おきらく

まんまるが思いつきでいろんな事を書くブログです

獨道中五十三驛

2007-06-10 | 舞台・ライブ
『ひとりたびごじゅうさんつぎ』と読みます。
今月の中日劇場で公演しています。
市川猿之助さんの一門、市川右近さんを筆頭にほぼ二十一世紀歌舞伎組のメンバーが頑張っています。
今日観ましたが、まず自分の席に驚きました。
花道の横とはわかっていたのですが、花道の作り方が私の想像とは違っていて、通常の花道よりも役者さんが近くに見えるんです。
席が良ければお芝居もより楽しめるので、今日は楽しい数時間でした。
この演目は10年前にも観ていましたが、当時は猿之助さんがお元気だった時でとにかく「やれる仕掛けは全て魅せます!」的でした。
今回は名古屋入りして稽古に立合ったと聞いていたので、かなり期待していました。
やはり前回とは多少違っていました。
たぶん『よりわかりやすく、面白く』と思ったのでしょう。
歌舞伎の固定観念『眠い・わからん・つまらん』を払拭する為のいろいろな工夫がされていました。
特に笑三郎さん・春猿さん扮する、おやえ・おきちの役割が随分大きかった様に思われます。
前回はちょっと出て笑いを誘って引っ込むって感じで観ていましたが、今回はネタやストーリーの説明など多少歌舞伎を知っている人からは「やり過ぎじゃない?」って思えるくらいぶっ飛んでました。
私が気になったのはカタカナが多い事。
歌舞伎でも多少アドリブ部分で流行語やギャグ等が出てくる事がありますが、とにかく今回は多かった。
逆に昔の言葉というか日本語の方が深みを増したのでは?と思える箇所もいくつか。
たぶん、この部分は賛否両論ありそうですね。
でも師匠も稽古に立合っているのだからいいと思いますが…。
あと驚いたのは部屋子だった弘太郎くんが意外と上手い!
思わず「あの子は実は誰かの隠し子だったりして…」と思っちゃいました。
毎度この場で言っていますが、ほとんどが養成所出身の人達でこれだけの公演をする事は元々梨園に生まれた人達よりも大変なんです。
だから来年もこの場に立てる様に頑張って欲しいと思います。

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