人は 誰しも
ひとりで生まれ ひとりで死んでいく
もともと 孤独なものである
一人一人 異なる個性を持ち 唯一無二の存在である
人それぞれの個性
心も 人それぞれ
感性 価値観も人それぞれ
人は一人一人違うからこそ それぞれの輝きを放つ
自分と異なるからこそ 他人を理解したいと思うものである
ただ 人の心には無意識があり
自分自身のこともわからないもの
まして 他人のことなど なかなか理解できるものではない
誰しも 生きている限り 感じる孤独
孤独も 人それぞれ
一人一人抱えている孤独は異なるものであり
個性的なものである
その人の孤独はその人にしかわからないもの
人は自分を少しでも理解してもらいたいと願い
自分にとって 大切な人であればあるほど
その人を理解したいと思うもの
一人一人 異なる『個』であるからこそ
その人にしかない輝きを放つ存在でありながら
他人をなかなか理解できないことから 苦しみが生じる
自分が望むように 他人に理解してもらえるはずもなく
また 同時に 自分も他人の望むとおりに
他人を理解することはできない
自分を完全に満たしてくれる他人は存在するはずはなく
また 同時に 自分も他人の望むように
他人を満たすことはできない
人それぞれの想いがあり 想いの深さも異なる
自分が大切に思っている人との間に感じる溝が深いほど
孤独は増す
その切なさを
その哀しさを
噛み締めながら 生きる
人に望むのではなく
自分の心を自分で抱きしめ 自分で満たしていくことを心掛けたい
生きている限り
人は孤独と共に生きるものだからこそ
人に寄り添いたいと思い
少しでも理解したいと思う
心を温め合いたいと思い
その人の孤独に想いを馳せる
そして 心の痛みを少しでも分かち合いたいと思う
人は生きている限り
孤独の欠片を胸に抱き 愛を欲するもの
孤独を知って愛を知る
＊＊＊
『孤独とは 自分の周りに人がいないために生じるのではなく
自分にとって重要だと思っていることを
他者に伝えられないことや
自分が他人を許容することができない
何らかの観点を持つことにより生まれるものだ』
ユング