閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

うろこ雲のつくりかた

2011-09-08 09:01:10 | 日々

薄い一枚の和紙のような雲(左)に一輪車を走らせる。
ほどよくタイヤ痕がついたら、そこからちぎると、
こまかいうろこ雲(右)が短時間で大量につくれる。

いま「どうやって作るの?」(仮題)という本を作っているため、
なんでもかんでも作り方が気になってしょうがない閑猫。
いっぱいできたうろこ雲が、流れたり溶けたりして
みんな消えてしまうまで観察していたので、首が疲れました。

 

こちらは「空の五線譜」。
そして音符はいずこに?

 

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盗人萩

2011-09-06 10:42:47 | 日々

マメ科ヌスビトハギ。

いわゆる「ひっつき・とっつき植物」の一種。
枝豆のミニチュアをぺったんこにしたような実の
さやの表面には細かい毛がびっしり生えていて、
これが天然のマジックテープとなり、
やぶを歩くと衣服にいっぱいついてくる。
いつも実になって初めて気づくが、
今年は花のときに見つけた。

小さいピンクの花は豆科の特徴があり、
拡大してみると、「萩」の名の由来はうなずける。
では、ひっついてくるのに、どうして「盗人」か?
それは、上下ひっくりかえしてみればわかります。

実のかたちが、足跡。
昔の盗人だから、足袋はいているのよ。
そして、コッソリ侵入するときは、
「ぬきあし、さしあし、しのびあし」・・
つま先の跡しか残らない、というわけでした。

 

おなじく「ひっつき族」のキンミズヒキ。
こちらはころころ円錐形の実。

 

さんちゃん、元気になりました。
でも「ぷらいど」が・・ね。
まだね。
ちょっとね。

 

 

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ゴーヤの子

2011-09-04 10:56:37 | 日々

畑にゴーヤの残りを探しに行ったら、
びっしり茂った葉っぱのあいだに、
似たようで違う実が並んでぶらさがっていた。

「みにくいゴーヤの子」
なぁんて言ってはいけません。
キュウリはキュウリで美しい。

じつは、ゴーヤの隣がキュウリさんち。
あいだの草むらをこっそり通って
お互い遊びに行ったり来たりしていたらしく。

そして、キュウリさんちでは、この夏、
オレンジ色の小さいカボチャが3つとれました。
カボチャを植えたおぼえはないんだけど。
これはどこから来たのかなあ。

 

ポストカードお問合せのメールに
サンゴロウシリーズへの思いを書き添えてくださる方、
ありがとうございます。
おひとりずつにお返事できませんが、とても嬉しいです。

「密造カード」の販売とか、その他のグッズもあったら欲しいとか
(マグカップとクリアファイル、わたしも欲しいです・・笑)
いろいろご要望をいただいておりますが、
なにしろお店が「サラのアーケード」ですからね。
配達は三日月島近辺まで。
ネット通販は、無理かも。

 

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さんちゃん

2011-09-02 14:27:02 | 日々

朝イチで病院行き。

数日前から、右後足を痛そうにして、
高いところに飛び上がれなくなりました。
目立った外傷は見あたりません。
でも、足のつけねから腰のあたりに問題があるらしい。
さわると「なにすんだよっ」と怒る。
すぐどこかへ行ってしまう。
そして・・帰ってこない。

出入り自由の猫は、こういうときに困ります。
健康管理は自己責任。
とはいえ、それは飼い主の責任でもあるわけで。

猫穴を封鎖し、外出禁止令を出しましたが、
夜のあいだに窓のサッシをこじ開けて逃げられました。
前足の強いさんちゃんは、これができちゃうんだよね。
他に4匹もいるので、閉めっきりというわけにもいかないし。
(あ、うちは周囲に他のお家がない環境なので、
たぶんよそにご迷惑はおかけしていない・・と思います・・)

食欲はいちおうある。
でも、食べる量も回数も、平常時の半分くらいです。
寝ているとき、そおっとさわると、どうも腫れがある感じ。
全身がかたくなり、バランスが崩れている。

昨夜もいなくて、明け方帰ってきました。
ゴハン食べて、そのまま部屋で寝ているようなので、
よし、チャンスだ!と、キャリーに詰め込み、
(大きいので「詰め込む」としか言いようがない)
車で25分のお医者さんへ。

「ねえ、ねえ(どこ行くの?)」
「さんちゃん、あんまり鳴くと、のど乾くよ」
「なあ、なあ(なにするの?)」
「よしよーし、鳴いてるとバッテリー上がっちゃうよ」
と言っても、道中ずーっと鳴いていました。

持病のある茶々姫は「かかりつけ」ですが、
さんちゃんはこれが2度目、約6年ぶりの病院かな。
日頃は眠たげな目が、さすがに緊張して、まんまるです。
先生が、足の先から順に、ていねいに触診してくれて、
「んっ? これが気になるな・・」
太ももの上、脇腹のあたりでした。
ちょっと気づかないような小さい傷があり、
それを中心にはっきりとかたく腫れていました。
超音波で画面にうつして見せてくれました。

猫は、傷口がすぐふさがるかわり、内部で化膿することが多いそうです。
何年か前、ほっぺたが腫れて、おたふくかい、と言っていたら
やぶれて膿が出て、しばらく凶悪な顔になっていたことがあったけど、
あのときとおんなじだ。
でも、よかった、骨とか内臓の問題ではなくて。

「お、ボク、重いなあ」と、おねえさんが体重はかってくれて、
「6.6キロ~!」って。
(えーすくんに0.2キロ負けました。惜しい)

まだ切開する段階にはなっていないということで、
注射2本と、抗生物質の飲み薬を5日分。
傷口のまわりの毛をバリカンで刈られちゃったので、
ちょっぴり「ぷらいどがきずついた」さんちゃんであります。
ま、しばらくおとなしくしていなさい。

 

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「ピン・ポン・バス」軽装版

2011-09-01 13:56:57 | お知らせ(新刊)

ペーパーバック版ができました。

左の通常版(1996年初版)とくらべてみると、
厚さが半分くらい。縦横もほんの少し小さいです。

小さい子のお気に入りの絵本は、お出かけ先にも
持っていく、ということもあるので、
軽くて(重さは半分以下!)やわらかくて
バッグに入りやすい軽装版は、便利だと思います。

ハードカバーに比べれば耐久性は劣るかもしれませんが、
かたい表紙がついてないだけで、中の紙は同じですから、
普通の家庭で、きょうだい2人くらいで読むのだったら、
ペーパーバックでもじゅうぶんではないでしょうか。
価格が半分にできるというのも大きなメリットかも。
(今回は、直販用で、一般には販売されないそうです。ざんねん)

わたしは、自分が6歳か7歳で手にしたペーパーバック絵本を、
かなりの数、いまでも持っています。
昔の紙は劣化が早いことと、弟も一緒に繰り返し読んだので、
色褪せて、だいぶよれよれになっていますが、
ひどい汚れも落書きもなく、ページの欠損もなく、
内容をみるだけならまったく差し支えありません。

それで思うのは、本の耐久性は、扱い次第だということ。
それと、本は「もの」ではなく「世界」だということです。
たとえぺらぺらの粗悪な紙であろうと、
読者は「紙」の表面を見ているのではない、
言葉や絵のつくりだす「世界」を体験しているのだ、と。
すっぽり入り込んでたっぷり楽しめる本は、
ペーパーバックだって革装の豪華本より「厚い」のです。

子どもの成長は早いし、興味もどんどん移り変わります。
欲しがる本を片っ端から買い与えるわけにはいかないし、
すべての絵本と「一生つきあう」わけでもありません。
20年後、30年後に、ふとなつかしく思い出した1冊を、
あらためてハードカバーで購入して、宝物にする・・
そんな大人の楽しみ方も、できるようになれば、いいと思います。

そうそう、このペーパーバック版は
「デジタルリマスター版」です。
いままでより原画に近い色になっているんですって。
これの初版の頃は、まだ「でじたる」じゃなかったのね。
知らなかった。

↓こちらは通常版ハードカバーです。

ピン・ポン・バス

竹下文子/作
鈴木まもる/絵

 

偕成社
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