが毎試合できたら金メダルも夢じゃない。

聞くところによると、真鍋監督は8月7日をキーポイントとして、ここにピーキングを合わせたとの事。

思えば、小島・葛和監督時代なんてタイムアウトの度に怒鳴り散らしてばかり。

「根性・根性」の精神論一辺倒。

その後、柳本監督になり吉原選手をキーマンとして「自分は男性で、選手は女性」という気遣いを見せつつ選手を育て、タイムアウトの時も的確なアドバイスと冷静な一言が印象的でした。

そして今の真鍋監督のデータバレー。

iPad片手に指示する姿だけでなく、監督自身にも明確なビジョンがあって選手にもちゃんと浸透しているところが良いと思いました。

私は元々実業団の富士フイルムファンだったので、新日鉄出身の真鍋監督をあまり良く思ってなかったんですが、セッター出身だけあって選手のコントロールが上手いなぁって、ある意味「敵ながら天晴れ!」的な気持ちが沸いて来ました。

中国戦・3位決定戦の韓国戦でも思ったのですが、どちらの監督も劣勢だと早めの選手交代とタイムアウトの要求をしていましたが、これが監督としての器の小ささを露呈している様に思えました。

柔道関係者の皆様…真鍋監督やなでしこの佐々木監督を見習って、違う意味でのメンタル強化にも取り組んで下さい。

団体競技で、初戦にピーキングを持って来る事はあるのですが、予選リーグ後に持って来るってすごい勇気が要る事だと私は思います。


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