閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

葉桜

2012-04-12 15:45:07 | 日々

もうどんどん散ってくる桜。
外にとめてある車は、あっというまに花びらまぶしになってしまう。

ソメイヨシノは、散り始めて葉も出てくると、
「ああ、もう終わっちゃったねえ」という感じになるが、
山桜は花と葉の混じったところが長いあいだ楽しめる。
あちこちの山桜の、それぞれ少しずつ色味の違う若葉が、
光に透けてきらきら光って美しい。

 

キセキレイもさえずっている。
(うちではセグロセキレイを「ペンギンさん」と呼ぶので、
キセキレイは「黄ペンギン」・・かというと、そうではなく、
ふつうにキセキレイさんです)


漢字の字源について書かれた本を読んでいたら、
「音」と「言」は、もとはひとつの字だった、という記述に行きあたった。
「人の口から発せられた音」という意味からわかれて、
一方は一般的な音(おと)をあらわす文字になり、
もう一方は人の言葉をあらわす文字になった。

なるほど・・と深く納得した気分になり、ついでに「歌」という字も調べる。
「歌」の左側に2つ重ねてある「可」は「大きな声」をあらわし、
右側の「欠」はひざまずいた人が口を開けている象形文字だとか。

気持ちを音に変えたのが「ことば」であるなら、
その音をもっと広く遠くまで届く形にしたのが「うた」だろう。

鳥はなぜさえずるのか。
人はなぜうたうのか。
大きな声で、遠くまで、はっきりと、伝えたいことがあるからだ。
「ココニイルヨ」「ココニオイデ」・・と。

 


落ち葉の中に咲いた、小さいハルリンドウ。
これもまた「ココニイルヨ」と、小さいなりに自己主張。

 

朝、パソコンの電源をいれたら、なぜかメールもネットもつながらない。
メールがつながりにくいのはときどきあるけれど、両方はめずらしい。
ははん、どこかでコード抜けたかな、とMのアトリエへ行ってみると、
(我が家のLAN事情は複雑で、回線は別棟のアトリエのほうにひいてあり、
そこからルーター経由で母屋までずーっとケーブルがきているのです)
そっちではコンセントの半分が停電の状態であった。
つまり、ルーターの電源がないので接続できなかったわけですね。

しかし、ブレーカーは落ちていないし、半分だけ停電の原因がわからない。
壁の中でおねずが電線かじっちゃったんじゃない?と、
神主さん(と勝手に呼んでいる電気屋さん)にみてもらったところ、
家の中ではなく、外の問題らしいという。
電力会社に連絡すると、高所作業車が来て、
電柱の上の部品をとりかえてくれ、あっというまに直りました。

こういう場合、連絡すると90分以内に来てくれるものなんだそうだ。
90分が早いと思うか、遅いと思うかは、人にも状況にもよるだろう。
わたしは、早くて夕方、へたすると明日かなあ、と思っていたので、
あまりに早くて驚いた。
素晴らしく行き届いたシステムだと思う。
便利な暮らしはいろんな人に支えられていることがわかる。


 

本日のにゃんこ。

じっとしていると花びらもようになっちゃうよ。

 

 

コメント
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